出会いから出航まで
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そして始まるコンテスト。
当日急きょ参加したのは恋歌だけで、すでに町中の人たちがその情報を掴んでおり、コンテストの会場には恋歌を狙っていた男たちが集まってきている。
「恋歌、おれができることはなんでもするからな!」
≪ありがとう≫
舞台に立たされて、コンテストに参加する女の紹介が始まっている。
パートナーである男とも一緒に壇上に立つので、ベポも傍にいてくれている。
美女と名前のつくコンテストなだけあり、先ずは容姿の審査で今年の参加人数10人のうち半分に絞られる。
ただ、恋歌のパートナーが男…ではあるが、白クマな事に会場がどよめいている。
「はい、会場での集計結果がでました
予選通過の5名はこちら!」
会場での人気投票後、選ばれた5人のみ壇上に残った。
もともと人数合わせという事情もあり、記念で出場していた女性もいたので、落ちてしまった5人は笑いながら立ち去っていた。
クロエも恋歌も残り、次の勝負内容を決める為の抽選が行われる。
勝負内容は毎年異なり、その年のコンテストが始まる前までに勝負内容を書いた紙を町人が投票し、司会がひいたものが勝負内容となる。
『(声関係の勝負が出ませんように…)』
ベポの手を握って、勝負内容が声に関係しないものであることを祈る。
「えー、っと今年の勝負内容は…」
がさごそと勝負内容の入った箱に手を入れて、一枚だけひいて紙を広げる。
「勝負内容は…“告白”!」
「「「おお!!」」」
会場が盛り上がったが、恋歌はどういう事なのかわからず、きょろきょろと困ったように周りを見渡す。
「この勝負はですね、女性の方からパートナーに告白をしてもらいます
それでより可愛く、心に響く告白が出来た人の勝ちです!!
告白の台詞は自由にしていただいて大丈夫です」
『(そ、それって…)』
ベポに告白をするのはいい。
だがそれは声を出さなければいけないのではと、絶望した表情でベポを見上げる。
ベ「ん?どうしたの?」
≪告白だったら声出さないといけないから…わたしは…≫
「え?別に声に出さなくてもよくないか?」
『(え?)』
不思議そうな顔をしているベポに、こうすればいいのではとアドバイスをもらい、一か八かでやってみることにした。
「初めて会った時から優しくて…かっこよくて…背も高くて…声もかっこよくて…
そんなロー先生が…大好きです
あたしと…お付き合いしてください」
「……」
もじもじしながら告白をするクロエは、もともとの可愛らしい容姿も相まって、可愛いのは可愛いがローは若干ひきつった顔をしている。
パートナーという立場上断る事の出来ないローは、無言を貫くことで拒否をしているつもり。
以外と高評価らしく、会場はその告白に盛り上がっている。
「ローさん、変な顔してるね」
目の前でローへの告白を見て、恋歌は少し心臓のあたりが痛んだが、次に回ってくる自分の番に備えて、そのことは気にしない事にした。
他の3人も告白は終わっており、恋歌達とは違い、恋人同士で出場しているので、告白後はお互いに照れているカップルが多い。
「さて、最後は恋歌、ベポのチームです
どうぞ!」
司会に促され、恋歌とベポに会場の視線が集まる。
声の出せない恋歌がどのように告白をするのか気になっているのもあるが、恋歌に告白されるベポがうらやましいという妬みの視線も集まっている。
『(よし、せっかくベポが協力してくれるんだ
できることをやろう)』
気合いを入れてベポを見上げ、笑顔で両手を広げる。
嬉しそうにぱっと笑顔になったベポは、恋歌を抱き上げてすりすりと頬ずりをする。
ベ「へへ」
(((くっそ羨ましい!!)))
