宝の島
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新しい通路にはいたるところに魔女の文字が書かれており、罠の場所にもしっかりと注意書きがされているため、罠にかかる事もなく順調に進んでいくが、この先に何があるかはわからない。
「でも昔魔女がここにいたってことなんだよな…?」
「そうだよなー
文字が残ってるってことは魔女の誰かがここを一回通ってるって事だもんな」
今まで黙ってついてきていたが、どのような理由があって魔女がここに来たのかが気になる。
『文字を書く事が、星の魔女しか、出来ない事だから…通ったとしたら、星の魔女のはず…』
文字を読むことが星の魔女の特殊な目でしかできず、それと同様に書くことも星の魔女にしかできない。
だが、星の魔女の境遇を考えるとこんな隠し通路にわざわざ星の魔女にしか見る事が出来ない文字が書かれている事で、少し嫌な予感がしているのも確か。
「ここで考えてても答えはわからねぇだろ
次はどっちだ」
『あ、こっち』
先頭を歩いてくれているローがくい、と軽く恋歌の手を引けば、恋歌の指が示した方向に足を進めていく。
それから何度か隠し扉を通り抜けると、急に拓けた場所に出てきた。
「なんだここ…」
「宝はなさそうだね」
天井の高さが5メートルほどあり、いつのまにか地下に来ていた事に初めて気づいた。
「この部屋…いたるところに魔方陣が描かれているな」
『うん…』
発している光を少し抑えたシリウスは、ベポの頭の上から降りてくてくと、床をなぞっている恋歌の近くに寄ってきた。
シリウスの言うとおり部屋の床や壁に魔方陣が描かれており、それは星の魔女の魔方陣だけではなく、他の魔女の魔方陣もある。
それを指でなぞりながら何の魔法を発動させようとしたのか解読しようと、シリウスと小さい声で話している間、他の4人は何かないかと部屋の中を歩き回っている。
「何のための部屋なんだろうね」
「こんなに魔方陣だらけなら何か意味はありそうだけどな」
「……」
様々な大きさで描かれている魔方陣に触れたり見つめたりしているが魔女の文字が読めるわけもない。
恋歌とシリウスが何を話しているのかは聞こえないが、何かわかれば話しかけてくるだろうとローは1人離れた場所で壁に手を滑らせながらゆっくりと歩いていた。
「(これは…星の魔女の魔方陣だな)」
何度も恋歌の身体に刻まれている魔方陣を見ているため、星の魔女の魔方陣かそうでないかの見分けはつく。
だが、最近は星に認められ魔方陣が少し変化している。
最初に出会った時からとけい座には認められていたため、壁に描かれている魔方陣は恋歌のものとは少し違うが、おおよその構造は同じ。
『ロー、ちょっといい?』
「なにかわかったか」
くい、と袖を引かれ振り返ればそのまま手を引かれ床に描かれた一番大きな魔方陣の上に連れてこられた。
「これも…星の魔女の魔方陣だな」
『うん、たぶんなんだけど、ここに魔力を流したら、何かが、起こる…はず…』
自信がなさそうではあるが、恋歌以外には何もできないため信じて任せる事にした。
何かあったときに対処しやすいように全員が恋歌の周りに集まり、恋歌が床に手をついた。
『い、いくよ?』
「ああ」
一つ息をはいた恋歌は掌から魔方陣に魔力を流し始める。
「え!?」
「な、なんだ!?」
恋歌の魔力が魔方陣に流し込まれた瞬間、部屋の中に描かれている星の魔方陣が共鳴するように光を発し、シリウスが魔法を発動する事を止めても部屋中に光が溢れだし、暗闇になる事はない。
「キャ、キャプテン!!
あ、あれ!!」
ベポが恋歌を見下ろしているローの腕を引いて指さした先には、先ほどまではなかったはずの扉が現れ、重苦しい音を立てながら扉が開いていく。
「でも昔魔女がここにいたってことなんだよな…?」
「そうだよなー
文字が残ってるってことは魔女の誰かがここを一回通ってるって事だもんな」
今まで黙ってついてきていたが、どのような理由があって魔女がここに来たのかが気になる。
『文字を書く事が、星の魔女しか、出来ない事だから…通ったとしたら、星の魔女のはず…』
文字を読むことが星の魔女の特殊な目でしかできず、それと同様に書くことも星の魔女にしかできない。
だが、星の魔女の境遇を考えるとこんな隠し通路にわざわざ星の魔女にしか見る事が出来ない文字が書かれている事で、少し嫌な予感がしているのも確か。
「ここで考えてても答えはわからねぇだろ
次はどっちだ」
『あ、こっち』
先頭を歩いてくれているローがくい、と軽く恋歌の手を引けば、恋歌の指が示した方向に足を進めていく。
それから何度か隠し扉を通り抜けると、急に拓けた場所に出てきた。
「なんだここ…」
「宝はなさそうだね」
天井の高さが5メートルほどあり、いつのまにか地下に来ていた事に初めて気づいた。
「この部屋…いたるところに魔方陣が描かれているな」
『うん…』
発している光を少し抑えたシリウスは、ベポの頭の上から降りてくてくと、床をなぞっている恋歌の近くに寄ってきた。
シリウスの言うとおり部屋の床や壁に魔方陣が描かれており、それは星の魔女の魔方陣だけではなく、他の魔女の魔方陣もある。
それを指でなぞりながら何の魔法を発動させようとしたのか解読しようと、シリウスと小さい声で話している間、他の4人は何かないかと部屋の中を歩き回っている。
「何のための部屋なんだろうね」
「こんなに魔方陣だらけなら何か意味はありそうだけどな」
「……」
様々な大きさで描かれている魔方陣に触れたり見つめたりしているが魔女の文字が読めるわけもない。
恋歌とシリウスが何を話しているのかは聞こえないが、何かわかれば話しかけてくるだろうとローは1人離れた場所で壁に手を滑らせながらゆっくりと歩いていた。
「(これは…星の魔女の魔方陣だな)」
何度も恋歌の身体に刻まれている魔方陣を見ているため、星の魔女の魔方陣かそうでないかの見分けはつく。
だが、最近は星に認められ魔方陣が少し変化している。
最初に出会った時からとけい座には認められていたため、壁に描かれている魔方陣は恋歌のものとは少し違うが、おおよその構造は同じ。
『ロー、ちょっといい?』
「なにかわかったか」
くい、と袖を引かれ振り返ればそのまま手を引かれ床に描かれた一番大きな魔方陣の上に連れてこられた。
「これも…星の魔女の魔方陣だな」
『うん、たぶんなんだけど、ここに魔力を流したら、何かが、起こる…はず…』
自信がなさそうではあるが、恋歌以外には何もできないため信じて任せる事にした。
何かあったときに対処しやすいように全員が恋歌の周りに集まり、恋歌が床に手をついた。
『い、いくよ?』
「ああ」
一つ息をはいた恋歌は掌から魔方陣に魔力を流し始める。
「え!?」
「な、なんだ!?」
恋歌の魔力が魔方陣に流し込まれた瞬間、部屋の中に描かれている星の魔方陣が共鳴するように光を発し、シリウスが魔法を発動する事を止めても部屋中に光が溢れだし、暗闇になる事はない。
「キャ、キャプテン!!
あ、あれ!!」
ベポが恋歌を見下ろしているローの腕を引いて指さした先には、先ほどまではなかったはずの扉が現れ、重苦しい音を立てながら扉が開いていく。