小さな友情
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たまたま近くにあった鏡をペンギンに渡され、それに自分を映すといつもは真っ黒な瞳が、ほんのわずかではあるが青みがかっていた。
ただ、それは角度を変えたりと光の加減でわかる程度のモノで、そんなにはっきりとした違いは恋歌でもわからない。
『ちょっと、だけ…かな?』
「まぁ数ある星々の中の1つに認められたぐらいじゃそんなに劇的な変化はないはずだ
後は紋章には少し変化があるはずなんだが、それは見たか?」
『え…気のせいだと、思ってた…』
「おい、なんでその時に言わねぇんだ」
『ご、ごめん…』
シャワーを浴びたときに紋章が少し違うような気がしていたが、そこまで気にも留めていなかった。
しかしローにとっては魔力の総量を測る大事な指標であり、恋歌の事でもあるので、自分に違和感と言えど伝えなかった恋歌の頬をむにゅ、と抓った。
「そういやおれとシャチは恋歌の紋章ってどんなのか知らないんだけど…」
紋章がある場所が場所なだけにペンギンとシャチは恋歌の紋章の正しい位置も、形も何も知らない。
「紋章はどの魔女も心臓の位置にある
形は魔法を使う時の魔方陣と同じだ」
「刺青みたいなものかなって思ってたんだけど、形って変わるんだね」
ほぼ毎日恋歌と風呂に入っているベポは、恋歌の紋章の形も場所も知っているが、まじまじと見た事はない。
「…今回魔法を使った時、周りの魔方陣の形が恋歌のものと違っただろ」
「…クソガキのくせによく見てるな
あれは星々の魔方陣だ、恋歌は星の力を借りて魔法を使うから、星々の魔方陣とは形状が異なる」
魔法を使っている時に恋歌の周りを囲っていた魔方陣は、星が使う魔方陣であり、恋歌のような星の魔女が使う魔法陣とは異なるが、星々に認められればその魔方陣の形が一部魔女の魔方陣に組み込まれる。
「今回は…まぁ、おれの名前と同じおおいぬ座からの慈悲だった
だからおおいぬ座が使う魔方陣の一部が恋歌の魔方陣の一部になったはずだ」
『昔とけい座から、力をもらったこと、あるんだけど、その時も何か、身体に変化が、あったってこと?』
故郷を襲われた時の暴走で、時を”戻す”力ではなく、時を”止める”力をもらった。
その時は紋章の変化や、身体の変化など気にしている暇もなく、変化があったとしても気づく者が周りに誰もいなかった。
「そうだろうな
おれが見た感じだと…そうだな、声が変わっていると思う
魔力のコントロールが完璧にできないという事を抜きにしても、どの星からも認められていない星の魔女より”美しい”声をしているなと思っていた
それが星に認められた力の一部だとすれば、納得できる」
「てことは…もしかしてこの先星に認められていけば、声もこれよりもっと綺麗になるってこと!?」
「そうだ」
「今もこんっっっっなに!!可愛いのにもっと可愛くなるのか!?」
「そうだ」
どこが”美しく”なるかは星々の気まぐれの為、すべての星に認められたとしても最後にどうなるかはわからない。
だが、すべての星々から認められる”最高の魔女”を目指すのであれば、今より確実に”美しく”なるのは必至。
「……なんだお前らその顔」
「「いや…別に…」」
今ですら周りの男たちへの牽制が大変そうなのに、これからもっと大変になる事が確定したローにシャチとペンギンが憐みの視線を向ける。
『変な色とか、変な声に、なるとか、ないよね…?』
「ああ、それは心配するな」
恋歌としては紋章が変化したとしてもあまり問題はないが、目の色や声が変になるのは避けたい。
だが、”美しいモノ”が好きな星々が星の魔女を美しくしないわけがない。
『これ…何色に、なるの?』
「青だな
おれの相棒で”最高の魔女”になったやつがいたが、そいつの目はどの青よりも美しい青だった
だから楽しみにしてろ」
『それはちょっと…楽しみ、かも…』
