風邪
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山から下りたハートの海賊団は一度船に戻り、恋歌の魔方陣の中から薬草を取り出し、薬草庫に整理しながら並べていく。
ローは食糧等の調達は仲間たちに任せ、すたすたと自室に戻ってしまった。
「んじゃ、食糧は底を尽きはじめてるし、今回は買い込めるだけ買い込むか
恋歌とベポは荷物持ちよろしく」
『はーい』
「任せてよ」
ペンギンが恋歌とベポの作ったリストを見ながら買い出しに付き合ってくれるらしく、シャチ1人で船番をすることとなった。
船内にはローもおり、この島の雰囲気では急襲もないだろうと、3人は買い出しにもう一度島へ。
島の市場に向かい、ある程度食糧や消耗品を買い揃え、少しぶらついてから船に戻った。
「さて、夕飯の準備だ
恋歌は菓子作ってくれるか?」
『うん』
袖を捲りながら夕飯の準備を始めるペンギンの横に立ち、数日お菓子を我慢してくれていたシリウスの為に恋歌も袖を捲った。
だが、シリウスは早々に恋歌の部屋に戻ってしまいこの場にはいない。
「あれ?またシリウスは部屋に戻ったの?」
『うん…
最近、変なんだよね…』
大量の食糧を食糧庫へ運び入れてくれているベポが、食堂を見渡してシリウスがいない事に首を傾げている。
「恋歌が聞けば答えてくれるんじゃねぇの?
関係的には主従関係なんだろ?」
基本的にはシリウスから恋歌が魔法を教わっている立場ではあるが、契約上は恋歌が主でありシリウスは武器。
シリウスは恋歌が命じれば隠し事をすることなどできず、どんな秘密があろうとも言わざるを得ない。
『それは…そう、だけど…
必要な事なら、シリウスは、言ってくれると思う…
だから、話してくれるまで、待つよ』
「それもそうだな」
シリウスが恋歌に被害があることを黙っているとも思えず、何かあれば話してくれるだろうと、恋歌も無理に追求する事はしないと決めた。
「おれもお菓子作り手伝うよ」
『ありがとう』
意外と力が必要なお菓子作りの手伝いをベポが買って出てくれ、恋歌とベポでお菓子作り、ペンギンは夕飯作りを始めた。
夕飯を食べ終え、いつも通り全員の髪を乾かした後、恋歌は最期にローの部屋に来ていた。
髪を乾かしている間は暑いのか上半身裸のままなので、少し横に並んでいるのは気恥ずかしく、視線は自分の手元に落として手をもじもじさせながら口を開いた。
『もう身体は、平気?』
「…おれとあんなことしといて、今更それを聞くのか?」
ふともう本当に完治したのか気になった恋歌が聞いただけだったのだが、にやりと笑いながら腰を引き寄せてくるローに、昨夜の事を思い出しぶわっと顔に熱が集まったが、俯いているおかげで視線が合う事はなかった。
『あ…え、っと…気に、なった、だけなの…』
「お前とベポのおかげでもう何ともねぇよ
なんだったら…」
恋歌の手を引き寄せ自分の胸板に触れさせると、真っ赤な顔をした恋歌と視線が合った。
「確かめてみるか?」
『い、いい…!!』
掌から伝わってくるローの体温と規則正しい鼓動、ゆっくりと流れてくる心地の良い魔力に恥ずかしくなった恋歌は手を引こうとしたが、ローの手の力が強くぴくりとも動かす事はできない。
『は、離して…』
「髪を乾かした時の魔力回復させてないだろ」
『う…』
ぐぐっ、と顔を近づけてくるローの言葉に言葉に詰まった恋歌は観念して目を閉じた。
重なる唇から流れてくる魔力と回復時に伴う快感に組んでいる手に力を入れれば、そのままぽすん、と押し倒された。
『そろそろ…新しい修行を、シリウスにしてもらわないと、だね…』
「……」
船で一日足をつかず、全員の髪の毛を乾かしても魔力を全て使い切る事はなくなった。
それは恋歌の魔力の総量が増えたことも意味しており、今のままの修行では恋歌の魔力を空にするという目標は達成できなくなってきた。
だが、新しい修行で前のように目に魔方陣を浮かべた状態の恋歌が夜な夜な部屋に来られては困るとローは黙ったが、恋歌の修行を邪魔するわけにもいかない。
