風邪
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食堂に戻ればベポはまだ戻ってきていなかったため、何か手伝えることがあるだろうかとシャチとペンギンの部屋に向かった。
『ベポ、大丈夫…?』
そっと扉から顔を出せば、ちょうど部屋から出ようとしていたようで、器やタオル、2人のつなぎを抱えていた。
「うん、2人とも寝ちゃった」
『そう…』
音を立てないように部屋から出てきたベポから、落ちそうになっている器を受けとり、一緒に食堂へ向かう。
『…残したんだ』
「うん…薬は飲んでくれたんだけどね」
そんなに多くない量の果物だったはずだが、半分ほど残っている。
ローも無理して食べてくれたのだろうと、無言のまま食堂の扉を開ければ、机の上でシリウスがあくびをしていた。
「お、戻ってきたか」
『うん、わたしたちも、何か食べよう』
「そうだね」
いつものような食事を作る気にならず、簡単なものを用意して空気の重い食事をとりはじめる。
「そういえば…相談って…?」
『あ…うん…』
ベポが思い出したように恋歌に話しかければ、箸を止めてぐっと唇を噛んだ。
『明日…船を、浮上、させてほしい』
「え…ど、どうして?」
『わたしが…先に、島に行く』
「…そ、そんなの…!
キャプテンが許すわけ…!!」
『わかってる…!!』
恋歌の何かを決意した表情の意味はこれかと、言いたいことは理解したが、絶対に他の3人が許さない事を言っている恋歌を止める方法を考えるが、残念なことに恋歌が頑固である事を知っている。
『わかってるよ…
みんなが、わたしを、心配してくれて、いることは…』
「恋歌…」
ベポが強く恋歌を引き止められないのは、お互いに気持ちは同じだから。
辛そうな3人を見て早く治してやりたいと思うのは当然であり、可能性があるなら行動に移したいと思うのも当然。
『でもわたしも…みんなの力に、なりたいの…』
「…それは、おれだってそうだよ
今おれは…無力だ…」
『…そんなことない
でも…わたしたち2人は、みんなに、心配をかけてる』
「…うん、そうだね」
年下で、人間たちから狙われやすい2人は、常に心配をされていることはわかっている。
だからこそ、こんな時には役に立ちたいと考えてしまう。
『わたしが船から、離れている間、ベポ1人で、船を守って、もらうことになる
今日2人で、分担したことも、1人で、お願いする、ことになる』
「…うん、それが、おれにできることなんだね?」
『ベポにしか、頼めない事
わたしは…ベポを信じてる』
「おれだって…恋歌を信じてるよ
……やろう
作戦を、ちゃんと考えよう」
『うん』
一度部屋に戻ったベポは海図を持って戻ってきた後、シリウスが距離と恋歌の魔力を計算し、明日の朝一度船を浮上させて出発する事になった。
『ベポ、大丈夫…?』
そっと扉から顔を出せば、ちょうど部屋から出ようとしていたようで、器やタオル、2人のつなぎを抱えていた。
「うん、2人とも寝ちゃった」
『そう…』
音を立てないように部屋から出てきたベポから、落ちそうになっている器を受けとり、一緒に食堂へ向かう。
『…残したんだ』
「うん…薬は飲んでくれたんだけどね」
そんなに多くない量の果物だったはずだが、半分ほど残っている。
ローも無理して食べてくれたのだろうと、無言のまま食堂の扉を開ければ、机の上でシリウスがあくびをしていた。
「お、戻ってきたか」
『うん、わたしたちも、何か食べよう』
「そうだね」
いつものような食事を作る気にならず、簡単なものを用意して空気の重い食事をとりはじめる。
「そういえば…相談って…?」
『あ…うん…』
ベポが思い出したように恋歌に話しかければ、箸を止めてぐっと唇を噛んだ。
『明日…船を、浮上、させてほしい』
「え…ど、どうして?」
『わたしが…先に、島に行く』
「…そ、そんなの…!
キャプテンが許すわけ…!!」
『わかってる…!!』
恋歌の何かを決意した表情の意味はこれかと、言いたいことは理解したが、絶対に他の3人が許さない事を言っている恋歌を止める方法を考えるが、残念なことに恋歌が頑固である事を知っている。
『わかってるよ…
みんなが、わたしを、心配してくれて、いることは…』
「恋歌…」
ベポが強く恋歌を引き止められないのは、お互いに気持ちは同じだから。
辛そうな3人を見て早く治してやりたいと思うのは当然であり、可能性があるなら行動に移したいと思うのも当然。
『でもわたしも…みんなの力に、なりたいの…』
「…それは、おれだってそうだよ
今おれは…無力だ…」
『…そんなことない
でも…わたしたち2人は、みんなに、心配をかけてる』
「…うん、そうだね」
年下で、人間たちから狙われやすい2人は、常に心配をされていることはわかっている。
だからこそ、こんな時には役に立ちたいと考えてしまう。
『わたしが船から、離れている間、ベポ1人で、船を守って、もらうことになる
今日2人で、分担したことも、1人で、お願いする、ことになる』
「…うん、それが、おれにできることなんだね?」
『ベポにしか、頼めない事
わたしは…ベポを信じてる』
「おれだって…恋歌を信じてるよ
……やろう
作戦を、ちゃんと考えよう」
『うん』
一度部屋に戻ったベポは海図を持って戻ってきた後、シリウスが距離と恋歌の魔力を計算し、明日の朝一度船を浮上させて出発する事になった。