恋歌がとんとんとベポの肩を叩いて離れると、ノートに文字を書き始める。
そこには“ベポが好き”と書いてあり、恥ずかしそうにノートで顔を隠しているのを見て、何人かの男が倒れた。
「うん、おれも恋歌が好きだ」
恋人同士の告白というよりかは、微笑ましい二人の様子に、ほわほわとした空気が流れる。
『(緊張した…)』
これで大丈夫なのだろうかとどきどきしているが、特に司会からは何も言われないまま、投票タイムへ。
当日急きょ参加したのは恋歌だけで、すでに町中の人たちがその情報を掴んでおり、コンテストの会場には恋歌を狙っていた男たちが集まってきている。
「恋歌、おれができることはなんでもするからな!」
≪ありがとう≫
舞台に立たされて、コンテストに参加する女の紹介が始まっている。
パートナーである男とも一緒に壇上に立つので、ベポも傍にいてくれている。
美女と名前のつくコンテストなだけあり、先ずは容姿の審査で今年の参加人数10人のうち半分に絞られる。
ただ、恋歌のパートナーが男…ではあるが、白クマな事に会場がどよめいている。
「はい、会場での集計結果がでました
予選通過の5名はこちら!」
会場での人気投票後、選ばれた5人のみ壇上に残った。
もともと人数合わせという事情もあり、記念で出場していた女性もいたので、落ちてしまった5人は笑いながら立ち去っていた。
クロエも恋歌も残り、次の勝負内容を決める為の抽選が行われる。
勝負内容は毎年異なり、その年のコンテストが始まる前までに勝負内容を書いた紙を町人が投票し、司会がひいたものが勝負内容となる。
『(声関係の勝負が出ませんように…)』
ベポの手を握って、勝負内容が声に関係しないものであることを祈る。
「えー、っと今年の勝負内容は…」
がさごそと勝負内容の入った箱に手を入れて、一枚だけひいて紙を広げる。
「勝負内容は…“告白”!」
「「「おお!!」」」
会場が盛り上がったが、恋歌はどういう事なのかわからず、きょろきょろと困ったように周りを見渡す。
「この勝負はですね、女性の方からパートナーに告白をしてもらいます
それでより可愛く、心に響く告白が出来た人の勝ちです!!
告白の台詞は自由にしていただいて大丈夫です」
『(そ、それって…)』
ベポに告白をするのはいい。
だがそれは声を出さなければいけないのではと、絶望した表情でベポを見上げる。
ベ「ん?どうしたの?」
≪告白だったら声出さないといけないから…わたしは…≫
「え?別に声に出さなくてもよくないか?」
『(え?)』
不思議そうな顔をしているベポに、こうすればいいのではとアドバイスをもらい、一か八かでやってみることにした。
「初めて会った時から優しくて…かっこよくて…背も高くて…声もかっこよくて…
そんなロー先生が…大好きです
あたしと…お付き合いしてください」
「……」
もじもじしながら告白をするクロエは、もともとの可愛らしい容姿も相まって、可愛いのは可愛いがローは若干ひきつった顔をしている。
パートナーという立場上断る事の出来ないローは、無言を貫くことで拒否をしているつもり。
以外と高評価らしく、会場はその告白に盛り上がっている。
「ローさん、変な顔してるね」
目の前でローへの告白を見て、恋歌は少し心臓のあたりが痛んだが、次に回ってくる自分の番に備えて、そのことは気にしない事にした。
他の3人も告白は終わっており、恋歌達とは違い、恋人同士で出場しているので、告白後はお互いに照れているカップルが多い。
「さて、最後は恋歌、ベポのチームです
どうぞ!」
司会に促され、恋歌とベポに会場の視線が集まる。
声の出せない恋歌がどのように告白をするのか気になっているのもあるが、恋歌に告白されるベポがうらやましいという妬みの視線も集まっている。
『(よし、せっかくベポが協力してくれるんだ
できることをやろう)』
気合いを入れてベポを見上げ、笑顔で両手を広げる。
嬉しそうにぱっと笑顔になったベポは、恋歌を抱き上げてすりすりと頬ずりをする。
ベ「へへ」
(((くっそ羨ましい!!)))
恋歌がとんとんとベポの肩を叩いて離れると、ノートに文字を書き始める。
そこには“ベポが好き”と書いてあり、恥ずかしそうにノートで顔を隠しているのを見て、何人かの男が倒れた。
「うん、おれも恋歌が好きだ」
恋人同士の告白というよりかは、微笑ましい二人の様子に、ほわほわとした空気が流れる。
『(緊張した…)』
これで大丈夫なのだろうかとどきどきしているが、特に司会からは何も言われないまま、投票タイムへ。