小さな友情
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そして次の日の朝。
「行くぞ」
「アイアイ、キャプテン!!」
朝食後、また昨日と同じ3人とシリウス、おにぎりというメンバーで島に上陸した。
昨日と同じように不気味な雰囲気が漂っている森に、わざわざ自ら足を踏み込んでいく仲間をシャチとペンギンはひらひらと手を振って見送った。
「キャプテン…恋歌とベポのおねだりに負けたんだな」
「ああ…」
出航すると言っていたにも関わらず恋歌とベポと話した後、出航は次の日にすると疲れた表情で告げてきたとき、何かあったんだなと瞬時に理解した。
「そういやキャプテン、”あれ”のこと言ったのか?」
「さぁ…キャプテンの性格ならあんまりあの2人には言わなさそうだけどな」
恋歌とベポがローの部屋に行く前にシャチとペンギンが話していた内容は、決して明るい話ではなくできることなら2人には聞かせたくはない内容だった。
今日ローが着いていったのも、昨日以上の危険があるかもしれないと考えたから。
「おれたちはおれたちでやる事やるか」
「だな」
ローが着いているならあの2人は大丈夫だろうと、ローに指示されたことを実行する為に気合いを入れるように武器を持つ手に力を入れた。
「やっぱり暗いね…」
『うん…』
「……」
昨日と同じく森に入ったはいいが、獣以外にも何かいる可能性もあるとわかった所為もあり、恋歌とベポはローを真ん中に挟んで邪魔にならない程度に引っ付いて歩いている。
怖いならもう一度森に入りたいなど言わなければいいのにとは思っているが、ローとしては役得だと2人を離すようなことはしない。
「ね、ねぇキャプテン…なにか視線とか、人の気配は感じない?」
「ああ…おれは正直昨日もわからなかった
恋歌も気づかなかったって事はほんとにお前”だけ”を狙ってるって可能性もある」
『や、やっぱり、ベポは、船にいた方が、いいんじゃ…』
きゅ、とローの服を少し掴みながら艦を出るまでベポは留守番の方がいいのでは、と言っていた恋歌が再度そうベポに提案するが、ベポは首を横に振る。
「おれが言いだした事なんだ
待ってるだけなんてできないよ」
ハートの海賊団の中でも恋歌とベポは特に狙われやすい2人。
先日は恋歌で今回はベポ。
自分たちが狙われやすいという自覚がありながら、頑固で優しい2人に振り回されている気がしないでもない。
「お前ら、おれとの約束忘れんじゃねぇぞ」
「わ、わかってるよ…」
『わたしも、わかってる』
いくらこの2人に弱いからと言って無条件に許可は出さない。
2人とした約束は、ローが危険だと判断し、艦に戻れと言えば必ず引き下がる事。
それは船長として、仲間として出した最低限の条件。
心配してくれているが故の約束であり、一番強いローが着いてきてくれるという事は、今できる最大の事ができるということ。
『シリウスは、他の人の、匂いとかしない?』
恋歌の肩の上にいるシリウスは、きょろきょろとあたりを見渡し首を横に振った。
「昨日より獣臭さが増してはいるが、人間の匂いはしないな」
『そっか』
「でも最初にこの島に来た時より獣の数が増えてる
油断はするなよ」
おにぎりに出会った直後からどんどんと獣の臭いが強くなっているというシリウスの言葉に頷き、警戒を強めながら森を無言で進んでいくと急に目の前に現れた物に全員が立ち止まった。
「行くぞ」
「アイアイ、キャプテン!!」
朝食後、また昨日と同じ3人とシリウス、おにぎりというメンバーで島に上陸した。
昨日と同じように不気味な雰囲気が漂っている森に、わざわざ自ら足を踏み込んでいく仲間をシャチとペンギンはひらひらと手を振って見送った。
「キャプテン…恋歌とベポのおねだりに負けたんだな」
「ああ…」
出航すると言っていたにも関わらず恋歌とベポと話した後、出航は次の日にすると疲れた表情で告げてきたとき、何かあったんだなと瞬時に理解した。
「そういやキャプテン、”あれ”のこと言ったのか?」
「さぁ…キャプテンの性格ならあんまりあの2人には言わなさそうだけどな」
恋歌とベポがローの部屋に行く前にシャチとペンギンが話していた内容は、決して明るい話ではなくできることなら2人には聞かせたくはない内容だった。
今日ローが着いていったのも、昨日以上の危険があるかもしれないと考えたから。
「おれたちはおれたちでやる事やるか」
「だな」
ローが着いているならあの2人は大丈夫だろうと、ローに指示されたことを実行する為に気合いを入れるように武器を持つ手に力を入れた。
「やっぱり暗いね…」
『うん…』
「……」
昨日と同じく森に入ったはいいが、獣以外にも何かいる可能性もあるとわかった所為もあり、恋歌とベポはローを真ん中に挟んで邪魔にならない程度に引っ付いて歩いている。
怖いならもう一度森に入りたいなど言わなければいいのにとは思っているが、ローとしては役得だと2人を離すようなことはしない。
「ね、ねぇキャプテン…なにか視線とか、人の気配は感じない?」
「ああ…おれは正直昨日もわからなかった
恋歌も気づかなかったって事はほんとにお前”だけ”を狙ってるって可能性もある」
『や、やっぱり、ベポは、船にいた方が、いいんじゃ…』
きゅ、とローの服を少し掴みながら艦を出るまでベポは留守番の方がいいのでは、と言っていた恋歌が再度そうベポに提案するが、ベポは首を横に振る。
「おれが言いだした事なんだ
待ってるだけなんてできないよ」
ハートの海賊団の中でも恋歌とベポは特に狙われやすい2人。
先日は恋歌で今回はベポ。
自分たちが狙われやすいという自覚がありながら、頑固で優しい2人に振り回されている気がしないでもない。
「お前ら、おれとの約束忘れんじゃねぇぞ」
「わ、わかってるよ…」
『わたしも、わかってる』
いくらこの2人に弱いからと言って無条件に許可は出さない。
2人とした約束は、ローが危険だと判断し、艦に戻れと言えば必ず引き下がる事。
それは船長として、仲間として出した最低限の条件。
心配してくれているが故の約束であり、一番強いローが着いてきてくれるという事は、今できる最大の事ができるということ。
『シリウスは、他の人の、匂いとかしない?』
恋歌の肩の上にいるシリウスは、きょろきょろとあたりを見渡し首を横に振った。
「昨日より獣臭さが増してはいるが、人間の匂いはしないな」
『そっか』
「でも最初にこの島に来た時より獣の数が増えてる
油断はするなよ」
おにぎりに出会った直後からどんどんと獣の臭いが強くなっているというシリウスの言葉に頷き、警戒を強めながら森を無言で進んでいくと急に目の前に現れた物に全員が立ち止まった。