風邪
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恋歌が部屋から追い出された後、ペンギンを呼びに行き不思議そうな顔をしているペンギンを見送った。
「どうしてペンギンが呼ばれたんだ?」
『わからない』
わざわざペンギンが恋歌に仕事を頼んだというのに結局ペンギンが呼ばれたのはなぜだろうと恋歌とベポの2人で首を傾げる。
『どうしてか、わからないけど、わたしとベポは、他の3人に、近寄っちゃだめって…』
「シャチはわかるけど…キャプテンとペンギンはどうしてだろう…」
風邪を引いていない他の2人にも近寄るなと言われた意味がわからなかったが、やるべきことを進めようとペンギンが戻って来るまで2人で倉庫の備品確認をしようと倉庫に向かった。
「そういえばそろそろお米がなくなるって言ってたよね」
『うん、次の島で、わたしも買い出しに、ついてきてほしい、ってペンギンが言ってた』
そろそろ備蓄も底をついてしまいそうで、近々近くの島で大量に食糧を買いこもうと予定していた。
恋歌を荷物持ちにし、着いて来れそうであればベポにも恋歌が魔法を使える場所まで荷物を運んでもらえるようについてきてもらうつもりだった。
『あとは…』
他に何か買い足しておいた方がいいものはないかと、2人でリストを確認しながら仕事を続けていると、ペンギンが難しそうな顔をしながら戻ってきた。
「あ、ペンギン
キャプテン何の話だった?」
「ん、あー…
実は、さ…」
「…ていうか、なんでそんなに遠いの?」
言いにくそうに頭をかいているペンギンは倉庫の扉から顔を出しているだけで、いつも話している距離よりかなり遠い。
「シャチのやつ…ただの風邪じゃないらしいんだ」
「え!?
だ、大丈夫なの!?」
「わっ!!ベポ来るな!!」
シャチがただの風邪ではないと聞いた瞬間、心配したベポが詳しく聞こうとペンギンに駆け寄ろうとしたが、ペンギンが慌てたように大きな声を出した。
『ペンギン…どうしたの?
さっきローも、近寄るなって…』
「シャチが罹ったのは風邪っちゃ風邪なんだけど…北の海でも珍しいもので、青年の男しか罹らないものらしいんだ」
『青年の、男の人だけ…?』
「ああ
症状は普通の風邪と変わらないんだけど、感染力が強くて、おれとキャプテンは…たぶん感染してる…
青年の男にしか罹らないから、恋歌とベポは大丈夫だろうってキャプテンは言うんだけど、念のためにおれたちに近づくなってことらしい」
『え…でも…それだと、ご飯とか…』
「そ、そうだよ」
ローもペンギンも今は元気そうに見えるが、いつ発症するかわからないため、離れていようと伝えにきたらしい。
だが、心配なのは3人とも発症したとき。
風邪と同じ症状が出るということは、熱が出たり倦怠感や頭痛なども出るという事。
その時に食事や薬がないとなると、完治するまでに時間がかかるのではと、心配そうにペンギンを見ればまた困ったように自分の頭に手を置いた。
「…この病気は専用の薬草でないと完治できないらしい
次に着く島にその薬草があるらしいから、次の島まで不便かもしれないけどできる限り2人はおれたちに近づかないようにしてくれ
おれとキャプテンは元気だから食事と薬草が手に入るまでの薬とかは何とかするさ」
『でも…』
シャチに会えないだけでも寂しいと思ったのに、3人に会えないとなると病気とはいえ素直に頷くことができない。
「じゃあそういうことだから
恋歌もしばらくキャプテンの部屋には行くなよ」
『え…あ…』
そそくさと立ち去るペンギンに手を伸ばしたが、ペンギンは止まってくれることはなく静かに扉が閉まった。
「ど、どうしよう…」
『……』
不安そうにおろおろとしているベポと視線を合わせた恋歌は、むすっとした顔で口を開いた。
「どうしてペンギンが呼ばれたんだ?」
『わからない』
わざわざペンギンが恋歌に仕事を頼んだというのに結局ペンギンが呼ばれたのはなぜだろうと恋歌とベポの2人で首を傾げる。
『どうしてか、わからないけど、わたしとベポは、他の3人に、近寄っちゃだめって…』
「シャチはわかるけど…キャプテンとペンギンはどうしてだろう…」
風邪を引いていない他の2人にも近寄るなと言われた意味がわからなかったが、やるべきことを進めようとペンギンが戻って来るまで2人で倉庫の備品確認をしようと倉庫に向かった。
「そういえばそろそろお米がなくなるって言ってたよね」
『うん、次の島で、わたしも買い出しに、ついてきてほしい、ってペンギンが言ってた』
そろそろ備蓄も底をついてしまいそうで、近々近くの島で大量に食糧を買いこもうと予定していた。
恋歌を荷物持ちにし、着いて来れそうであればベポにも恋歌が魔法を使える場所まで荷物を運んでもらえるようについてきてもらうつもりだった。
『あとは…』
他に何か買い足しておいた方がいいものはないかと、2人でリストを確認しながら仕事を続けていると、ペンギンが難しそうな顔をしながら戻ってきた。
「あ、ペンギン
キャプテン何の話だった?」
「ん、あー…
実は、さ…」
「…ていうか、なんでそんなに遠いの?」
言いにくそうに頭をかいているペンギンは倉庫の扉から顔を出しているだけで、いつも話している距離よりかなり遠い。
「シャチのやつ…ただの風邪じゃないらしいんだ」
「え!?
だ、大丈夫なの!?」
「わっ!!ベポ来るな!!」
シャチがただの風邪ではないと聞いた瞬間、心配したベポが詳しく聞こうとペンギンに駆け寄ろうとしたが、ペンギンが慌てたように大きな声を出した。
『ペンギン…どうしたの?
さっきローも、近寄るなって…』
「シャチが罹ったのは風邪っちゃ風邪なんだけど…北の海でも珍しいもので、青年の男しか罹らないものらしいんだ」
『青年の、男の人だけ…?』
「ああ
症状は普通の風邪と変わらないんだけど、感染力が強くて、おれとキャプテンは…たぶん感染してる…
青年の男にしか罹らないから、恋歌とベポは大丈夫だろうってキャプテンは言うんだけど、念のためにおれたちに近づくなってことらしい」
『え…でも…それだと、ご飯とか…』
「そ、そうだよ」
ローもペンギンも今は元気そうに見えるが、いつ発症するかわからないため、離れていようと伝えにきたらしい。
だが、心配なのは3人とも発症したとき。
風邪と同じ症状が出るということは、熱が出たり倦怠感や頭痛なども出るという事。
その時に食事や薬がないとなると、完治するまでに時間がかかるのではと、心配そうにペンギンを見ればまた困ったように自分の頭に手を置いた。
「…この病気は専用の薬草でないと完治できないらしい
次に着く島にその薬草があるらしいから、次の島まで不便かもしれないけどできる限り2人はおれたちに近づかないようにしてくれ
おれとキャプテンは元気だから食事と薬草が手に入るまでの薬とかは何とかするさ」
『でも…』
シャチに会えないだけでも寂しいと思ったのに、3人に会えないとなると病気とはいえ素直に頷くことができない。
「じゃあそういうことだから
恋歌もしばらくキャプテンの部屋には行くなよ」
『え…あ…』
そそくさと立ち去るペンギンに手を伸ばしたが、ペンギンは止まってくれることはなく静かに扉が閉まった。
「ど、どうしよう…」
『……』
不安そうにおろおろとしているベポと視線を合わせた恋歌は、むすっとした顔で口を開いた。