宝の島
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数時間後、少しの進路変更をしてたどり着いた島はかなり小さかったが、小さいながらも昔は人が住んでいたのだろうとわかる痕跡は残っている。
「無人島は無人島っぽいな」
「だな
でもそっちの方が宝がありそうだ!!」
念のため船を隠し乾いた地図を持ちながら全員で上陸をした。
人のいない島は手入れなどされているわけもなく、木々が生い茂り地面にも雑草が隙間なく生えている。
「…誰か、この島に来たことがあるみてぇだな」
「……ほんとだ」
何故地図が流れてきたのかと思っていたが、踏み荒らされた形跡のある地面を見て、誰かが先にこの島に上陸したのだと理解した。
「でも行ってみる価値もあるだろ!!」
「だな!これも冒険だ!」
「はぁ…
勝手な行動はするなよ」
「「「アイアイ、キャプテン!!」」」
海賊として、男として、宝の地図に期待しないわけではなく、ローも表情にこそ出てはいないが少し期待はしている。
「ほら、行くぞ」
『うん』
足場が悪いためローが差し出してくれる手を恋歌が握ったのを確認し、ローを先頭に足を踏み出した。
「この地図によれば印がついてるのは…あの家みたいだよ」
ベポが地図を見ながら指さした先には、植物に覆われてはいるが、かつては立派な家だったのだろうとわかるレンガ造りの家がある。
見渡す限り家だとわかる原型をとどめているのはその家だけで、昔この島を治めていた長の家だったと考えれば宝はもっていたかもしれない。
「でも先に海賊とか盗賊が来てたなら宝持っていかれてるかもなー」
誰が先に上陸したかはわからないが、こんな地図まであるということは宝が残されている確率は低い。
『でも、たまには、こういうのも、楽しいね』
「お、恋歌も男のロマンがわかってるなー」
『宝って、どんなのだろうね
残ってると、いいな…』
無人島であるため変装はさせておらず、周りに他の気配もないため普通に話をさせており、声がいつもより弾んでいる事も、瞳が輝いている事も、楽しそうに笑っている姿もよく見え、よく聞こえる。
黙々と目的地まで歩くローに続いて、話をしながら歩いていると数十分ほどで目的地までたどり着くことができた。
「うわー…なんていうか…」
「今が夜じゃなくてよかった…」
かつては存在感のある建物だったのだろうが、今は壁一面を植物に覆われ今にも崩れそうになっている。
しかもレンガ造りの家ではあるが、木の部分が腐っており今すぐにでも崩れてしまいそうな雰囲気が、夜であれば幽霊でも出そう。
「恋歌、調査が終わるまで家の時間を止めろ」
『はい』
魔方陣を家の上に出現させ、家が崩れないように時間を止めた。
「よーし、じゃあお宝探しだ!」
「手分けする?どうする?」
「いや…全員で行くぞ」
そんなに大きくもない家なので手分けしてもいいかと思ったが、なにが起こるかわからないため、念のため全員で行こうとローが扉に手をかけた。
一歩足を踏み入れればぎし、と木が軋む音が響き、溜まっていた埃が扉から入ってきた空気によって舞い上がる。
手で軽く埃をはらいながら少し中に進むと足跡がつくほど床にも埃が溜まっている。
「見たとこ長く人は入ってねぇみたいだが…」
雑草の踏まれていた具合からしてそんなに昔に人が来たわけではないはずだと思っていたが、埃の溜まり方は長期間誰も入った事がないような雰囲気がある。
「この家には来てねぇとか?」
「だとしたらこの地図はなに?」
「さぁ…」
「必要な時以外大きく息は吸うなよ」
『うん』
歩くときにどうしても埃が舞ってしまうため、魔法を使う時に大きく息を吸う恋歌が頷いた事を確認し、まずは玄関をぐるりと見渡した。
「無人島は無人島っぽいな」
「だな
でもそっちの方が宝がありそうだ!!」
念のため船を隠し乾いた地図を持ちながら全員で上陸をした。
人のいない島は手入れなどされているわけもなく、木々が生い茂り地面にも雑草が隙間なく生えている。
「…誰か、この島に来たことがあるみてぇだな」
「……ほんとだ」
何故地図が流れてきたのかと思っていたが、踏み荒らされた形跡のある地面を見て、誰かが先にこの島に上陸したのだと理解した。
「でも行ってみる価値もあるだろ!!」
「だな!これも冒険だ!」
「はぁ…
勝手な行動はするなよ」
「「「アイアイ、キャプテン!!」」」
海賊として、男として、宝の地図に期待しないわけではなく、ローも表情にこそ出てはいないが少し期待はしている。
「ほら、行くぞ」
『うん』
足場が悪いためローが差し出してくれる手を恋歌が握ったのを確認し、ローを先頭に足を踏み出した。
「この地図によれば印がついてるのは…あの家みたいだよ」
ベポが地図を見ながら指さした先には、植物に覆われてはいるが、かつては立派な家だったのだろうとわかるレンガ造りの家がある。
見渡す限り家だとわかる原型をとどめているのはその家だけで、昔この島を治めていた長の家だったと考えれば宝はもっていたかもしれない。
「でも先に海賊とか盗賊が来てたなら宝持っていかれてるかもなー」
誰が先に上陸したかはわからないが、こんな地図まであるということは宝が残されている確率は低い。
『でも、たまには、こういうのも、楽しいね』
「お、恋歌も男のロマンがわかってるなー」
『宝って、どんなのだろうね
残ってると、いいな…』
無人島であるため変装はさせておらず、周りに他の気配もないため普通に話をさせており、声がいつもより弾んでいる事も、瞳が輝いている事も、楽しそうに笑っている姿もよく見え、よく聞こえる。
黙々と目的地まで歩くローに続いて、話をしながら歩いていると数十分ほどで目的地までたどり着くことができた。
「うわー…なんていうか…」
「今が夜じゃなくてよかった…」
かつては存在感のある建物だったのだろうが、今は壁一面を植物に覆われ今にも崩れそうになっている。
しかもレンガ造りの家ではあるが、木の部分が腐っており今すぐにでも崩れてしまいそうな雰囲気が、夜であれば幽霊でも出そう。
「恋歌、調査が終わるまで家の時間を止めろ」
『はい』
魔方陣を家の上に出現させ、家が崩れないように時間を止めた。
「よーし、じゃあお宝探しだ!」
「手分けする?どうする?」
「いや…全員で行くぞ」
そんなに大きくもない家なので手分けしてもいいかと思ったが、なにが起こるかわからないため、念のため全員で行こうとローが扉に手をかけた。
一歩足を踏み入れればぎし、と木が軋む音が響き、溜まっていた埃が扉から入ってきた空気によって舞い上がる。
手で軽く埃をはらいながら少し中に進むと足跡がつくほど床にも埃が溜まっている。
「見たとこ長く人は入ってねぇみたいだが…」
雑草の踏まれていた具合からしてそんなに昔に人が来たわけではないはずだと思っていたが、埃の溜まり方は長期間誰も入った事がないような雰囲気がある。
「この家には来てねぇとか?」
「だとしたらこの地図はなに?」
「さぁ…」
「必要な時以外大きく息は吸うなよ」
『うん』
歩くときにどうしても埃が舞ってしまうため、魔法を使う時に大きく息を吸う恋歌が頷いた事を確認し、まずは玄関をぐるりと見渡した。