小さな友情
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
恋歌に対して新たな期待と不安が生まれたが、星に認められ美しくなることは恋歌が目指す”最高の魔女”に近づいている証。
美しくなる事で狙われる事が増えるのであれば、自分たちも”最高の魔女”の仲間に相応しい強さを身に付ければいいだけ。
「!!
わん!」
「あ!おにぎり!」
今まで黙って話を聞いていたおにぎりが、ベポの腕の中から飛び出し、犬が乗せられている手術台へ駆け寄ってよじ登った。
嬉しそうに尻尾を振りながら顔をぺろぺろと舐めている姿を見て、全員で急いで手術台の周りに集まる。
「キャ、キャプテン!!
また目開けてるよ!!」
「…ああ」
全員で顔を覗き込むと、僅かではあるが瞳が見えており、ゆっくりと瞬きを繰り返している。
「誰か一人は様子を見ていてやれ」
「「アイアイ、キャプテン」」
「あ、おれお湯準備するね」
先ほど食べた量が少なかったため、もう一度なにか準備をしてやろうと、シャチとペンギンは一度手術室から出て行き、ベポは身体を拭いてやろうとシリウスを頭の上に乗せたまま、お湯を準備しに2人の背中を追いかけた。
『よかったね、おにぎり』
「わんわん!!」
ちゃんと目を覚ました事にほっと胸をなでおろし、嬉しそうに狭い手術台の上で跳ねているおにぎりを抱き上げてやり、頭を撫でてやるとすりすりと胸に擦り寄ってくる。
「そのうち歩けるようにもなる
お前もせめて今日ぐらいはもう少し休め」
ぐっと腰を引き寄せられ、ローの唇が恋歌の髪に触れた。
「紋章も、後でちゃんと見せてもらうからな」
『…う、ん』
その後に頬にも唇を落とされ、恥ずかしそうに視線を逸らした恋歌の頭を撫でてやる。
「こいつの無事も確認できたんだ
おれの部屋に戻ってろ」
『え…でも…!!』
みんながいろいろと動いてくれているのに、自分だけ休んでいるのはだめなのではとローと視線を合わせたが、ローが恋歌に何かを手伝わせるつもりはなく、おにぎりごと恋歌を抱えた。
『じ、自分で、歩けるよ』
「素直に部屋に戻る気がねぇんだろ」
もう元気だと思っている恋歌は、少し抵抗しようとしたが抱えられている腕の力が緩まず、おとなしくローの胸に頭を預けた。
すぐにローの部屋に連れてこられた恋歌はベッドの上に降ろされ、横になれと肩を押された。
おにぎりも一緒に布団に押し込まれたが、もぞもぞと動いて恋歌の顔の横に丸まった。
「そいつもずっと起きててうるせぇから一緒に寝てやれ」
『うん』
事の重大さなどは何もわかっていないだろうが、おにぎりもみんなと一緒に昨日からずっと起きており、これがローの優しさであるとわかっている恋歌は横にある丸い背中を撫でてやる。
『夜は…ローと、一緒がいい』
「…ああ、わかった」
すり、と軽く頬を撫でてやれば笑ってその手の上から自分の手を重ねてから、ゆっくりと目を閉じた。
美しくなる事で狙われる事が増えるのであれば、自分たちも”最高の魔女”の仲間に相応しい強さを身に付ければいいだけ。
「!!
わん!」
「あ!おにぎり!」
今まで黙って話を聞いていたおにぎりが、ベポの腕の中から飛び出し、犬が乗せられている手術台へ駆け寄ってよじ登った。
嬉しそうに尻尾を振りながら顔をぺろぺろと舐めている姿を見て、全員で急いで手術台の周りに集まる。
「キャ、キャプテン!!
また目開けてるよ!!」
「…ああ」
全員で顔を覗き込むと、僅かではあるが瞳が見えており、ゆっくりと瞬きを繰り返している。
「誰か一人は様子を見ていてやれ」
「「アイアイ、キャプテン」」
「あ、おれお湯準備するね」
先ほど食べた量が少なかったため、もう一度なにか準備をしてやろうと、シャチとペンギンは一度手術室から出て行き、ベポは身体を拭いてやろうとシリウスを頭の上に乗せたまま、お湯を準備しに2人の背中を追いかけた。
『よかったね、おにぎり』
「わんわん!!」
ちゃんと目を覚ました事にほっと胸をなでおろし、嬉しそうに狭い手術台の上で跳ねているおにぎりを抱き上げてやり、頭を撫でてやるとすりすりと胸に擦り寄ってくる。
「そのうち歩けるようにもなる
お前もせめて今日ぐらいはもう少し休め」
ぐっと腰を引き寄せられ、ローの唇が恋歌の髪に触れた。
「紋章も、後でちゃんと見せてもらうからな」
『…う、ん』
その後に頬にも唇を落とされ、恥ずかしそうに視線を逸らした恋歌の頭を撫でてやる。
「こいつの無事も確認できたんだ
おれの部屋に戻ってろ」
『え…でも…!!』
みんながいろいろと動いてくれているのに、自分だけ休んでいるのはだめなのではとローと視線を合わせたが、ローが恋歌に何かを手伝わせるつもりはなく、おにぎりごと恋歌を抱えた。
『じ、自分で、歩けるよ』
「素直に部屋に戻る気がねぇんだろ」
もう元気だと思っている恋歌は、少し抵抗しようとしたが抱えられている腕の力が緩まず、おとなしくローの胸に頭を預けた。
すぐにローの部屋に連れてこられた恋歌はベッドの上に降ろされ、横になれと肩を押された。
おにぎりも一緒に布団に押し込まれたが、もぞもぞと動いて恋歌の顔の横に丸まった。
「そいつもずっと起きててうるせぇから一緒に寝てやれ」
『うん』
事の重大さなどは何もわかっていないだろうが、おにぎりもみんなと一緒に昨日からずっと起きており、これがローの優しさであるとわかっている恋歌は横にある丸い背中を撫でてやる。
『夜は…ローと、一緒がいい』
「…ああ、わかった」
すり、と軽く頬を撫でてやれば笑ってその手の上から自分の手を重ねてから、ゆっくりと目を閉じた。