宝の島
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恋歌が地面に手をつき、先ほどとは違う魔法陣に魔力をこめる。
「な、何が起こるんだろう…」
「さぁな」
立っていられないほどではないが小さな地響きに今度は何が起こるのかと辺りを警戒する。
恋歌が最初に魔力をこめた魔法陣から周りの魔法陣に光がつたっていき、部屋を埋め尽くしていた魔法陣全てが反応し始めた。
『(これって…)
シリウス』
「ああ…この部屋は…」
お互いにこの部屋の正体に気づいた直後、恋歌が大きく息を吸った。
『【我は星々の支配者】』
「「え?」」
急に恋歌が魔法を使う時の声が聞こえ、全員の視線が恋歌に集中した。
『【天への道を繋ぐ者
彷徨える星の眷属たる魂たちに道を示せ】』
「これって…」
「ああ…星葬、だよな…」
シリウスに教わってから恋歌が何度かやっているのを見たことがある星葬を発動しようとしている。
だがこの魔法はこの世にとどまっている魂を、所謂あの世に送る魔法のはず。
『【星々の導きに従い、彷徨える魂たちに来世でも幸多からんことを】』
「「「「!!」」」」
最後まで詠唱を終えるとがこん、と何かが外れた音が聞こえ足元からいつもの光が溢れ出してきた。
だがいつもと違うことがあった。
「なんでこれ…色ついてんだ…?」
「いつもは全部白だよな…」
溢れ出してきた光はいつもは全て白で、今回もほとんどが白ではあるがいくつか色のついたものがある。
その色は一色だけではなく様々な色をしていたり、光が強すぎるものもありいつもと違う景色にいつの間にかぽかんと口を開けてしまっていた。
「ここで…魔女が死んだのか」
『…よく、わかったね』
「「え!?」」
地下室のため空に昇ることができず部屋の中にとどまっている魂たちを前に、頭の中で仮説を立てていたローが口にしたことは正解だったようで、恋歌が悲しそうに笑った。
『魔女は…その適正に、合わせた、魂の色を、してるの』
火の魔女は赤、水の魔女は青、緑の魔女は緑という風に普通とは違うのだと恋歌が淡々と語る。
「ってことは…ここで…」
これだけの色がついた魂があるということは…ここでたくさんの魔女が死んだということ。
『でもね、ここの人たちは、ずいぶん昔に亡くなった、人たちみたい』
「それがなんでまたこんなところにたくさん…?」
魂がこの世にとどまる理由は何か未練があるから。
ずいぶん昔に亡くなったのであれば、なぜこんなにたくさんの魂が地下にいるのか。
「ここにいた魔女たちは遠くない未来、魔女が生きにくくなるってのがわかってたんだろうな
だからここにできる限りの金と隠れ家を用意したってことだ
まぁ実際はそんなのじゃどうにもならないぐらい魔女の数は減ってしまったがな」
もうすでに財宝や隠れ家でどうにかなる領域を超えてしまっている。
そもそもこの隠れ家もこの島が島として機能していた時に用意したのだろう。
この屋敷に魔女に協力的な者がいたからこそ、仕掛けも魔女が見つけることができるような仕掛けだったのかもしれない。
「昔から星の魔女の数は少なかったが、ここを準備した時も星の魔女の数は少なくなってたんだろうな」
「だから…ここまでの道のりは星の魔女じゃないと辿り着けなかった…」
「仮説だけどな
実際別の魔女もここに辿り着くこともできるようにはなってるはずだしな」
シリウスの言葉に一瞬しーん、となったが、ここの魔女たちは苦しんで亡くなったわけではないとわかり少し気持ちは軽くなった。
「だけどさ、この魂たちを外に出してあげるには空が見えてないとだめだよね?」
今は地下におり空が見える状況ではないため魂たちは可視化されたがここから動かないでいる。
『うん
だから…ここを壊して…宝は、わたしが預かる』
この旅の目的である他の魔女に出会った時に何か手助けできるように。
「いいんじゃね
おれは元々恋歌にも使う権利あると思ってたし、な?」
「おれもそう思う」
『…もう、星の魔女は、私の他にいるのかも、わからない…
だから、みんなの魂は、ちゃんと送ってあげたい』
ランのように他の魔女はいるかもしれないが、星の魔女となると次にいつここに星の魔女が来るかわからない。
もしかすると…次はないかもしれない。
だからこそ一度は置いていくと決めた財宝を持って、ここを壊したいと。
『いい…?』
最終決定を船長であるローに委ねるかのように視線を向けると小さくため息をつかれた。
「星葬まだやっといて今さら聞くのか」
『そ、それは…ごめん…』
たしかに言われてみればその通りだとしゅん、と落ち込んだ恋歌の頭にぽん、と手がのせられた。
「まぁお前にしかできないことだ
弔ってやれるなら弔ってやろう」
『うん、ありがとう』
同族の魔女たちの魂をこのままにしておくことなど恋歌にできるはずがないことは充分承知している。
