小さな友情
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『…ん、』
眠りについてから数時間後、むくりと身体を起こした恋歌は、今朝よりも身体が軽く、自分で顔をぺたぺたと触ってみるが熱も引いている。
『(ローは、いないのかな…?)』
部屋をぐるりと見渡すがローの姿は見えない。
『(そういえば…服は着替えさせてくれたけど、あんなに汗かいてそのままなんだよね…)』
好きな人のベッドで汗臭いまま寝ていたと気づき、ベッドから出てシーツなどを全て回収してクローゼットに入っている洗濯済みのものと取り換えた。
『(お風呂も借りよう)』
クローゼットから自分の着替えやバスタオルを取り、シャワーだけでも借りようと、シャワー室の扉を開けた。
『!!
びっ、くりした…』
「……」
手早くシャワーを済ませ、脱衣所から出るために扉を開けると、扉の前にローが立っていた。
『??』
無言で見下ろしてくるローは、しばらく恋歌と視線を合わせた後、はぁ、と小さくため息をついた後、むにゅと恋歌の頬をつねった。
「せめておれに言ってから行け
風呂場で倒れたらどうすんだ」
『ご、ごめんなさい…』
病み上がりの状態で、しかも黙って風呂に行ったことに怒っているらしく、素直に謝った恋歌の手を引いてベッドに座らせ、ローもその横に腰掛けた。
「もう熱は下がったな」
『うん
ローの、薬のおかげ』
頬に手を当ててやれば、風呂上りで少し火照ってはいるが、首筋やおでこは先ほどより熱は引いている。
「先に髪を乾かせ」
まだ湿ったままの髪を先に乾かさせ、今使った魔力を回復させるために、ローの方から唇を合わせた。
『ありがとう』
照れたように笑う恋歌に、ローの心臓がぎゅん、と音を立てたような気がした。
『あの子に、会いに行きたい』
「…まだ目は覚ましてねぇぞ」
『それでも、会いたいの』
「はぁ…わかった」
魂を天に昇らせた後あの犬がどうなったのか恋歌は知らず、無事、という情報しか知らされなかった。
既に魔法完了から数時間経ってはいるが、ちゃんと本当に成功したのかを自分の目で確かめたかった。
「体調が悪くなればすぐに言え
いいな」
『うん』
先に立って手を差し出してくれたローの手に自分の手を重ね、手術室へ向かった。
眠りについてから数時間後、むくりと身体を起こした恋歌は、今朝よりも身体が軽く、自分で顔をぺたぺたと触ってみるが熱も引いている。
『(ローは、いないのかな…?)』
部屋をぐるりと見渡すがローの姿は見えない。
『(そういえば…服は着替えさせてくれたけど、あんなに汗かいてそのままなんだよね…)』
好きな人のベッドで汗臭いまま寝ていたと気づき、ベッドから出てシーツなどを全て回収してクローゼットに入っている洗濯済みのものと取り換えた。
『(お風呂も借りよう)』
クローゼットから自分の着替えやバスタオルを取り、シャワーだけでも借りようと、シャワー室の扉を開けた。
『!!
びっ、くりした…』
「……」
手早くシャワーを済ませ、脱衣所から出るために扉を開けると、扉の前にローが立っていた。
『??』
無言で見下ろしてくるローは、しばらく恋歌と視線を合わせた後、はぁ、と小さくため息をついた後、むにゅと恋歌の頬をつねった。
「せめておれに言ってから行け
風呂場で倒れたらどうすんだ」
『ご、ごめんなさい…』
病み上がりの状態で、しかも黙って風呂に行ったことに怒っているらしく、素直に謝った恋歌の手を引いてベッドに座らせ、ローもその横に腰掛けた。
「もう熱は下がったな」
『うん
ローの、薬のおかげ』
頬に手を当ててやれば、風呂上りで少し火照ってはいるが、首筋やおでこは先ほどより熱は引いている。
「先に髪を乾かせ」
まだ湿ったままの髪を先に乾かさせ、今使った魔力を回復させるために、ローの方から唇を合わせた。
『ありがとう』
照れたように笑う恋歌に、ローの心臓がぎゅん、と音を立てたような気がした。
『あの子に、会いに行きたい』
「…まだ目は覚ましてねぇぞ」
『それでも、会いたいの』
「はぁ…わかった」
魂を天に昇らせた後あの犬がどうなったのか恋歌は知らず、無事、という情報しか知らされなかった。
既に魔法完了から数時間経ってはいるが、ちゃんと本当に成功したのかを自分の目で確かめたかった。
「体調が悪くなればすぐに言え
いいな」
『うん』
先に立って手を差し出してくれたローの手に自分の手を重ね、手術室へ向かった。