小さな友情
夢小説設定
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その一点だけ不自然に拓けており、人工で作られた扉がある。
「これは…地下への入り口だな」
『おにぎりが、ちょっと震えてる…』
目の前の木製の扉は簡単に蹴破れそうではあるが、異様な雰囲気とおにぎりが震えている事を考え、このままここに入るべきか迷っている。
「…お前がどうしたいかだ」
「……」
ローが恋歌の腕の中で震えているおにぎりの背中を撫でてやると、顔を上げてじっとローを見つめ返す。
「この下になにがあるのか知ってんだろ
お前に関係がないのならおれたちが危険かもしれねぇ場所に足を踏み入れる意味はねぇ
おれの言いたいことがわかるな?」
「くーん…」
実際はローの言葉をおにぎりが完璧に理解することはできないとわかっている。
それでもローから視線を外さないおにぎりは、うるうるとした目をぐりぐりと恋歌の胸に擦り付けぴょん、と地面に飛び降りた。
「わん!」
「…行きたいってさ」
「そうみたいだな」
扉の前できりっとした表情をしているおにぎりを見て、決意は固まったとローが扉に手をかけた。
「な、なんだか、じめじめしてるね…」
『うん…』
「……」
扉を開けると地下への階段があり、先頭をおにぎりが歩きながらその後ろをロー、恋歌、ベポという順番で進んでいく。
人が2人並んで歩くことは不可能な広さで、縦に一列になって降りるが、中は空気がこもっており少しじめっとした空気が肌を撫でる感覚が気持ち悪く、自然に眉間に皺がよる。
「ちっ…」
地下でじめっとした空気が流れている事からなんとなく予想はしていたが、地面もぬかるんでおりかなり歩きにくい。
「恋歌、手出せ」
『え…でも…』
「早くしろ」
『…ありがとう』
後ろを歩いている恋歌にローが転ばないように手を差し出し、恋歌が手を乗せるとそれを掴んでさらに階段を下りていく。
「これ…どこまで続いてるんだろうね…」
「さぁな…」
おにぎりは迷いなくたまに後ろを確認しながら進んでいるが、終わりが全く見えない上に嫌な臭いも漂ってきている。
「キャプテン、この臭いって…」
「ああ…」
獣臭さの中に確かに感じるのは血の臭い。
嫌な予感しかしないが先に進んでいるおにぎりを引き止めるわけにもいかず、更に地下へと降りる階段を進んでいくと今度は厳重にロックのされた鉄の扉が現れた。
「明らかに人間が作った物だよね」
「そうだな」
扉を見る限りでは鉄製とはいえ、ローの能力で簡単に中には入る事は出来る。
「わんわん!」
扉の前で開けて欲しいというように吠えているおにぎりを見て、3人で視線を交わし合い頷いた後、ローの能力が発動した。
「これは…地下への入り口だな」
『おにぎりが、ちょっと震えてる…』
目の前の木製の扉は簡単に蹴破れそうではあるが、異様な雰囲気とおにぎりが震えている事を考え、このままここに入るべきか迷っている。
「…お前がどうしたいかだ」
「……」
ローが恋歌の腕の中で震えているおにぎりの背中を撫でてやると、顔を上げてじっとローを見つめ返す。
「この下になにがあるのか知ってんだろ
お前に関係がないのならおれたちが危険かもしれねぇ場所に足を踏み入れる意味はねぇ
おれの言いたいことがわかるな?」
「くーん…」
実際はローの言葉をおにぎりが完璧に理解することはできないとわかっている。
それでもローから視線を外さないおにぎりは、うるうるとした目をぐりぐりと恋歌の胸に擦り付けぴょん、と地面に飛び降りた。
「わん!」
「…行きたいってさ」
「そうみたいだな」
扉の前できりっとした表情をしているおにぎりを見て、決意は固まったとローが扉に手をかけた。
「な、なんだか、じめじめしてるね…」
『うん…』
「……」
扉を開けると地下への階段があり、先頭をおにぎりが歩きながらその後ろをロー、恋歌、ベポという順番で進んでいく。
人が2人並んで歩くことは不可能な広さで、縦に一列になって降りるが、中は空気がこもっており少しじめっとした空気が肌を撫でる感覚が気持ち悪く、自然に眉間に皺がよる。
「ちっ…」
地下でじめっとした空気が流れている事からなんとなく予想はしていたが、地面もぬかるんでおりかなり歩きにくい。
「恋歌、手出せ」
『え…でも…』
「早くしろ」
『…ありがとう』
後ろを歩いている恋歌にローが転ばないように手を差し出し、恋歌が手を乗せるとそれを掴んでさらに階段を下りていく。
「これ…どこまで続いてるんだろうね…」
「さぁな…」
おにぎりは迷いなくたまに後ろを確認しながら進んでいるが、終わりが全く見えない上に嫌な臭いも漂ってきている。
「キャプテン、この臭いって…」
「ああ…」
獣臭さの中に確かに感じるのは血の臭い。
嫌な予感しかしないが先に進んでいるおにぎりを引き止めるわけにもいかず、更に地下へと降りる階段を進んでいくと今度は厳重にロックのされた鉄の扉が現れた。
「明らかに人間が作った物だよね」
「そうだな」
扉を見る限りでは鉄製とはいえ、ローの能力で簡単に中には入る事は出来る。
「わんわん!」
扉の前で開けて欲しいというように吠えているおにぎりを見て、3人で視線を交わし合い頷いた後、ローの能力が発動した。