小さな友情
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なぜこんなにおにぎりが引き止めるのかわからず、困惑したような表情を浮かべていたベポだったが、恋歌が手術室の扉から廊下を覗くために顔を出している事に気づきそれに首を傾げた。
「恋歌、なにしてるの?」
『ペンギンと、シャチは…?』
「え…?」
恋歌の言葉でいつも帰艦すれば声をかけてくれる2人が、これだけ騒いでいるにもかかわらず顔を出していない事に気づいた。
「2人ももしかして何かに巻き込まれたのかな…」
『わからない…』
あの2人ならなにかあっても大丈夫だと信じているが、不思議な島で姿が見えないと心配にはなる。
「…外に行こう」
『うん』
「あ…でも…」
ここで待っているだけなどできないと、頷き合った2人だったが未だにおにぎりがベポのつなぎを引っ張り続けており、それを無視して外に出ることなどできない。
「ねぇおにぎり…
おれたち外に行きたいんだ
ここにいれば安全だから待っててくれよ」
言葉の意味は伝わっていないだろうが、頭を撫でながら優しい声で伝えれば、渋々といった形でベポのつなぎを離した。
「くーん…」
「心配してくれてるんだよね、ありがとう
大丈夫、おれには仲間がいるから
おにぎりはここにいて」
おにぎりがベポを心配しているのは、おにぎりなりに動物が狙われているというのがわかっているからだろう。
今その不安を拭ってやることはできないが、ベポには信じられる仲間がいる。
「わん」
「恋歌、行こう」
『うん』
最後におにぎりの頭の上にぽん、とベポの優しい手が置かれ、待ってくれていた恋歌と一緒に外への道を走り出し、甲板に飛び出すと目の前の光景に2人の足が止まった。
「…う、わぁ
なにこれ…」
2人で甲板に出るとこの数分で何があったのかと思うほど景色が変わっていた。
「…!!
お前ら固まるな!!」
ポーラータング号を囲むように機械の腕が数えきれないほど海から出ており、その腕の攻撃を避けていたローが甲板で固まっている2人に声を荒げた。
『ベポ!』
「!!
恋歌!!」
ローの言葉に反応する前に、死角から一本の腕がベポを狙っており、それに気づいていないベポを恋歌が突き飛ばした。
『【スキュータム】!』
ベポのいた場所に入れ替わりで恋歌が入り込んだが、襲ってきていた腕を盾座を召喚して防ぎ、シリウスで切り裂いて破壊した。
「アイー!」
今度は恋歌を狙った腕が襲ってきたが、ベポがすぐに体勢を立て直してそれを蹴りで破壊する。
『ありがとう』
「ううん、おれの方こそ助かった」
着地したベポと背中合わせに立ち、2人で戦闘態勢を取る。
「恋歌、なにしてるの?」
『ペンギンと、シャチは…?』
「え…?」
恋歌の言葉でいつも帰艦すれば声をかけてくれる2人が、これだけ騒いでいるにもかかわらず顔を出していない事に気づいた。
「2人ももしかして何かに巻き込まれたのかな…」
『わからない…』
あの2人ならなにかあっても大丈夫だと信じているが、不思議な島で姿が見えないと心配にはなる。
「…外に行こう」
『うん』
「あ…でも…」
ここで待っているだけなどできないと、頷き合った2人だったが未だにおにぎりがベポのつなぎを引っ張り続けており、それを無視して外に出ることなどできない。
「ねぇおにぎり…
おれたち外に行きたいんだ
ここにいれば安全だから待っててくれよ」
言葉の意味は伝わっていないだろうが、頭を撫でながら優しい声で伝えれば、渋々といった形でベポのつなぎを離した。
「くーん…」
「心配してくれてるんだよね、ありがとう
大丈夫、おれには仲間がいるから
おにぎりはここにいて」
おにぎりがベポを心配しているのは、おにぎりなりに動物が狙われているというのがわかっているからだろう。
今その不安を拭ってやることはできないが、ベポには信じられる仲間がいる。
「わん」
「恋歌、行こう」
『うん』
最後におにぎりの頭の上にぽん、とベポの優しい手が置かれ、待ってくれていた恋歌と一緒に外への道を走り出し、甲板に飛び出すと目の前の光景に2人の足が止まった。
「…う、わぁ
なにこれ…」
2人で甲板に出るとこの数分で何があったのかと思うほど景色が変わっていた。
「…!!
お前ら固まるな!!」
ポーラータング号を囲むように機械の腕が数えきれないほど海から出ており、その腕の攻撃を避けていたローが甲板で固まっている2人に声を荒げた。
『ベポ!』
「!!
恋歌!!」
ローの言葉に反応する前に、死角から一本の腕がベポを狙っており、それに気づいていないベポを恋歌が突き飛ばした。
『【スキュータム】!』
ベポのいた場所に入れ替わりで恋歌が入り込んだが、襲ってきていた腕を盾座を召喚して防ぎ、シリウスで切り裂いて破壊した。
「アイー!」
今度は恋歌を狙った腕が襲ってきたが、ベポがすぐに体勢を立て直してそれを蹴りで破壊する。
『ありがとう』
「ううん、おれの方こそ助かった」
着地したベポと背中合わせに立ち、2人で戦闘態勢を取る。