風邪
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いつもの夕飯の時間に眠っていた事もあり、すぐに眠れないかと思っていたが、目を閉じている間にいつの間にか眠っていたらしく、次に目を開けたときは朝食の少し前の時間だった。
『…おはよう』
「ああ、おはよう」
『ん…』
寝起きでぼーっとしている恋歌がすでに起きていたローに挨拶をすれば、挨拶を返しながら唇を合わせてきた。
『ん…んっ…』
朝にしては濃厚なキスにぼやけていた思考もだんだんとはっきりし始め、口内を犯してくる舌に息苦しくなってきた恋歌はローの服を何度か引いたが、その手はやんわりと解かれ指を絡めて繋がれてしまった。
手をベッドに縫い付けられ腰の上に跨られ、気持ちのいいキスに寝ぼけとは違う靄がかかっていく。
『ロー…あっ…』
パジャマの裾から手を入れられ腰から胸に手を這わせてくるくすぐったさと少しの期待に、無意識に手をローの背中に回せばぴたっとローの手が止まった。
『…?』
離れなかった唇がようやく離され、息苦しさで潤んだ瞳でローを見上げると、こつんと額を合わせてきた。
「あのなぁ…」
呆れたようにため息をついてるローに、どうしたのかと背中を撫でてやれば、もう一度ごろんと恋歌の横に寝転んだ。
『起きる?』
「…ああ」
甘えてきてくれることは悪い気分ではないが、甘え方が煽っているようにしか思えない。
本当に自分以外の男に奪われなくてよかったと、上半身を起こして上から見下ろしてくる恋歌の頬に手を当ててやれば、その手に頭を乗せるようにこてんと首を傾げてくる。
「変な男に、騙されるなよ」
『??
ローが、いてくれる、のに…?』
恋歌が心変わりをして自分以外の男と付き合うことなど考えたくもなく、そんな事をさせるつもりもないが、恩人の本懐を遂げるためには命をかけなければいけない。
自分がいなくなった後、恋歌が誰と一緒になろうと口を出す権利はない。
「…それもそうだな」
『わっ』
だが、当たり前のように傍にいる事を語ってくれる恋歌を、急に抱きしめたくなり手を伸ばして胸の上に倒して背中に腕を回した。
「おれの傍から…離れるなよ」
『…うん、ローも、離れないでね』
「ああ」
様子のおかしいローの胸に擦り寄ればとくとくと規則正しく心拍音が聞こえてくる。
さらさらの髪に指を通すように何度か梳かれていると、先ほど起きたばかりだというのに眠気が襲ってきた恋歌は、ぐりんと首を動かしてローと視線を合わせた。
『そろそろ、起きようか』
「そうだな」
回している腕を外してやれば恋歌が先に起き上り、それに続いてローも準備を始める。
『わたし、ペンギンを、手伝ってくるね』
「ああ」
先に手早く準備を整えた恋歌は、時計をみてまだペンギンを手伝える時間だと気づいて部屋から出て行った。
「(恋歌…お前は…おれが死ぬ瞬間に傍にはいねぇんだろうな…)」
一度考え始めてしまった考えたくない未来を頭から消すように何度か頭を振り、朝食の時間まで昨日の続きでもしようと読みかけの医学書に手を伸ばした。
『…おはよう』
「ああ、おはよう」
『ん…』
寝起きでぼーっとしている恋歌がすでに起きていたローに挨拶をすれば、挨拶を返しながら唇を合わせてきた。
『ん…んっ…』
朝にしては濃厚なキスにぼやけていた思考もだんだんとはっきりし始め、口内を犯してくる舌に息苦しくなってきた恋歌はローの服を何度か引いたが、その手はやんわりと解かれ指を絡めて繋がれてしまった。
手をベッドに縫い付けられ腰の上に跨られ、気持ちのいいキスに寝ぼけとは違う靄がかかっていく。
『ロー…あっ…』
パジャマの裾から手を入れられ腰から胸に手を這わせてくるくすぐったさと少しの期待に、無意識に手をローの背中に回せばぴたっとローの手が止まった。
『…?』
離れなかった唇がようやく離され、息苦しさで潤んだ瞳でローを見上げると、こつんと額を合わせてきた。
「あのなぁ…」
呆れたようにため息をついてるローに、どうしたのかと背中を撫でてやれば、もう一度ごろんと恋歌の横に寝転んだ。
『起きる?』
「…ああ」
甘えてきてくれることは悪い気分ではないが、甘え方が煽っているようにしか思えない。
本当に自分以外の男に奪われなくてよかったと、上半身を起こして上から見下ろしてくる恋歌の頬に手を当ててやれば、その手に頭を乗せるようにこてんと首を傾げてくる。
「変な男に、騙されるなよ」
『??
ローが、いてくれる、のに…?』
恋歌が心変わりをして自分以外の男と付き合うことなど考えたくもなく、そんな事をさせるつもりもないが、恩人の本懐を遂げるためには命をかけなければいけない。
自分がいなくなった後、恋歌が誰と一緒になろうと口を出す権利はない。
「…それもそうだな」
『わっ』
だが、当たり前のように傍にいる事を語ってくれる恋歌を、急に抱きしめたくなり手を伸ばして胸の上に倒して背中に腕を回した。
「おれの傍から…離れるなよ」
『…うん、ローも、離れないでね』
「ああ」
様子のおかしいローの胸に擦り寄ればとくとくと規則正しく心拍音が聞こえてくる。
さらさらの髪に指を通すように何度か梳かれていると、先ほど起きたばかりだというのに眠気が襲ってきた恋歌は、ぐりんと首を動かしてローと視線を合わせた。
『そろそろ、起きようか』
「そうだな」
回している腕を外してやれば恋歌が先に起き上り、それに続いてローも準備を始める。
『わたし、ペンギンを、手伝ってくるね』
「ああ」
先に手早く準備を整えた恋歌は、時計をみてまだペンギンを手伝える時間だと気づいて部屋から出て行った。
「(恋歌…お前は…おれが死ぬ瞬間に傍にはいねぇんだろうな…)」
一度考え始めてしまった考えたくない未来を頭から消すように何度か頭を振り、朝食の時間まで昨日の続きでもしようと読みかけの医学書に手を伸ばした。