今は光の加減で少しほぼ黒い瞳が青く見える程度だが、シリウスが絶賛する青い瞳にもなってみたいような気もする。
ただ、それは角度を変えたりと光の加減でわかる程度のモノで、そんなにはっきりとした違いは恋歌でもわからない。
『ちょっと、だけ…かな?』
「まぁ数ある星々の中の1つに認められたぐらいじゃそんなに劇的な変化はないはずだ
後は紋章には少し変化があるはずなんだが、それは見たか?」
『え…気のせいだと、思ってた…』
「おい、なんでその時に言わねぇんだ」
『ご、ごめん…』
シャワーを浴びたときに紋章が少し違うような気がしていたが、そこまで気にも留めていなかった。
しかしローにとっては魔力の総量を測る大事な指標であり、恋歌の事でもあるので、自分に違和感と言えど伝えなかった恋歌の頬をむにゅ、と抓った。
「そういやおれとシャチは恋歌の紋章ってどんなのか知らないんだけど…」
紋章がある場所が場所なだけにペンギンとシャチは恋歌の紋章の正しい位置も、形も何も知らない。
「紋章はどの魔女も心臓の位置にある
形は魔法を使う時の魔方陣と同じだ」
「刺青みたいなものかなって思ってたんだけど、形って変わるんだね」
ほぼ毎日恋歌と風呂に入っているベポは、恋歌の紋章の形も場所も知っているが、まじまじと見た事はない。
「…今回魔法を使った時、周りの魔方陣の形が恋歌のものと違っただろ」
「…クソガキのくせによく見てるな
あれは星々の魔方陣だ、恋歌は星の力を借りて魔法を使うから、星々の魔方陣とは形状が異なる」
魔法を使っている時に恋歌の周りを囲っていた魔方陣は、星が使う魔方陣であり、恋歌のような星の魔女が使う魔法陣とは異なるが、星々に認められればその魔方陣の形が一部魔女の魔方陣に組み込まれる。
「今回は…まぁ、おれの名前と同じおおいぬ座からの慈悲だった
だからおおいぬ座が使う魔方陣の一部が恋歌の魔方陣の一部になったはずだ」
『昔とけい座から、力をもらったこと、あるんだけど、その時も何か、身体に変化が、あったってこと?』
故郷を襲われた時の暴走で、時を”戻す”力ではなく、時を”止める”力をもらった。
その時は紋章の変化や、身体の変化など気にしている暇もなく、変化があったとしても気づく者が周りに誰もいなかった。
「そうだろうな
おれが見た感じだと…そうだな、声が変わっていると思う
魔力のコントロールが完璧にできないという事を抜きにしても、どの星からも認められていない星の魔女より”美しい”声をしているなと思っていた
それが星に認められた力の一部だとすれば、納得できる」
「てことは…もしかしてこの先星に認められていけば、声もこれよりもっと綺麗になるってこと!?」
「そうだ」
「今もこんっっっっなに!!可愛いのにもっと可愛くなるのか!?」
「そうだ」
どこが”美しく”なるかは星々の気まぐれの為、すべての星に認められたとしても最後にどうなるかはわからない。
だが、すべての星々から認められる”最高の魔女”を目指すのであれば、今より確実に”美しく”なるのは必至。
「……なんだお前らその顔」
「「いや…別に…」」
今ですら周りの男たちへの牽制が大変そうなのに、これからもっと大変になる事が確定したローにシャチとペンギンが憐みの視線を向ける。
『変な色とか、変な声に、なるとか、ないよね…?』
「ああ、それは心配するな」
恋歌としては紋章が変化したとしてもあまり問題はないが、目の色や声が変になるのは避けたい。
だが、”美しいモノ”が好きな星々が星の魔女を美しくしないわけがない。
『これ…何色に、なるの?』
「青だな
おれの相棒で”最高の魔女”になったやつがいたが、そいつの目はどの青よりも美しい青だった
だから楽しみにしてろ」
『それはちょっと…楽しみ、かも…』
今は光の加減で少しほぼ黒い瞳が青く見える程度だが、シリウスが絶賛する青い瞳にもなってみたいような気もする。