「な、何が起こるんだろう…」
「さぁな」
立っていられないほどではないが小さな地響きに今度は何が起こるのかと辺りを警戒する。
恋歌が最初に魔力をこめた魔法陣から周りの魔法陣に光がつたっていき、部屋を埋め尽くしていた魔法陣全てが反応し始めた。
『(これって…)
シリウス』
「ああ…この部屋は…」
お互いにこの部屋の正体に気づいた直後、恋歌が大きく息を吸った。
『【我は星々の支配者】』
「「え?」」
急に恋歌が魔法を使う時の声が聞こえ、全員の視線が恋歌に集中した。
『【天への道を繋ぐ者
彷徨える星の眷属たる魂たちに道を示せ】』
「これって…」
「ああ…星葬、だよな…」
シリウスに教わってから恋歌が何度かやっているのを見たことがある星葬を発動しようとしている。
だがこの魔法はこの世にとどまっている魂を、所謂あの世に送る魔法のはず。
『【星々の導きに従い、彷徨える魂たちに来世でも幸多からんことを】』
「「「「!!」」」」
最後まで詠唱を終えるとがこん、と何かが外れた音が聞こえ足元からいつもの光が溢れ出してきた。
だがいつもと違うことがあった。
「なんでこれ…色ついてんだ…?」
「いつもは全部白だよな…」
溢れ出してきた光はいつもは全て白で、今回もほとんどが白ではあるがいくつか色のついたものがある。
その色は一色だけではなく様々な色をしていたり、光が強すぎるものもありいつもと違う景色にいつの間にかぽかんと口を開けてしまっていた。
「ここで…魔女が死んだのか」
『…よく、わかったね』
「「え!?」」
地下室のため空に昇ることができず部屋の中にとどまっている魂たちを前に、頭の中で仮説を立てていたローが口にしたことは正解だったようで、恋歌が悲しそうに笑った。
『魔女は…その適正に、合わせた、魂の色を、してるの』
火の魔女は赤、水の魔女は青、緑の魔女は緑という風に普通とは違うのだと恋歌が淡々と語る。
「ってことは…ここで…」
これだけの色がついた魂があるということは…ここでたくさんの魔女が死んだということ。
『でもね、ここの人たちは、ずいぶん昔に亡くなった、人たちみたい』
「それがなんでまたこんなところにたくさん…?」
魂がこの世にとどまる理由は何か未練があるから。
ずいぶん昔に亡くなったのであれば、なぜこんなにたくさんの魂が地下にいるのか。
「ここにいた魔女たちは遠くない未来、魔女が生きにくくなるってのがわかってたんだろうな
だからここにできる限りの金と隠れ家を用意したってことだ
まぁ実際はそんなのじゃどうにもならないぐらい魔女の数は減ってしまったがな」
もうすでに財宝や隠れ家でどうにかなる領域を超えてしまっている。
そもそもこの隠れ家もこの島が島として機能していた時に用意したのだろう。
この屋敷に魔女に協力的な者がいたからこそ、仕掛けも魔女が見つけることができるような仕掛けだったのかもしれない。
「昔から星の魔女の数は少なかったが、ここを準備した時も星の魔女の数は少なくなってたんだろうな」
「だから…ここまでの道のりは星の魔女じゃないと辿り着けなかった…」
「仮説だけどな
実際別の魔女もここに辿り着くこともできるようにはなってるはずだしな」
シリウスの言葉に一瞬しーん、となったが、ここの魔女たちは苦しんで亡くなったわけではないとわかり少し気持ちは軽くなった。
「だけどさ、この魂たちを外に出してあげるには空が見えてないとだめだよね?」
今は地下におり空が見える状況ではないため魂たちは可視化されたがここから動かないでいる。
『うん
だから…ここを壊して…宝は、わたしが預かる』
この旅の目的である他の魔女に出会った時に何か手助けできるように。
「いいんじゃね
おれは元々恋歌にも使う権利あると思ってたし、な?」
「おれもそう思う」
『…もう、星の魔女は、私の他にいるのかも、わからない…
だから、みんなの魂は、ちゃんと送ってあげたい』
ランのように他の魔女はいるかもしれないが、星の魔女となると次にいつここに星の魔女が来るかわからない。
もしかすると…次はないかもしれない。
だからこそ一度は置いていくと決めた財宝を持って、ここを壊したいと。
『いい…?』
最終決定を船長であるローに委ねるかのように視線を向けると小さくため息をつかれた。
「星葬まだやっといて今さら聞くのか」
『そ、それは…ごめん…』
たしかに言われてみればその通りだとしゅん、と落ち込んだ恋歌の頭にぽん、と手がのせられた。
「まぁお前にしかできないことだ
弔ってやれるなら弔ってやろう」
『うん、ありがとう』
同族の魔女たちの魂をこのままにしておくことなど恋歌にできるはずがないことは充分承知している。
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