小さな友情
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「大丈夫か?」
『うん…ありがとう』
ペンギンが2人分の紅茶を持って戻ってくると、近くにある流木に座って恋歌とベポは落ち着きを取り戻しており、目尻は赤いがペンギンの紅茶を飲んでふぅ、と息をはいたのを確認して、ペンギンとシャチは2人の正面の砂浜に腰掛けた。
「…おれたちも島に入ってたこと、聞いたんだろ?」
『うん…
ローが、指示したって…』
「そういう事にはなってるけど、実際はおれたちに行かせてくれって頼んだんだ」
まだ男と”会話”を続けているローを横目に、まだ言うべきか悩んでいる2人はぽりぽりと頭をかきながらお互いに顔を見合わせた。
『前にも、言ったと思うけど、わたしたちも、海賊なんだよ…』
「うん…おれたちもみんなの役に立ちたいんだ」
「もー!そんな顔で見られちゃお手上げに決まってんじゃん!!」
「いってぇ!!」
少し潤んだ目で見つめてくる2人に、観念したように両手を挙げたシャチは、まだ言おうか悩んでいるペンギンの背中を叩いた。
「悪かったよ
それじゃ、着いてきな」
よっこらせ、と年齢にそぐわない言葉を発しながら立ち上がったシャチは、着いて来いと森の方に進んでいく。
慌てたように恋歌とベポが立ち上がり、シャチの後ろをついていく。
「キャプテン!
ちょっと森の中に行ってくるなー」
「…目の届く範囲にいろ」
「アイアイ」
ローに一声かけてから森に入ると、数歩足を踏み入れた瞬間、先頭を歩いていたシャチの足が止まった。
「…これからおれたちが見つけた物見せるけど、正直言って見て気分が良い物じゃない
だから、見たくないと思ったらすぐに目を閉じてくれ、約束な?」
「う、うん…」
おそらくシャチの目の前に恋歌とベポには見せたくなかった”なにか”があるのだろう。
表情から二人の事を気遣う視線がサングラス越しにもわかるが、恋歌とベポが頷いた事を確認してすっ、とその場から退いた。
「こ、これって…!!」
『動物の、骨…?』
シャチが退いた先を見ると、大きな穴が開いておりその中に動物の骨と思われるものが何十頭分も埋められていた。
「さっきの魂の話を聞いて理解した
こいつらは魂を抜かれた方の動物たちなんだろうな」
「たまたまおれが動物の骨を見つけて少し森の中を覗いたらさ、いたるところに動物の骨があって…
だからそれをキャプテンに報告して、簡単にだけど埋葬していいって許可をもらったんだ」
「そう…だったんだ…」
この目の前にある大きな穴はシャチとペンギンが掘ったらしく、見つけた動物たちの骨をここに集めてきた。
「普通だったら2人に言ってもよかったけど、おにぎりがいるからな
親とか家族を探してやりたいって島に入るのに、こんな余計な情報いらねぇだろ?」
たしかに大量の動物たちの骨や死体を見てしまったら、おにぎりの家族ももういなくなってしまっているかもしれないと、不安をさらに煽ってしまう可能性があった。
だからこそ恋歌とベポには伝えないと、3人が判断をした。
『…シャチ、ペンギン、ありがとう
優しい2人が、好きだけど、次からは、教えてくれると、嬉しい』
「そうだね…
おれも…教えて欲しいかな
でも、ありがとう」
「「…おう」」
いつでも気遣ってくれる優しい仲間たちだが、今後はちゃんと話してくれると約束してくれ、一緒に弔いをしようと骨を埋める作業を再開した。
『うん…ありがとう』
ペンギンが2人分の紅茶を持って戻ってくると、近くにある流木に座って恋歌とベポは落ち着きを取り戻しており、目尻は赤いがペンギンの紅茶を飲んでふぅ、と息をはいたのを確認して、ペンギンとシャチは2人の正面の砂浜に腰掛けた。
「…おれたちも島に入ってたこと、聞いたんだろ?」
『うん…
ローが、指示したって…』
「そういう事にはなってるけど、実際はおれたちに行かせてくれって頼んだんだ」
まだ男と”会話”を続けているローを横目に、まだ言うべきか悩んでいる2人はぽりぽりと頭をかきながらお互いに顔を見合わせた。
『前にも、言ったと思うけど、わたしたちも、海賊なんだよ…』
「うん…おれたちもみんなの役に立ちたいんだ」
「もー!そんな顔で見られちゃお手上げに決まってんじゃん!!」
「いってぇ!!」
少し潤んだ目で見つめてくる2人に、観念したように両手を挙げたシャチは、まだ言おうか悩んでいるペンギンの背中を叩いた。
「悪かったよ
それじゃ、着いてきな」
よっこらせ、と年齢にそぐわない言葉を発しながら立ち上がったシャチは、着いて来いと森の方に進んでいく。
慌てたように恋歌とベポが立ち上がり、シャチの後ろをついていく。
「キャプテン!
ちょっと森の中に行ってくるなー」
「…目の届く範囲にいろ」
「アイアイ」
ローに一声かけてから森に入ると、数歩足を踏み入れた瞬間、先頭を歩いていたシャチの足が止まった。
「…これからおれたちが見つけた物見せるけど、正直言って見て気分が良い物じゃない
だから、見たくないと思ったらすぐに目を閉じてくれ、約束な?」
「う、うん…」
おそらくシャチの目の前に恋歌とベポには見せたくなかった”なにか”があるのだろう。
表情から二人の事を気遣う視線がサングラス越しにもわかるが、恋歌とベポが頷いた事を確認してすっ、とその場から退いた。
「こ、これって…!!」
『動物の、骨…?』
シャチが退いた先を見ると、大きな穴が開いておりその中に動物の骨と思われるものが何十頭分も埋められていた。
「さっきの魂の話を聞いて理解した
こいつらは魂を抜かれた方の動物たちなんだろうな」
「たまたまおれが動物の骨を見つけて少し森の中を覗いたらさ、いたるところに動物の骨があって…
だからそれをキャプテンに報告して、簡単にだけど埋葬していいって許可をもらったんだ」
「そう…だったんだ…」
この目の前にある大きな穴はシャチとペンギンが掘ったらしく、見つけた動物たちの骨をここに集めてきた。
「普通だったら2人に言ってもよかったけど、おにぎりがいるからな
親とか家族を探してやりたいって島に入るのに、こんな余計な情報いらねぇだろ?」
たしかに大量の動物たちの骨や死体を見てしまったら、おにぎりの家族ももういなくなってしまっているかもしれないと、不安をさらに煽ってしまう可能性があった。
だからこそ恋歌とベポには伝えないと、3人が判断をした。
『…シャチ、ペンギン、ありがとう
優しい2人が、好きだけど、次からは、教えてくれると、嬉しい』
「そうだね…
おれも…教えて欲しいかな
でも、ありがとう」
「「…おう」」
いつでも気遣ってくれる優しい仲間たちだが、今後はちゃんと話してくれると約束してくれ、一緒に弔いをしようと骨を埋める作業を再開した。