出会いから出航まで
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恋歌が魔力を回復している頃、4人はマシューの相手をしていた。
だが、今まで恋歌が相手をできていたことが不思議なぐらいマシューは強い。
「ガキどもへばっとらんじゃろうな!」
「大丈夫だけど、こいつ頑丈すぎだよ!」
打撃ではほぼダメージは与えられず、見た目にわかる怪我も恋歌がつけたもののみ。
「おれはあんな寄せ集めのザコとは違うんだよ!
それにあの女は商品だからな
できるだけ傷つけずに優しく相手をしてやったのさ」
「恋歌を商品って言うんじゃねぇ!
あいつは…おれたちの妹みたいなやつだ
絶対に渡さねぇ!」
「せっかく逃げ延びた先で家族ごっことはな」
「お前みたいなやつがいなければ恋歌は普通の女の子として生きていけてた!
それを…壊したのはお前たちだろ!」
「くだらねぇ
お前らに手加減する必要はねぇんだ
さっさと死ね…ん?なんだこれは…」
拳を振り上げたマシューだったが、景色が変わったことに気づいて動きを止める。
「これは…」
「恋歌!!」
自分たちの周りだけ宇宙空間にいるかのような星空に囲まれ、こんなことができるのは1人しかいないと期待を込めて名前を呼ぶ。
「なぜ…魔力が…」
一度なくなった魔力は簡単に回復できないと知っているが、先ほど使い切ったはずの魔力を回復させて、恋歌の魔法が発動している。
「そうか!!
さっきのガキは…!」
『【黄道十二宮 全星解放】』
12星座全ての星が瞬き、マシューを囲むように星が動き輝きが増す。
『(これがわたしの全魔力でできる、最大の技…)』
「恋歌、大丈夫だ
おれが…おれたちがついてる」
成功させなければというプレッシャーがあったが、横にいるローに手を握られ、この空間に盛り上がっている3人と、優しい眼差しをむけてくれるヴォルフに、プレッシャーが消えていくのがわかる。
『【我が声を聞いたならば願いを叶えよ】』
「くそっ、こんな…こんな魔法、聞いたことねぇぞ!!」
逃げようとするマシューだが、周りが星空のためどこに逃げて良いのかわからない。
『【星天魔法 ゾディアック!】』
マシューの周りを十二の魔法陣が囲い、そこからマシューへ攻撃が放たれる。
「がっ…な…」
『(倒れて…!)』
黒焦げになって口から黒い息を出したマシューは、ゆっくりと倒れていき、ぴくりとも動かなくなった。
その直後恋歌の魔法で変わっていた景色も全て元に戻った。
「え、や、やっつけた…のか?」
ゆっくり近づいて、マシューにちょんちょんとベポが触れるが、それでも起き上がる様子はない。
「「よっしゃああああ!!!」」
完全に気絶したとわかり、ペンギンとシャチがハイタッチを交わす。
『(たおれ…た…
みんな…!)』
ヴォルフの指示で倒した者たちを縄で縛っている3人に背を向けて、商人に見つかる前に見ていた木箱へと重い体を引きずる。
「どこか行きてぇのか?」
また魔力切れを起こして、体調が悪そうな恋歌を横抱きに抱え上げる。
焼けるように熱い心臓を押さえながら、木箱のある場所を指さすと、そのままローが運んでくれた。
恋歌が指さしたのは、数人は入れそうな大きさの木箱。
中には何もない。
おろして欲しそうなのを感じとり、木箱の前におろすと、ずりずりと身体を引きずって木箱の中を覗き込んでいる。
だが、今まで恋歌が相手をできていたことが不思議なぐらいマシューは強い。
「ガキどもへばっとらんじゃろうな!」
「大丈夫だけど、こいつ頑丈すぎだよ!」
打撃ではほぼダメージは与えられず、見た目にわかる怪我も恋歌がつけたもののみ。
「おれはあんな寄せ集めのザコとは違うんだよ!
それにあの女は商品だからな
できるだけ傷つけずに優しく相手をしてやったのさ」
「恋歌を商品って言うんじゃねぇ!
あいつは…おれたちの妹みたいなやつだ
絶対に渡さねぇ!」
「せっかく逃げ延びた先で家族ごっことはな」
「お前みたいなやつがいなければ恋歌は普通の女の子として生きていけてた!
それを…壊したのはお前たちだろ!」
「くだらねぇ
お前らに手加減する必要はねぇんだ
さっさと死ね…ん?なんだこれは…」
拳を振り上げたマシューだったが、景色が変わったことに気づいて動きを止める。
「これは…」
「恋歌!!」
自分たちの周りだけ宇宙空間にいるかのような星空に囲まれ、こんなことができるのは1人しかいないと期待を込めて名前を呼ぶ。
「なぜ…魔力が…」
一度なくなった魔力は簡単に回復できないと知っているが、先ほど使い切ったはずの魔力を回復させて、恋歌の魔法が発動している。
「そうか!!
さっきのガキは…!」
『【黄道十二宮 全星解放】』
12星座全ての星が瞬き、マシューを囲むように星が動き輝きが増す。
『(これがわたしの全魔力でできる、最大の技…)』
「恋歌、大丈夫だ
おれが…おれたちがついてる」
成功させなければというプレッシャーがあったが、横にいるローに手を握られ、この空間に盛り上がっている3人と、優しい眼差しをむけてくれるヴォルフに、プレッシャーが消えていくのがわかる。
『【我が声を聞いたならば願いを叶えよ】』
「くそっ、こんな…こんな魔法、聞いたことねぇぞ!!」
逃げようとするマシューだが、周りが星空のためどこに逃げて良いのかわからない。
『【星天魔法 ゾディアック!】』
マシューの周りを十二の魔法陣が囲い、そこからマシューへ攻撃が放たれる。
「がっ…な…」
『(倒れて…!)』
黒焦げになって口から黒い息を出したマシューは、ゆっくりと倒れていき、ぴくりとも動かなくなった。
その直後恋歌の魔法で変わっていた景色も全て元に戻った。
「え、や、やっつけた…のか?」
ゆっくり近づいて、マシューにちょんちょんとベポが触れるが、それでも起き上がる様子はない。
「「よっしゃああああ!!!」」
完全に気絶したとわかり、ペンギンとシャチがハイタッチを交わす。
『(たおれ…た…
みんな…!)』
ヴォルフの指示で倒した者たちを縄で縛っている3人に背を向けて、商人に見つかる前に見ていた木箱へと重い体を引きずる。
「どこか行きてぇのか?」
また魔力切れを起こして、体調が悪そうな恋歌を横抱きに抱え上げる。
焼けるように熱い心臓を押さえながら、木箱のある場所を指さすと、そのままローが運んでくれた。
恋歌が指さしたのは、数人は入れそうな大きさの木箱。
中には何もない。
おろして欲しそうなのを感じとり、木箱の前におろすと、ずりずりと身体を引きずって木箱の中を覗き込んでいる。