風邪
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「あーあ、ペンギンが泣ーかしたー」
「え、ええ!?おれ!?
ご、ごめん!!
おれたちが倒れた所為で2人が疲れて寝てるのはわかってるけど、寝るなら部屋で…っ!?」
恋歌とベポが泣いている理由がわからないペンギンはあたふたしながら謝ったが、がばっと2人に抱き着かれ言葉を区切って転ばないように脚に力を入れた。
「え、え…?」
「わぁああああ…!
元気になってる…!!」
『ペンギン…!
もう、しんどくない…!?』
「あ、ああ…」
よかったと泣きながら抱き着いてくる2人に戸惑いながら後ろにいるローとシャチに助けて欲しいと視線を向けると、ローがため息をついて恋歌とベポの頭の上に手を置いた。
「キャプテン…」
『ローも、もう、大丈夫…?』
「ああ
お前たちのおかげでな
一先ず全員中に入れ」
涙で揺れる瞳を向けられたローはぽん、と2人の頭を撫でてやると、全員に艦内に入るようにと指示し、慌てて4人がローの背中を追いかけた。
ぐすぐすと泣いていた恋歌とベポにペンギンが温かい紅茶を出してやり、それを飲んで落ち着いた2人の前にペンギンが腰を下ろした。
全員が座ったのを確認したローがじっと恋歌に視線を向け口を開く。
「恋歌、お前先に島に行ったな?」
『…うん』
「「え?」」
疑問形の言葉だったがローは確証があったようで恋歌の返事にため息をついた。
ペンギンとシャチはローの質問の意味が理解できていないようで、ローと恋歌を交互に見ているが、しばらくは黙っていようとローの言葉の続きを待つ。
「キャプテン…怒らないで…
恋歌は…みんなの事を一刻も早く元気にしたいって…それで…
おれもそれが最善だと思ったし…怒るならおれも…!」
「待て
別におれは怒ってねぇ」
しょんぼりしたように俯いている恋歌を庇うようにベポが言葉を発したが、ローはそれを遮り頬杖をついてふっ、と笑った。
「よくやった
今回はおれもお前たちに助けられた
礼を言う」
『「!!」』
ローの言葉に驚いた顔をした恋歌とベポは顔を見合わせ、褒められたと理解した瞬間、ぱぁっと顔を輝かせた。
「キャプテン!!あのね!!
恋歌がね、島まで飛んで行ってくれて…!それで薬も買ってきてくれたんだ!!」
『ベポも、わたしがいない間、ずっと1人で、船を守って、くれてたの』
「ああ、そうか」
お互いどれだけすごい事をしてくれたかをローに話しはじめた姿を、ペンギンとシャチが微笑ましそうに見つめ、2人が自分たちが倒れている間どれだけの事を頑張ってくれたかという話に、3人は黙って耳を傾けた。
「え、ええ!?おれ!?
ご、ごめん!!
おれたちが倒れた所為で2人が疲れて寝てるのはわかってるけど、寝るなら部屋で…っ!?」
恋歌とベポが泣いている理由がわからないペンギンはあたふたしながら謝ったが、がばっと2人に抱き着かれ言葉を区切って転ばないように脚に力を入れた。
「え、え…?」
「わぁああああ…!
元気になってる…!!」
『ペンギン…!
もう、しんどくない…!?』
「あ、ああ…」
よかったと泣きながら抱き着いてくる2人に戸惑いながら後ろにいるローとシャチに助けて欲しいと視線を向けると、ローがため息をついて恋歌とベポの頭の上に手を置いた。
「キャプテン…」
『ローも、もう、大丈夫…?』
「ああ
お前たちのおかげでな
一先ず全員中に入れ」
涙で揺れる瞳を向けられたローはぽん、と2人の頭を撫でてやると、全員に艦内に入るようにと指示し、慌てて4人がローの背中を追いかけた。
ぐすぐすと泣いていた恋歌とベポにペンギンが温かい紅茶を出してやり、それを飲んで落ち着いた2人の前にペンギンが腰を下ろした。
全員が座ったのを確認したローがじっと恋歌に視線を向け口を開く。
「恋歌、お前先に島に行ったな?」
『…うん』
「「え?」」
疑問形の言葉だったがローは確証があったようで恋歌の返事にため息をついた。
ペンギンとシャチはローの質問の意味が理解できていないようで、ローと恋歌を交互に見ているが、しばらくは黙っていようとローの言葉の続きを待つ。
「キャプテン…怒らないで…
恋歌は…みんなの事を一刻も早く元気にしたいって…それで…
おれもそれが最善だと思ったし…怒るならおれも…!」
「待て
別におれは怒ってねぇ」
しょんぼりしたように俯いている恋歌を庇うようにベポが言葉を発したが、ローはそれを遮り頬杖をついてふっ、と笑った。
「よくやった
今回はおれもお前たちに助けられた
礼を言う」
『「!!」』
ローの言葉に驚いた顔をした恋歌とベポは顔を見合わせ、褒められたと理解した瞬間、ぱぁっと顔を輝かせた。
「キャプテン!!あのね!!
恋歌がね、島まで飛んで行ってくれて…!それで薬も買ってきてくれたんだ!!」
『ベポも、わたしがいない間、ずっと1人で、船を守って、くれてたの』
「ああ、そうか」
お互いどれだけすごい事をしてくれたかをローに話しはじめた姿を、ペンギンとシャチが微笑ましそうに見つめ、2人が自分たちが倒れている間どれだけの事を頑張ってくれたかという話に、3人は黙って耳を傾けた。