風邪
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ローが笑みを浮かべながら話を聞いてくれることが嬉しく、身振り手振りで話す 恋歌とベポだったが、途中ではっとしたように話す事を止めた。
「そ、そういえば、みんなもう完璧に治ったの?」
『おじいさんが、効くまでに、数時間かかるって、言ってた』
見た目的には3人とも元気そうではあるが、本当に薬が効いたのかと、急に不安になった。
「ああ、自分の身体も、こいつらの身体もスキャンして診たが、完治してた
もう何ともねぇよ」
『よかった…』
「うん…」
ほっとしたように息をはいた恋歌とベポは、黙って話を聞いてくれていたシャチとペンギンに頭を撫でられた。
「いろいろありがとな
まだ眠いなら寝ていいぞ」
「今からおれたちが交替するよ」
恋歌とベポの話では2人は仮眠程度の睡眠しかできておらず、恋歌は長時間魔法を使い続け、ベポはいつも4人で動かしている大きな潜水艦を1人で動かしてくれていたという事になる。
それを苦労した、とは微塵も思っていないだろうが、少しでも休憩してほしいと言えば、2人で顔を見合わせて頷いた。
「じゃあ…お風呂行って、少しだけ寝させてもらう事にするよ」
『わたしも』
「恋歌、お前はおれの部屋に来い」
恋歌とベポがいつも通りに一緒に風呂に行こうと立ち上がったが、恋歌をローが引き止め立ち上がった。
『え、あ…うん』
一瞬どうしようかと悩んだが、先に歩いて食堂から出て行ってしまったローを追いかけねばと、小走りでローの背中を追いかけた。
「…シリウス、一緒に行く?」
「そうだな」
ローが恋歌を連れて行ったのは魔力の回復をさせるため。
自分の部屋にシャワーもあるため連れて行ったのだろうと全員が理解したが、ベポの寂しそうな表情に苦笑いをするしかなかった。
「座れ」
『…うん』
部屋に入ってすぐにベッドに座ったローにぽん、と横を叩かれ、ほんの少しだけ距離を空けて座った。
「なんだその距離」
『ちょっと…緊張、して…』
「は?」
今さら何を緊張する事があるのだと思うが、もじもじと手を動かしている恋歌の顔はほんのりと赤く染まっている。
「かなり魔力使ったんだろ
回復させてやるから来い」
『星空も見たし…その、大気からも…ベポからも、もらって…』
「へぇ…ベポのやつから魔力をもらったのか…」
『え…』
ベポの名前が出た瞬間、いつもより少し低い声が聞こえ、肩を押されて仰向けに転がされた。
「傍に来たときにキスでも何でもして魔力を取って行けばよかっただろうが」
自分から近寄るなと言ったくせに、自分以外から魔力を受け取ったのが気に入らないらしい。
『だ、だって…あれは…』
魔力不足の時にするキスはお互いの身体中に快感が駆け巡り、ぞわりと背筋が粟立ってしまう。
病床に臥せっている相手にそれを強要するのも憚られたのだと、ロー自身も何度もその快感を味わっているため恋歌の気遣いは理解できるが、嫉妬してしまったのもたしか。
嫉妬したとは、言葉では伝える事はないが、態度からそれは伝わってしまっている。
「そ、そういえば、みんなもう完璧に治ったの?」
『おじいさんが、効くまでに、数時間かかるって、言ってた』
見た目的には3人とも元気そうではあるが、本当に薬が効いたのかと、急に不安になった。
「ああ、自分の身体も、こいつらの身体もスキャンして診たが、完治してた
もう何ともねぇよ」
『よかった…』
「うん…」
ほっとしたように息をはいた恋歌とベポは、黙って話を聞いてくれていたシャチとペンギンに頭を撫でられた。
「いろいろありがとな
まだ眠いなら寝ていいぞ」
「今からおれたちが交替するよ」
恋歌とベポの話では2人は仮眠程度の睡眠しかできておらず、恋歌は長時間魔法を使い続け、ベポはいつも4人で動かしている大きな潜水艦を1人で動かしてくれていたという事になる。
それを苦労した、とは微塵も思っていないだろうが、少しでも休憩してほしいと言えば、2人で顔を見合わせて頷いた。
「じゃあ…お風呂行って、少しだけ寝させてもらう事にするよ」
『わたしも』
「恋歌、お前はおれの部屋に来い」
恋歌とベポがいつも通りに一緒に風呂に行こうと立ち上がったが、恋歌をローが引き止め立ち上がった。
『え、あ…うん』
一瞬どうしようかと悩んだが、先に歩いて食堂から出て行ってしまったローを追いかけねばと、小走りでローの背中を追いかけた。
「…シリウス、一緒に行く?」
「そうだな」
ローが恋歌を連れて行ったのは魔力の回復をさせるため。
自分の部屋にシャワーもあるため連れて行ったのだろうと全員が理解したが、ベポの寂しそうな表情に苦笑いをするしかなかった。
「座れ」
『…うん』
部屋に入ってすぐにベッドに座ったローにぽん、と横を叩かれ、ほんの少しだけ距離を空けて座った。
「なんだその距離」
『ちょっと…緊張、して…』
「は?」
今さら何を緊張する事があるのだと思うが、もじもじと手を動かしている恋歌の顔はほんのりと赤く染まっている。
「かなり魔力使ったんだろ
回復させてやるから来い」
『星空も見たし…その、大気からも…ベポからも、もらって…』
「へぇ…ベポのやつから魔力をもらったのか…」
『え…』
ベポの名前が出た瞬間、いつもより少し低い声が聞こえ、肩を押されて仰向けに転がされた。
「傍に来たときにキスでも何でもして魔力を取って行けばよかっただろうが」
自分から近寄るなと言ったくせに、自分以外から魔力を受け取ったのが気に入らないらしい。
『だ、だって…あれは…』
魔力不足の時にするキスはお互いの身体中に快感が駆け巡り、ぞわりと背筋が粟立ってしまう。
病床に臥せっている相手にそれを強要するのも憚られたのだと、ロー自身も何度もその快感を味わっているため恋歌の気遣いは理解できるが、嫉妬してしまったのもたしか。
嫉妬したとは、言葉では伝える事はないが、態度からそれは伝わってしまっている。