宝の島
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恋歌がシリウスに修行内容の変更を願うと、ちょうどシリウスももっと負荷のかかる修行に変更しようと思っていたらしく、すぐに修行内容は変更してくれた。
「そうだ、そのままの状態で耐えられるまで耐えろ」
『は、はい』
純粋な剣術の鍛錬が終わった後、恋歌はシリウスと一緒に隅の方で刀に戻したシリウスに魔法を纏わせる修行をしている。
今までも刀のシリウスに魔法を纏わせて、相手を眠らせたり麻痺させたりと様々な使い方をしていたが、相手にその効果を与える為には少しでも相手を斬りつける必要があった。
だが、創造の魔女が星の魔女専用に作った武器であるシリウスは、契約者の魔女が望めば相手を傷つけることなく相手に魔法を効かせる事が出来る。
恋歌自身が相手を傷つける事が苦手なため、刀で戦っている時無意識にあまり刃が当たらないようにしていることには気づいていた。
相手が傷つかないとわかれば思いきり刀を振るう事が出来るだろうと、シリウスは恋歌が戦いやすいように考えていたところだった。
「集中しろ
これが無意識にできなきゃ戦闘で使えない」
『で、でも…難しい…』
始めたばかりの修行ではあるが、かなりの集中力が必要で大量の魔力を消費するらしく、足を浮かせる修行が始まった時と同じようにかなり汗をかいて眉間に皺が寄っている。
「普通ならこんなに魔力は消費しないからな
こればかりは感覚を掴むしかない」
無意識に出来る様になるまで戦闘には使えないだろうが、使えるようになれば相手のダメージを気にすることなく戦う事が出来る。
「まーたおれたちには良くわからないことやってんだな」
「シリウスが刀の状態だから何話してるかわかんないしね」
恋歌がシリウスの指導を受けている間、他の4人は別に鍛錬をしている。
シリウスの指導が一番恋歌の成長につながる為、いくら辛そうな表情を浮かべていても止めるようなことはしない。
「ん?
あれ?キャプテン、あれってなにかな?」
「あ?」
休憩を取って汗を拭いていたベポが、ふと海に何か浮かんでいるのを見つけ、近くにいたローの肩をちょんちょんとつついた。
目を凝らして船の方に流れてくるものを見つめていると、それが何かの紙だと気づいた。
ベポがそれを取ろうと長物を探し始めたので、ローが能力で流れていた紙を甲板に引き上げた。
「わ、これ…地図だ…」
べしゃ、と音を立てて甲板の埃と入れ替わった紙はよくよく見れば地図のようで、触ったら破れてしまいそうなほど濡れているため上から覗き込むだけにする。
「地図ぅー?」
「ほんとだな…
どこの地図だろ…」
ペンギンとシャチも流れてきた地図に興味を持ったらしく、ベポの横からその地図を覗き込んだ。
「あ、見てみろよ
ここに印があるぞ」
「ほんとだ」
どこの地図かはわからないが、海図ではなくどこかの島の地図らしく、ある場所にバツで印がつけられている。
「これって…もしかして…」
「「宝の地図じゃ…!!」」
島の地図で一か所にバツ印となれば、思い浮かぶのは宝の在り処を示した地図、という発想になったらしく、3人の目がきらきらと輝き始めた。
「「「キャプテン!!」」」
「…その島がどこかわからねぇだろ」
「そ、そうだよな…」
3人がその宝を探しに行きたいと言いたいことはわかったが、その地図がどこの島を指しているのかわからないと正論を言えば、しゅん、と落ち込んでしまった。
「…その地図の文字が消えることなくここまで流れてきたって事は、そこまで遠くねぇ島から流れてきた可能性が高い」
「!!
ベポ!!一番近くにある島に行こう!!」
「アイアイ!!」
ローの言葉で元気を取り戻した3人は、一番近くの島に向けて進路をとろうと操縦室に走って行った。
「そうだ、そのままの状態で耐えられるまで耐えろ」
『は、はい』
純粋な剣術の鍛錬が終わった後、恋歌はシリウスと一緒に隅の方で刀に戻したシリウスに魔法を纏わせる修行をしている。
今までも刀のシリウスに魔法を纏わせて、相手を眠らせたり麻痺させたりと様々な使い方をしていたが、相手にその効果を与える為には少しでも相手を斬りつける必要があった。
だが、創造の魔女が星の魔女専用に作った武器であるシリウスは、契約者の魔女が望めば相手を傷つけることなく相手に魔法を効かせる事が出来る。
恋歌自身が相手を傷つける事が苦手なため、刀で戦っている時無意識にあまり刃が当たらないようにしていることには気づいていた。
相手が傷つかないとわかれば思いきり刀を振るう事が出来るだろうと、シリウスは恋歌が戦いやすいように考えていたところだった。
「集中しろ
これが無意識にできなきゃ戦闘で使えない」
『で、でも…難しい…』
始めたばかりの修行ではあるが、かなりの集中力が必要で大量の魔力を消費するらしく、足を浮かせる修行が始まった時と同じようにかなり汗をかいて眉間に皺が寄っている。
「普通ならこんなに魔力は消費しないからな
こればかりは感覚を掴むしかない」
無意識に出来る様になるまで戦闘には使えないだろうが、使えるようになれば相手のダメージを気にすることなく戦う事が出来る。
「まーたおれたちには良くわからないことやってんだな」
「シリウスが刀の状態だから何話してるかわかんないしね」
恋歌がシリウスの指導を受けている間、他の4人は別に鍛錬をしている。
シリウスの指導が一番恋歌の成長につながる為、いくら辛そうな表情を浮かべていても止めるようなことはしない。
「ん?
あれ?キャプテン、あれってなにかな?」
「あ?」
休憩を取って汗を拭いていたベポが、ふと海に何か浮かんでいるのを見つけ、近くにいたローの肩をちょんちょんとつついた。
目を凝らして船の方に流れてくるものを見つめていると、それが何かの紙だと気づいた。
ベポがそれを取ろうと長物を探し始めたので、ローが能力で流れていた紙を甲板に引き上げた。
「わ、これ…地図だ…」
べしゃ、と音を立てて甲板の埃と入れ替わった紙はよくよく見れば地図のようで、触ったら破れてしまいそうなほど濡れているため上から覗き込むだけにする。
「地図ぅー?」
「ほんとだな…
どこの地図だろ…」
ペンギンとシャチも流れてきた地図に興味を持ったらしく、ベポの横からその地図を覗き込んだ。
「あ、見てみろよ
ここに印があるぞ」
「ほんとだ」
どこの地図かはわからないが、海図ではなくどこかの島の地図らしく、ある場所にバツで印がつけられている。
「これって…もしかして…」
「「宝の地図じゃ…!!」」
島の地図で一か所にバツ印となれば、思い浮かぶのは宝の在り処を示した地図、という発想になったらしく、3人の目がきらきらと輝き始めた。
「「「キャプテン!!」」」
「…その島がどこかわからねぇだろ」
「そ、そうだよな…」
3人がその宝を探しに行きたいと言いたいことはわかったが、その地図がどこの島を指しているのかわからないと正論を言えば、しゅん、と落ち込んでしまった。
「…その地図の文字が消えることなくここまで流れてきたって事は、そこまで遠くねぇ島から流れてきた可能性が高い」
「!!
ベポ!!一番近くにある島に行こう!!」
「アイアイ!!」
ローの言葉で元気を取り戻した3人は、一番近くの島に向けて進路をとろうと操縦室に走って行った。