宝の島
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『あれ?みんなは?』
目を閉じて集中していた恋歌は、3人が艦内に入った事に気づいておらず、一度休憩の為に目を開けるとローしか甲板にいない事に首を傾げた。
「変な地図が流れてきたからこの近くの島を探すために操縦室へ行った」
『変な、地図…?』
ローの足元にある地図を見る為に立ち上がり、海水で濡れたそれを覗き込むと宝の地図らしく見える地図になるほどと納得した。
「乾かしてやれ」
『わかった』
ぐっしょりと濡れた地図に手をかざし、持ち運びが出来る様に温風で乾かしていく。
「あ!!恋歌!
ちょっと聞きたいんだけど…」
ばたばたと艦内から戻ってきたベポは自分の海図を握り締め、恋歌に見えやすいように甲板に広げた。
『どうしたの?』
「おれたちはこの先の海域を抜けたこのあたりにある島に向かおうと思ってたんだけど…」
海図をなぞりながら元々の目的地であった場所を指さすベポの指先には小さな島があり、そこで補給に立ち寄るつもりだったと説明してくれた。
「けどね一番近くにある島はこっちなんだ」
もう一度海図をなぞりベポの指が止まった場所には、最初の目的地よりも小さな小さな島があった。
「小さすぎる島だから補給には向かないかなってその次に近い島を目指してたんだけど、さっき宝の地図が流れてきたからこっちに寄りたいんだ!」
「…宝の地図とは限らねぇけどな」
「……でね、恋歌に一応変な島じゃないかだけ占ってもらおうかなって思って!」
ローがロマンのない事を口走ると、ベポがじとっとした視線を向けたが、そのまま恋歌に占ってほしいと話を続けた。
『わかった
変な気配がする、島じゃないかを、占えばいいかな?』
「うん!」
元々の進路から外れる事はローの許可が下りているが、宝の地図ではなかった場合、悪い物の可能性もある。
念のために恋歌に悪い島ではないかを占ってもらおうと頼みに来たらしい。
『じゃあ…簡単な事しか、占えないけど…』
魔方陣の中からホロスコープを取り出し手をかざして魔力を流す。
ホロスコープの中の星々が動きはじめ、しばらくしてそれがぴたりと止まり、恋歌が結果をメモに書いていく。
「どう?」
『…悪い島では、ないね
でも…大丈夫とも、言えないかも…』
「どういうこと?」
『悪い星は、いないけど…
良い星も、ないんだよね…』
あくまでも確率論である占いであるため、断言できるわけではないが、宝があるような島ではないような占い結果となってしまった。
「でもそれなら逆にこの地図が何を示してるのか気になるよね…」
『この島の地図って、決まったわけじゃ、ないけどね』
「あ!!じゃあそれも占ってみてよ」
『わかった』
普通はそちらを先に占うのではないかと思ったが、ベポの言うとおり目指す島が流れてきた地図の島である確率を占った。
『…この地図は、この島の事で、間違いないみたい』
「じゃあここに向かうね!!
ね!キャプテン!!いいよね?」
「ああ」
ぱぁっ、と顔を輝かせたベポはちゃんとローの許可を取ってから艦内に戻って行った。
『宝物が、あるといいね』
「そうだな」
海賊として宝の地図というのは気分が上がるものではあるが、少しの不安がぬぐえないローは島に着く前に恋歌の魔力を回復させてやろうと唇を合わせるだけのキスをした。
「島に着いても気を抜くなよ」
『う、うん…
ありがと…』
目を閉じて集中していた恋歌は、3人が艦内に入った事に気づいておらず、一度休憩の為に目を開けるとローしか甲板にいない事に首を傾げた。
「変な地図が流れてきたからこの近くの島を探すために操縦室へ行った」
『変な、地図…?』
ローの足元にある地図を見る為に立ち上がり、海水で濡れたそれを覗き込むと宝の地図らしく見える地図になるほどと納得した。
「乾かしてやれ」
『わかった』
ぐっしょりと濡れた地図に手をかざし、持ち運びが出来る様に温風で乾かしていく。
「あ!!恋歌!
ちょっと聞きたいんだけど…」
ばたばたと艦内から戻ってきたベポは自分の海図を握り締め、恋歌に見えやすいように甲板に広げた。
『どうしたの?』
「おれたちはこの先の海域を抜けたこのあたりにある島に向かおうと思ってたんだけど…」
海図をなぞりながら元々の目的地であった場所を指さすベポの指先には小さな島があり、そこで補給に立ち寄るつもりだったと説明してくれた。
「けどね一番近くにある島はこっちなんだ」
もう一度海図をなぞりベポの指が止まった場所には、最初の目的地よりも小さな小さな島があった。
「小さすぎる島だから補給には向かないかなってその次に近い島を目指してたんだけど、さっき宝の地図が流れてきたからこっちに寄りたいんだ!」
「…宝の地図とは限らねぇけどな」
「……でね、恋歌に一応変な島じゃないかだけ占ってもらおうかなって思って!」
ローがロマンのない事を口走ると、ベポがじとっとした視線を向けたが、そのまま恋歌に占ってほしいと話を続けた。
『わかった
変な気配がする、島じゃないかを、占えばいいかな?』
「うん!」
元々の進路から外れる事はローの許可が下りているが、宝の地図ではなかった場合、悪い物の可能性もある。
念のために恋歌に悪い島ではないかを占ってもらおうと頼みに来たらしい。
『じゃあ…簡単な事しか、占えないけど…』
魔方陣の中からホロスコープを取り出し手をかざして魔力を流す。
ホロスコープの中の星々が動きはじめ、しばらくしてそれがぴたりと止まり、恋歌が結果をメモに書いていく。
「どう?」
『…悪い島では、ないね
でも…大丈夫とも、言えないかも…』
「どういうこと?」
『悪い星は、いないけど…
良い星も、ないんだよね…』
あくまでも確率論である占いであるため、断言できるわけではないが、宝があるような島ではないような占い結果となってしまった。
「でもそれなら逆にこの地図が何を示してるのか気になるよね…」
『この島の地図って、決まったわけじゃ、ないけどね』
「あ!!じゃあそれも占ってみてよ」
『わかった』
普通はそちらを先に占うのではないかと思ったが、ベポの言うとおり目指す島が流れてきた地図の島である確率を占った。
『…この地図は、この島の事で、間違いないみたい』
「じゃあここに向かうね!!
ね!キャプテン!!いいよね?」
「ああ」
ぱぁっ、と顔を輝かせたベポはちゃんとローの許可を取ってから艦内に戻って行った。
『宝物が、あるといいね』
「そうだな」
海賊として宝の地図というのは気分が上がるものではあるが、少しの不安がぬぐえないローは島に着く前に恋歌の魔力を回復させてやろうと唇を合わせるだけのキスをした。
「島に着いても気を抜くなよ」
『う、うん…
ありがと…』