小さな友情
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恋歌とシリウスが目を閉じてから数時間後、一番最初に目を覚ましたのはおにぎりで、横で眠っている
恋歌とシリウスをつついて起こした。
「わんわん!」
『よく、眠れたみたい』
「…そうだな」
ぴょんぴょんとローのベッドの上で跳ねているおにぎりは、一度眠ったおかげで元気になったらしく、シリウスにちょっかいをかけて嫌そうな顔をされている。
恋歌もベッドから出たが部屋の主は室内におらず、時間を確認すると夕飯には少し早い時間。
手櫛で髪を軽く整えた後、ベッドの上でもみ合っているおにぎりとシリウスを腕に抱く。
『わたしは一回、みんなのところに行くけど、2人も来る?』
「おれはこの部屋にもクソガキにも用事はない」
「わん!」
部屋を出ようとしている恋歌についていくとシリウスとおにぎりが返事をし、抱えられたまま扉を開けると、少しだけ夕飯のいい匂いがした。
時間的にはまだ準備には早い時間だが、この匂いがしているということは、誰かは食堂にいるだろうと食堂を目指し、扉を開けるとシャチ以外の3人がいた。
「あれ、恋歌
もう起きて大丈夫なのか?」
「こっち座れ」
ベポがとてとてと近寄ってきて、恋歌の腕の中にいるシリウスとおにぎりを受け取ってくれ、ローに横に座れと横を叩かれたのでそこに腰を下ろした。
「腕出せ」
ローの差し出してくれた掌に自分の手を重ねると、脈拍を測られ、額に手を当てられた。
「もう熱はねぇし、脈拍も正常だな
他に身体に気になるところは?」
『ないよ
ローのお薬飲んだから、もう元気』
「そうか」
もう体力も魔力も問題なさそうな様子に食堂内の全員がほっと息をはいた。
「飯はどうする?
お粥にするか?」
『ううん、もう平気
ありがとう』
「あいよ」
元々どちらと言われても対応できるようにしてくれていたらしく、すぐに追加で恋歌の分も用意を始めてくれた。
「シリウスももう大丈夫なの?」
「おれは元から何ともねぇよ」
『あの子は?』
「あの犬なら今はシャチが見てる
あれからずっと目を覚ましてて、さっきはちょっと起き上がってたぞ」
『様子、見てきていい?』
初めて使った魔法で、使った相手がちゃんと無事なのか気になるのか、少しそわそわしながらローと視線を合わせれば、ため息をついて掴んだままだった恋歌の手を軽く引いて立ち上がった。
「行くならさっさと行くぞ」
『うん』
「(相変わらず恋歌には甘いんだから)」
渋々といえど最終的には恋歌の望みを叶えてやるローに、余計なことは言わないでおこうと、ペンギンはベポに夕飯を作る手伝いを頼んだ。
恋歌とシリウスをつついて起こした。
「わんわん!」
『よく、眠れたみたい』
「…そうだな」
ぴょんぴょんとローのベッドの上で跳ねているおにぎりは、一度眠ったおかげで元気になったらしく、シリウスにちょっかいをかけて嫌そうな顔をされている。
恋歌もベッドから出たが部屋の主は室内におらず、時間を確認すると夕飯には少し早い時間。
手櫛で髪を軽く整えた後、ベッドの上でもみ合っているおにぎりとシリウスを腕に抱く。
『わたしは一回、みんなのところに行くけど、2人も来る?』
「おれはこの部屋にもクソガキにも用事はない」
「わん!」
部屋を出ようとしている恋歌についていくとシリウスとおにぎりが返事をし、抱えられたまま扉を開けると、少しだけ夕飯のいい匂いがした。
時間的にはまだ準備には早い時間だが、この匂いがしているということは、誰かは食堂にいるだろうと食堂を目指し、扉を開けるとシャチ以外の3人がいた。
「あれ、恋歌
もう起きて大丈夫なのか?」
「こっち座れ」
ベポがとてとてと近寄ってきて、恋歌の腕の中にいるシリウスとおにぎりを受け取ってくれ、ローに横に座れと横を叩かれたのでそこに腰を下ろした。
「腕出せ」
ローの差し出してくれた掌に自分の手を重ねると、脈拍を測られ、額に手を当てられた。
「もう熱はねぇし、脈拍も正常だな
他に身体に気になるところは?」
『ないよ
ローのお薬飲んだから、もう元気』
「そうか」
もう体力も魔力も問題なさそうな様子に食堂内の全員がほっと息をはいた。
「飯はどうする?
お粥にするか?」
『ううん、もう平気
ありがとう』
「あいよ」
元々どちらと言われても対応できるようにしてくれていたらしく、すぐに追加で恋歌の分も用意を始めてくれた。
「シリウスももう大丈夫なの?」
「おれは元から何ともねぇよ」
『あの子は?』
「あの犬なら今はシャチが見てる
あれからずっと目を覚ましてて、さっきはちょっと起き上がってたぞ」
『様子、見てきていい?』
初めて使った魔法で、使った相手がちゃんと無事なのか気になるのか、少しそわそわしながらローと視線を合わせれば、ため息をついて掴んだままだった恋歌の手を軽く引いて立ち上がった。
「行くならさっさと行くぞ」
『うん』
「(相変わらず恋歌には甘いんだから)」
渋々といえど最終的には恋歌の望みを叶えてやるローに、余計なことは言わないでおこうと、ペンギンはベポに夕飯を作る手伝いを頼んだ。