出会いから出航まで
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あの日のキスから数日、最初は恋歌がぎくしゃくしていたが、特にそれから何事もなく過ごしていた。
しかし、今度は近頃ローの目の下の隈がどんどん酷くなっていっているという事態が起こった。
《ロー、最近眠れてないの?》
「うん…眠りも浅いみたいだし、飛び起きたりもしてるよ…」
体調が悪そうなことは気づいてはいるが、話したくなさそうな雰囲気を感じ取って、誰も理由を聞けないでいる。
ローと同室であるベポも心配しており、いつも誘いに来てくれるアミが休みのため、今は2人でお昼ご飯を食べながら作戦会議中。
ベポの仕事先である工事現場に2人分のおにぎりを持って恋歌が現れた時は、一時工事現場が騒然となったが、今では遠巻きにちらちらと視線を向けてくるだけ。
《わたしの魔法で眠らせることはできるけど、飛び起きてるってことは、嫌な夢を見てるんだよね…》
「うん…
なにかおれたちにできること…あるかな…」
うーん、と2人で腕を組んでいる姿は、通行人たちの心を癒した。
なにを話しているかまではわからないが、紙に何か書いては頷き合い、何故かお互いに財布の中身を確認しているのが見えるが、誰も話しかけることはしなかった。
その日は家に戻ってからペンギンとシャチに相談し、アドバイスを貰った後、次の日が休みだった恋歌が、町でいろいろと準備するための材料を集めた。
『(よし、これでおっけー)』
準備を終えた恋歌は、夕食の準備をして、みんなの帰りを待つ。
いつも通り夕食を食べ終え、ベポと恋歌がローの為にいろいろと準備をしていることを知っているペンギンとシャチは、2人がわたわたとしているのを微笑ましそうに見ているだけ。
普段のローなら変な行動をする2人に気づいていただろうが、それに気づかないほど寝不足が続いているということ。
「悪い、先に休む」
『お、おやすみ!』
「おやすみー」
ふらっと立ち上がったローの背中を見送り、ベポと恋歌は無言で頷き合った。
「あそこまで心配してもらえるなんて、羨ましい限りだな」
「なーに言ってんだ
あの2人ならおれたちのことだって、同じぐらい心配してくれるさ」
「それもそうだな」
優しい2人が考えたことが、ローにとって嬉しいことでないはずがない。
『2人もどうぞ』
とん、と前に置かれた紅茶に、笑顔でありがとうと返し、優しい味にほっと息をつく。
「なぁ恋歌」
『?』
「ローさん、元気になってくれるといいな」
『うん!』
ぐりぐりと頭を撫でてやると嬉しそうに笑う恋歌に、ローの事は恋歌とベポに任せて、ペンギンとシャチは寝る事にした。
しかし、今度は近頃ローの目の下の隈がどんどん酷くなっていっているという事態が起こった。
《ロー、最近眠れてないの?》
「うん…眠りも浅いみたいだし、飛び起きたりもしてるよ…」
体調が悪そうなことは気づいてはいるが、話したくなさそうな雰囲気を感じ取って、誰も理由を聞けないでいる。
ローと同室であるベポも心配しており、いつも誘いに来てくれるアミが休みのため、今は2人でお昼ご飯を食べながら作戦会議中。
ベポの仕事先である工事現場に2人分のおにぎりを持って恋歌が現れた時は、一時工事現場が騒然となったが、今では遠巻きにちらちらと視線を向けてくるだけ。
《わたしの魔法で眠らせることはできるけど、飛び起きてるってことは、嫌な夢を見てるんだよね…》
「うん…
なにかおれたちにできること…あるかな…」
うーん、と2人で腕を組んでいる姿は、通行人たちの心を癒した。
なにを話しているかまではわからないが、紙に何か書いては頷き合い、何故かお互いに財布の中身を確認しているのが見えるが、誰も話しかけることはしなかった。
その日は家に戻ってからペンギンとシャチに相談し、アドバイスを貰った後、次の日が休みだった恋歌が、町でいろいろと準備するための材料を集めた。
『(よし、これでおっけー)』
準備を終えた恋歌は、夕食の準備をして、みんなの帰りを待つ。
いつも通り夕食を食べ終え、ベポと恋歌がローの為にいろいろと準備をしていることを知っているペンギンとシャチは、2人がわたわたとしているのを微笑ましそうに見ているだけ。
普段のローなら変な行動をする2人に気づいていただろうが、それに気づかないほど寝不足が続いているということ。
「悪い、先に休む」
『お、おやすみ!』
「おやすみー」
ふらっと立ち上がったローの背中を見送り、ベポと恋歌は無言で頷き合った。
「あそこまで心配してもらえるなんて、羨ましい限りだな」
「なーに言ってんだ
あの2人ならおれたちのことだって、同じぐらい心配してくれるさ」
「それもそうだな」
優しい2人が考えたことが、ローにとって嬉しいことでないはずがない。
『2人もどうぞ』
とん、と前に置かれた紅茶に、笑顔でありがとうと返し、優しい味にほっと息をつく。
「なぁ恋歌」
『?』
「ローさん、元気になってくれるといいな」
『うん!』
ぐりぐりと頭を撫でてやると嬉しそうに笑う恋歌に、ローの事は恋歌とベポに任せて、ペンギンとシャチは寝る事にした。