『…?』
少し複雑そうな顔をしているローにどうかしたのかと手を伸ばせば、その手を掴まれもう一度唇が重なった。
ローは食糧等の調達は仲間たちに任せ、すたすたと自室に戻ってしまった。
「んじゃ、食糧は底を尽きはじめてるし、今回は買い込めるだけ買い込むか
恋歌とベポは荷物持ちよろしく」
『はーい』
「任せてよ」
ペンギンが恋歌とベポの作ったリストを見ながら買い出しに付き合ってくれるらしく、シャチ1人で船番をすることとなった。
船内にはローもおり、この島の雰囲気では急襲もないだろうと、3人は買い出しにもう一度島へ。
島の市場に向かい、ある程度食糧や消耗品を買い揃え、少しぶらついてから船に戻った。
「さて、夕飯の準備だ
恋歌は菓子作ってくれるか?」
『うん』
袖を捲りながら夕飯の準備を始めるペンギンの横に立ち、数日お菓子を我慢してくれていたシリウスの為に恋歌も袖を捲った。
だが、シリウスは早々に恋歌の部屋に戻ってしまいこの場にはいない。
「あれ?またシリウスは部屋に戻ったの?」
『うん…
最近、変なんだよね…』
大量の食糧を食糧庫へ運び入れてくれているベポが、食堂を見渡してシリウスがいない事に首を傾げている。
「恋歌が聞けば答えてくれるんじゃねぇの?
関係的には主従関係なんだろ?」
基本的にはシリウスから恋歌が魔法を教わっている立場ではあるが、契約上は恋歌が主でありシリウスは武器。
シリウスは恋歌が命じれば隠し事をすることなどできず、どんな秘密があろうとも言わざるを得ない。
『それは…そう、だけど…
必要な事なら、シリウスは、言ってくれると思う…
だから、話してくれるまで、待つよ』
「それもそうだな」
シリウスが恋歌に被害があることを黙っているとも思えず、何かあれば話してくれるだろうと、恋歌も無理に追求する事はしないと決めた。
「おれもお菓子作り手伝うよ」
『ありがとう』
意外と力が必要なお菓子作りの手伝いをベポが買って出てくれ、恋歌とベポでお菓子作り、ペンギンは夕飯作りを始めた。
夕飯を食べ終え、いつも通り全員の髪を乾かした後、恋歌は最期にローの部屋に来ていた。
髪を乾かしている間は暑いのか上半身裸のままなので、少し横に並んでいるのは気恥ずかしく、視線は自分の手元に落として手をもじもじさせながら口を開いた。
『もう身体は、平気?』
「…おれとあんなことしといて、今更それを聞くのか?」
ふともう本当に完治したのか気になった恋歌が聞いただけだったのだが、にやりと笑いながら腰を引き寄せてくるローに、昨夜の事を思い出しぶわっと顔に熱が集まったが、俯いているおかげで視線が合う事はなかった。
『あ…え、っと…気に、なった、だけなの…』
「お前とベポのおかげでもう何ともねぇよ
なんだったら…」
恋歌の手を引き寄せ自分の胸板に触れさせると、真っ赤な顔をした恋歌と視線が合った。
「確かめてみるか?」
『い、いい…!!』
掌から伝わってくるローの体温と規則正しい鼓動、ゆっくりと流れてくる心地の良い魔力に恥ずかしくなった恋歌は手を引こうとしたが、ローの手の力が強くぴくりとも動かす事はできない。
『は、離して…』
「髪を乾かした時の魔力回復させてないだろ」
『う…』
ぐぐっ、と顔を近づけてくるローの言葉に言葉に詰まった恋歌は観念して目を閉じた。
重なる唇から流れてくる魔力と回復時に伴う快感に組んでいる手に力を入れれば、そのままぽすん、と押し倒された。
『そろそろ…新しい修行を、シリウスにしてもらわないと、だね…』
「……」
船で一日足をつかず、全員の髪の毛を乾かしても魔力を全て使い切る事はなくなった。
それは恋歌の魔力の総量が増えたことも意味しており、今のままの修行では恋歌の魔力を空にするという目標は達成できなくなってきた。
だが、新しい修行で前のように目に魔方陣を浮かべた状態の恋歌が夜な夜な部屋に来られては困るとローは黙ったが、恋歌の修行を邪魔するわけにもいかない。
『…?』
少し複雑そうな顔をしているローにどうかしたのかと手を伸ばせば、その手を掴まれもう一度唇が重なった。