風邪
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3人が回復してから約2日後、恋歌が薬を買いに来た島に到着した。
「意外と普通の島だな」
甲板から見える範囲で見渡すと、”のどか”という雰囲気が似合う村の雰囲気に、恋歌以外の4人が無意識にほっとした。
「んじゃ、取り敢えず食糧の調達を…」
ペンギンが作ったリストを見ながらぶつぶつと何かを呟きだしたが、恋歌がペンギンのつなぎの袖をちょいちょいと引いた。
『わたし、助けてくれた人に、お礼も言わずに、帰っちゃった、から…
お礼しに、行きたい』
「そっか
それなら何か手土産でも…」
「……」
恋歌が世話になったという事は、今回に関しては自分たちも世話になったということで、手土産でも持たせた方がいいのではと顎に手を当てて考え始めたペンギンに、何を言ってるんだと言いたそうな視線をローが向けているが、それには気づいていない。
「相手はどんな人?」
『すごく優しい、女の人だった』
「女の人な
シャチ、何かなかったか」
「んあ?あー…女の人が喜びそうなものなー」
海賊が一般人にそんなに真剣に手土産を悩まなくともいいのではとは思うが、恋歌が礼をしたいと言うのでシャチもペンギンも真剣に考えてくれている。
「お礼したいのは1人だけ?」
『あ、えっと…薬を作るための、薬草がなくて、薬草が生えてる、場所まで、着いてきてくれた、人もいたの』
「ふーん、それは…男?」
『う、うん』
なんとなく恋歌の話し方からその相手が男だと察したのはベポ以外の3人。
一瞬ローの眉間の皺が深くなったが、今のところ恋歌を助けてくれた相手のため何も言うようなことはしない。
しかもこの島に来たとき恋歌はきちんと変装をしており、声も出さなかったと言っていた。
容姿と声以外でも気を付けるべきことはたくさんあるが、今は何かお礼ができそうなものを探そうとシャチとペンギンは一度艦内に戻って行った。
「…薬草の生えていた場所は覚えてるか」
『うん、覚えてるよ』
「一応薬草を取りに行く
後で場所を教えてくれ」
『わかった』
北の海のこのあたりでしか罹らない病気ではあるが、用心に越した事はない。
調薬の仕方は本にも書いてある為、薬草を摘んでおけばこれから先罹っても大丈夫だろうと、この島では薬ではなく薬草を調達するつもりだった。
「恋歌ー、取り敢えず菓子とシャチが調合したもの用意したんだけど…」
「女の人なら喜んでくれる事間違いなし!!」
戻ってきたペンギンの手には丁寧に梱包されたお菓子の入った箱と、シャチが調合したヘアケア用品がある。
シャチは胸を張ってお礼をする相手が女性であれば必ず喜んでくれると言っているが、ペンギンは市販されていない見ず知らずの男が作ったものなど喜んでくれるのかと不安そうにしている。
『あの人は、きっと喜んでくれる、はず』
少ししか関わっていないがとても懐の深い優しい女性だった。
きっと喜んでくれるだろうと言えば、ペンギンもそれであればいいかとヘアオイルの入った小瓶にピンクのリボンを結んだ。
「準備ができたならとっとと行くぞ」
「「「アイアイ、キャプテン!!」」」
小さな島で全員で上陸しても問題ないだろうと、最初から人目につきにくい場所に船を停泊させていた。
ローの言葉に返事をした3人と恋歌は、ローの背中に続いて船を降りた。
「意外と普通の島だな」
甲板から見える範囲で見渡すと、”のどか”という雰囲気が似合う村の雰囲気に、恋歌以外の4人が無意識にほっとした。
「んじゃ、取り敢えず食糧の調達を…」
ペンギンが作ったリストを見ながらぶつぶつと何かを呟きだしたが、恋歌がペンギンのつなぎの袖をちょいちょいと引いた。
『わたし、助けてくれた人に、お礼も言わずに、帰っちゃった、から…
お礼しに、行きたい』
「そっか
それなら何か手土産でも…」
「……」
恋歌が世話になったという事は、今回に関しては自分たちも世話になったということで、手土産でも持たせた方がいいのではと顎に手を当てて考え始めたペンギンに、何を言ってるんだと言いたそうな視線をローが向けているが、それには気づいていない。
「相手はどんな人?」
『すごく優しい、女の人だった』
「女の人な
シャチ、何かなかったか」
「んあ?あー…女の人が喜びそうなものなー」
海賊が一般人にそんなに真剣に手土産を悩まなくともいいのではとは思うが、恋歌が礼をしたいと言うのでシャチもペンギンも真剣に考えてくれている。
「お礼したいのは1人だけ?」
『あ、えっと…薬を作るための、薬草がなくて、薬草が生えてる、場所まで、着いてきてくれた、人もいたの』
「ふーん、それは…男?」
『う、うん』
なんとなく恋歌の話し方からその相手が男だと察したのはベポ以外の3人。
一瞬ローの眉間の皺が深くなったが、今のところ恋歌を助けてくれた相手のため何も言うようなことはしない。
しかもこの島に来たとき恋歌はきちんと変装をしており、声も出さなかったと言っていた。
容姿と声以外でも気を付けるべきことはたくさんあるが、今は何かお礼ができそうなものを探そうとシャチとペンギンは一度艦内に戻って行った。
「…薬草の生えていた場所は覚えてるか」
『うん、覚えてるよ』
「一応薬草を取りに行く
後で場所を教えてくれ」
『わかった』
北の海のこのあたりでしか罹らない病気ではあるが、用心に越した事はない。
調薬の仕方は本にも書いてある為、薬草を摘んでおけばこれから先罹っても大丈夫だろうと、この島では薬ではなく薬草を調達するつもりだった。
「恋歌ー、取り敢えず菓子とシャチが調合したもの用意したんだけど…」
「女の人なら喜んでくれる事間違いなし!!」
戻ってきたペンギンの手には丁寧に梱包されたお菓子の入った箱と、シャチが調合したヘアケア用品がある。
シャチは胸を張ってお礼をする相手が女性であれば必ず喜んでくれると言っているが、ペンギンは市販されていない見ず知らずの男が作ったものなど喜んでくれるのかと不安そうにしている。
『あの人は、きっと喜んでくれる、はず』
少ししか関わっていないがとても懐の深い優しい女性だった。
きっと喜んでくれるだろうと言えば、ペンギンもそれであればいいかとヘアオイルの入った小瓶にピンクのリボンを結んだ。
「準備ができたならとっとと行くぞ」
「「「アイアイ、キャプテン!!」」」
小さな島で全員で上陸しても問題ないだろうと、最初から人目につきにくい場所に船を停泊させていた。
ローの言葉に返事をした3人と恋歌は、ローの背中に続いて船を降りた。