小さな友情
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目を覚ました時に何をしてくるかわからないと、気を失っている間に恋歌とベポで男を縄で拘束し、砂浜に転がしておいた。
転がした後はベポが艦内に戻り、連れてきた犬の傍について様子を見ている。
「恋歌、魔力は?」
『まだ大丈夫
ありがとう』
自分の指示ではあるが大技を使い、それまでも何度も魔法を使っているのを見ていた為、魔力の補給をした方がいいかと聞いたが、平気だと首を振った。
『そういえば、ペンギンとシャチが、いないの…』
「ああ…
あいつらはおれの指示で島に入らせた
じきに戻って来る」
『え…島に、いるの?』
「……なんだ」
2人がどこにいるのかを理解した恋歌は、頬を膨らませてじっとローを見つめる。
恋歌が言いたいことはわかっているが、わからないふりをしてふい、と視線を逸らした。
『わたしたちは、だめって、言ったのに…』
「…適性を考えただけだ」
『じゃあ、2人は、何をしに、島に入ったの?』
恋歌とベポは2人だけで島に入る事は許されなかったのに、不公平ではないかとむくれている恋歌が、視線を逸らしたにも関わらずそれを追いかけて下から覗き込んでくる。
「……」
『…ねぇ、聞いてる?』
睨んでいるつもりなのだろうが、頬を膨らまして上目遣いで見上げられても可愛いだけであり、少し拗ねているのはわかっているが、膨らんでいる白く柔らかい頬を人差し指でつつけば、ぱちぱちと大きな目を瞬かせた。
「おれの判断だ
あいつらはそれに従った
それに文句があるか?」
『…それは、ない、けど』
船長であるローの言葉はクルーにとっては絶対であり、今日島に入ったのも我儘を聞いてくれたから。
それに従った2人はもちろん、ロー本人を責められるはずもない。
『でも…ペンギンとシャチには言っても、わたしたちには、教えてくれないこと、いっぱいある、じゃない…』
優しい仲間たちが気を遣ってくれているという事はわかっているが、内緒にされる事が多いと寂しくもなる。
しょんぼりしたように目線を下に落とした恋歌の言いたいことを理解したローは、ぽん、と頭を撫でてやり、ちらりと後ろに視線を向けた。
「お前らが余計なモン見つけてくるからだぞ」
「えー!!理不尽!!」
「内緒にするのは賛成したじゃんか」
『!!』
ローの言葉に反応したのは居場所を探していたペンギンとシャチの声だった。
それに反応するようにばっ、と顔を上げると、所々汚れてはいるがいつものようにローの理不尽さに言い返していた。
『ペンギン!シャチ!』
「わっ、と…」
無事な姿を見て安心した恋歌が2人に抱き着くと、最初は戸惑ったような顔をしていたが、すぐに笑顔になり背中や頭を撫でてくれる。
『いないから、心配した…』
「ごめんな」
横からローが離れろと睨みつけてきているが、滅多にない可愛い恋歌が抱き着いてくれる機会を簡単に逃すわけにはいかないと、その視線に気づかないふりをした。
転がした後はベポが艦内に戻り、連れてきた犬の傍について様子を見ている。
「恋歌、魔力は?」
『まだ大丈夫
ありがとう』
自分の指示ではあるが大技を使い、それまでも何度も魔法を使っているのを見ていた為、魔力の補給をした方がいいかと聞いたが、平気だと首を振った。
『そういえば、ペンギンとシャチが、いないの…』
「ああ…
あいつらはおれの指示で島に入らせた
じきに戻って来る」
『え…島に、いるの?』
「……なんだ」
2人がどこにいるのかを理解した恋歌は、頬を膨らませてじっとローを見つめる。
恋歌が言いたいことはわかっているが、わからないふりをしてふい、と視線を逸らした。
『わたしたちは、だめって、言ったのに…』
「…適性を考えただけだ」
『じゃあ、2人は、何をしに、島に入ったの?』
恋歌とベポは2人だけで島に入る事は許されなかったのに、不公平ではないかとむくれている恋歌が、視線を逸らしたにも関わらずそれを追いかけて下から覗き込んでくる。
「……」
『…ねぇ、聞いてる?』
睨んでいるつもりなのだろうが、頬を膨らまして上目遣いで見上げられても可愛いだけであり、少し拗ねているのはわかっているが、膨らんでいる白く柔らかい頬を人差し指でつつけば、ぱちぱちと大きな目を瞬かせた。
「おれの判断だ
あいつらはそれに従った
それに文句があるか?」
『…それは、ない、けど』
船長であるローの言葉はクルーにとっては絶対であり、今日島に入ったのも我儘を聞いてくれたから。
それに従った2人はもちろん、ロー本人を責められるはずもない。
『でも…ペンギンとシャチには言っても、わたしたちには、教えてくれないこと、いっぱいある、じゃない…』
優しい仲間たちが気を遣ってくれているという事はわかっているが、内緒にされる事が多いと寂しくもなる。
しょんぼりしたように目線を下に落とした恋歌の言いたいことを理解したローは、ぽん、と頭を撫でてやり、ちらりと後ろに視線を向けた。
「お前らが余計なモン見つけてくるからだぞ」
「えー!!理不尽!!」
「内緒にするのは賛成したじゃんか」
『!!』
ローの言葉に反応したのは居場所を探していたペンギンとシャチの声だった。
それに反応するようにばっ、と顔を上げると、所々汚れてはいるがいつものようにローの理不尽さに言い返していた。
『ペンギン!シャチ!』
「わっ、と…」
無事な姿を見て安心した恋歌が2人に抱き着くと、最初は戸惑ったような顔をしていたが、すぐに笑顔になり背中や頭を撫でてくれる。
『いないから、心配した…』
「ごめんな」
横からローが離れろと睨みつけてきているが、滅多にない可愛い恋歌が抱き着いてくれる機会を簡単に逃すわけにはいかないと、その視線に気づかないふりをした。