風邪
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誰が来るのかと扉を見つめていると、乱暴に扉が開けられそこには息を荒くした3人が立っていた。
「なにがあった」
「敵襲…!?」
「な、なんで船…ごほっ!」
急に船が止まった事を不思議に思った3人が心配して駆けつけてくれたらしい。
だが、操縦室内はなぜか右腕だけが濡れた状態の恋歌とベポがぽかんとした顔をしながら立っているだけ。
「スクリューに海藻が絡まったから取っただけだよ
みんな、心配性だ」
ベポが嬉しそうに笑っている姿を見て、ほっとしたように3人が息をはいたのがわかった。
『ありがとう
心配してくれて』
「なんだ、全員元気じゃねぇか」
「…ちっ、おい、お前らも部屋に戻れ」
シリウスの言葉に嫌そうに舌打ちをしたローが、シャチとペンギンに声をかけさっさと立ち去ろうとする。
『あ、ロー…!』
だが、立ち去る前に恋歌に呼び止められ、足を止め視線を少し下げた。
「…何やったらここだけが濡れんだよ」
恋歌の濡れた腕を取り、自分の服で軽く拭ってやると、少し服が湿って不快感があり、後で着替えようと頭の中で考えながら恋歌の言葉を待つ。
『顔が…さっきより、赤くなってる…
大丈夫…?』
拭ってもらった手をローの頬に伸ばせば、冷たい海水の所為で冷えてしまった恋歌の掌が気持ちいいらしく、恋歌の手の上に自分の手を重ねた。
「ああ、平気だ
何かあればすぐに言えよ」
『うん…』
掌から伝わってくる体温はいつもよりかなり高く、心配そうな視線を向けるが掌を頬から離され、頭を撫でてから部屋に戻って行ってしまった。
「…キャプテンも熱出てきたんだな」
「え、ペンギンもシャチも顔真っ赤!!」
「ん?ああ
まぁでもこの程度ならまだ動けるしな」
「そういう問題じゃないよ!!
部屋に戻って!!」
「「うわっ!」」
「恋歌、ちょっと2人を部屋に連れて行ってくる!!」
へらへらと笑っているシャチとペンギンを肩に担いでどたどたと2人の部屋に向かって走って行った。
「風邪を引いていようと騒がしいガキどもだな」
『でも…早く元気に、なってほしい』
今は心配をかけないように辛いのを表情にも、態度にも出さないようにふるまっているのは、付き合いが長くなくともわかる。
「あの調子だと今日の夜にはもっと熱は上がってそうだけどな」
『……』
今朝は元気だったローとペンギンも既にかなりの高熱だった。
これから後4日間もそれに耐えてもらわないといけないのかと、恋歌は自分の無力さがふがいなくなりぐっと拳を握りしめた。
「なにがあった」
「敵襲…!?」
「な、なんで船…ごほっ!」
急に船が止まった事を不思議に思った3人が心配して駆けつけてくれたらしい。
だが、操縦室内はなぜか右腕だけが濡れた状態の恋歌とベポがぽかんとした顔をしながら立っているだけ。
「スクリューに海藻が絡まったから取っただけだよ
みんな、心配性だ」
ベポが嬉しそうに笑っている姿を見て、ほっとしたように3人が息をはいたのがわかった。
『ありがとう
心配してくれて』
「なんだ、全員元気じゃねぇか」
「…ちっ、おい、お前らも部屋に戻れ」
シリウスの言葉に嫌そうに舌打ちをしたローが、シャチとペンギンに声をかけさっさと立ち去ろうとする。
『あ、ロー…!』
だが、立ち去る前に恋歌に呼び止められ、足を止め視線を少し下げた。
「…何やったらここだけが濡れんだよ」
恋歌の濡れた腕を取り、自分の服で軽く拭ってやると、少し服が湿って不快感があり、後で着替えようと頭の中で考えながら恋歌の言葉を待つ。
『顔が…さっきより、赤くなってる…
大丈夫…?』
拭ってもらった手をローの頬に伸ばせば、冷たい海水の所為で冷えてしまった恋歌の掌が気持ちいいらしく、恋歌の手の上に自分の手を重ねた。
「ああ、平気だ
何かあればすぐに言えよ」
『うん…』
掌から伝わってくる体温はいつもよりかなり高く、心配そうな視線を向けるが掌を頬から離され、頭を撫でてから部屋に戻って行ってしまった。
「…キャプテンも熱出てきたんだな」
「え、ペンギンもシャチも顔真っ赤!!」
「ん?ああ
まぁでもこの程度ならまだ動けるしな」
「そういう問題じゃないよ!!
部屋に戻って!!」
「「うわっ!」」
「恋歌、ちょっと2人を部屋に連れて行ってくる!!」
へらへらと笑っているシャチとペンギンを肩に担いでどたどたと2人の部屋に向かって走って行った。
「風邪を引いていようと騒がしいガキどもだな」
『でも…早く元気に、なってほしい』
今は心配をかけないように辛いのを表情にも、態度にも出さないようにふるまっているのは、付き合いが長くなくともわかる。
「あの調子だと今日の夜にはもっと熱は上がってそうだけどな」
『……』
今朝は元気だったローとペンギンも既にかなりの高熱だった。
これから後4日間もそれに耐えてもらわないといけないのかと、恋歌は自分の無力さがふがいなくなりぐっと拳を握りしめた。