小さな友情
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頭からタオルを取り、ベッドのヘッドボードに背中を預け粥を受け取ろうと手を伸ばすと、口元に粥が入ったスプーンを突き付けられた。
『…いいの?』
「…早く食べろ」
食べさせてくれるという事らしく、ぱく、とスプーンを口に入れれば、優しい出汁と卵の味が口の中に広がった。
『美味しい』
「そうか
食ったら薬飲めよ」
『うん』
まだ少し顔の赤い恋歌だが、美味しいお粥のおかげで食欲はあり、少な目に作ってくれたお粥はすべてなくなった。
「果物は?」
『…少しだけ』
「なら口開けろ」
何の果物かはわからないが、食べやすいようにとすりおろされたものを、またスプーンに乗せて口元に運んでくれる。
『これも、美味しい』
いつもより量は少ないがお粥に引き続き果物も全て食べた恋歌は、満足そうにお腹をぽん、と叩いた。
「それだけ食欲があれば薬飲んで寝てりゃすぐに治る」
『うん』
するりと頬を撫でて体温を確認すれば、もうあまり熱はなく顔色も通常に戻っている。
ただ、いつもと違う場所がまだある。
「恋歌、身体に違和感とか、魔力が足りねぇとかあるか」
『ううん、もう元気だよ
魔力も、減ってない、はず…』
完全に回復したかと聞かれれば、まだ完全ではないが問題ないレベルだと思っている。
魔力についてはローが回復させてくれてからは、シリウスを子犬にする程度の魔力しか使っておらず、その後は眠っていただけなので減っているとは思えない。
「目の色が、いつもと違う」
『え…目の色…?』
じっと目を見つめられているが、自分では色が確認できない。
「ああ…いつもより少し青い」
『な、なんで…?』
「さぁな…
身体に異変がねぇなら後で駄犬に確認するしかねぇな」
恋歌本人も理由がわかっておらず、唯一回答をくれそうなシリウスは今この場にいない。
身体に異変が無いのであれば先に寝ろと、恋歌に薬と水の入ったコップを渡した。
「一応解熱剤と滋養剤だ」
掌にころん、と置かれた丸薬を口に含み水で流し込む。
『もう元気だよ?』
「それはおれが決める
おれがいいって言うまでおとなしくしてろ」
医者モードに入っているローに肩を押され、無理やり布団に寝かせられた。
『目の色…変、じゃない?』
「ああ」
頭を撫でてくれているローに、恋歌が不安そうな視線を向ければ、すぐに否定の言葉が返ってきたためほっとしたように息をはいた。
『変だったら、すぐに教えてね…?』
自分ではどんな色になっているのかわからない恋歌は、変な色になっていないかが不安なのだが、祈っていた時に一瞬見た透き通るような青ではなく、元の黒に近い濃紺のような色。
普段の恋歌の瞳の色を知らなければ、違和感は感じないだろうが、仲間たちにはわかってしまう程度には変わってしまっている。
「変じゃねぇよ
いいから寝ろ」
『…うん』
先ほどまで眠っていた為、あまり眠くはなかったが、ローとぽつぽつと他愛のない話をし、頭を撫でられているといつの間にか恋歌は眠ってしまっていた。
『…いいの?』
「…早く食べろ」
食べさせてくれるという事らしく、ぱく、とスプーンを口に入れれば、優しい出汁と卵の味が口の中に広がった。
『美味しい』
「そうか
食ったら薬飲めよ」
『うん』
まだ少し顔の赤い恋歌だが、美味しいお粥のおかげで食欲はあり、少な目に作ってくれたお粥はすべてなくなった。
「果物は?」
『…少しだけ』
「なら口開けろ」
何の果物かはわからないが、食べやすいようにとすりおろされたものを、またスプーンに乗せて口元に運んでくれる。
『これも、美味しい』
いつもより量は少ないがお粥に引き続き果物も全て食べた恋歌は、満足そうにお腹をぽん、と叩いた。
「それだけ食欲があれば薬飲んで寝てりゃすぐに治る」
『うん』
するりと頬を撫でて体温を確認すれば、もうあまり熱はなく顔色も通常に戻っている。
ただ、いつもと違う場所がまだある。
「恋歌、身体に違和感とか、魔力が足りねぇとかあるか」
『ううん、もう元気だよ
魔力も、減ってない、はず…』
完全に回復したかと聞かれれば、まだ完全ではないが問題ないレベルだと思っている。
魔力についてはローが回復させてくれてからは、シリウスを子犬にする程度の魔力しか使っておらず、その後は眠っていただけなので減っているとは思えない。
「目の色が、いつもと違う」
『え…目の色…?』
じっと目を見つめられているが、自分では色が確認できない。
「ああ…いつもより少し青い」
『な、なんで…?』
「さぁな…
身体に異変がねぇなら後で駄犬に確認するしかねぇな」
恋歌本人も理由がわかっておらず、唯一回答をくれそうなシリウスは今この場にいない。
身体に異変が無いのであれば先に寝ろと、恋歌に薬と水の入ったコップを渡した。
「一応解熱剤と滋養剤だ」
掌にころん、と置かれた丸薬を口に含み水で流し込む。
『もう元気だよ?』
「それはおれが決める
おれがいいって言うまでおとなしくしてろ」
医者モードに入っているローに肩を押され、無理やり布団に寝かせられた。
『目の色…変、じゃない?』
「ああ」
頭を撫でてくれているローに、恋歌が不安そうな視線を向ければ、すぐに否定の言葉が返ってきたためほっとしたように息をはいた。
『変だったら、すぐに教えてね…?』
自分ではどんな色になっているのかわからない恋歌は、変な色になっていないかが不安なのだが、祈っていた時に一瞬見た透き通るような青ではなく、元の黒に近い濃紺のような色。
普段の恋歌の瞳の色を知らなければ、違和感は感じないだろうが、仲間たちにはわかってしまう程度には変わってしまっている。
「変じゃねぇよ
いいから寝ろ」
『…うん』
先ほどまで眠っていた為、あまり眠くはなかったが、ローとぽつぽつと他愛のない話をし、頭を撫でられているといつの間にか恋歌は眠ってしまっていた。