小さな友情
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「!!」
シリウスが魔法を発動し自分の体温を高熱に変えると、その熱さに驚いた獣がシリウスの上から足を退かした。
「これでもくらえ!」
他の獣に見つかる可能性もあったが、獣の目の前に飛びあがって目がくらむほどの光を発した。
奇声を発しながら後退りおにぎりの上からも足を退けたのを見て、おにぎりの近くに着地をした後お尻を頭で押して立ち上がらせる。
「隠れられる場所まで走るぞ!」
既にぼろぼろではあるが、今の光でこちらの居場所を他の獣にも知らせてしまった。
ここから離れる事が先決だと、揃って走り出した。
「(どこか…どこか…隠れられる場所…)
ん?」
横を走るおにぎりの息が限界を知らせているが、復活した獣の足音がうろまで迫ってきており、一刻も早く隠れられる場所を見つけなければとあたりを見渡した瞬間、聞きなれた音が僅かに聞こえた。
「【シャンブルズ】!!
ベポ!!」
「アイアイ、キャプテン!!」
『シリウス!おにぎり!』
ローの能力の範囲内に入った直後、ぽふん、と嗅ぎ慣れた恋歌の匂いと手に包まれ、ほっとしたように身体から力が抜けた。
「アイー!」
『大丈夫?』
「ああ…」
「くーん、くーん…」
後ろでローとベポが戦っている音を聞きながら、抱いてくれている恋歌に擦り寄ると心配そうに抱きしめ返してくれる。
おにぎりも安心したようでぐりぐりと恋歌の胸に擦り寄っている。
『無事で、よかった』
「恋歌!一先ず船に戻るぞ!」
『はい!』
獣を倒し終えたローが遠くから声をかけ、恋歌も返事を返して駆け出す。
暗闇の中を走り回ったからか、正確な船の位置はわからないが同じ方角に走り続けていれば海に出るはずだと、3人が全力で森を走り抜ける。
「さっきの虎みたいなのも、普通の虎とは違ったね…」
「ああ…この島は何かおかしい…
さっさとこの島から離れるぞ…!!
恋歌!!」
『!!』
先を走りながらローとベポが会話をしていると、上からの気配に気づいてローが能力は間に合わないと判断し恋歌に手を伸ばした。
「恋歌!!」
「ちっ…そう簡単に逃がさねぇってか…
【ROOM】」
『わ…』
だが、ローの手が届く前にぎゃあぎゃあと鳴きながら突進してくる鳥たちが、恋歌の抱えているシリウスとおにぎりを狙って襲い掛かってきている。
渡すわけにはいかないとシリウスとおにぎりを抱えたまましゃがんでいる恋歌を救うためにローが能力を発動し、近くの葉っぱと恋歌を入れ替え、恋歌を横抱きにしてもう一度走り出す。
「恋歌、そいつらしっかり抱えてろ
あいつらはおれたちが何とかする」
『う、うん』
襲い掛かってくる鳥たちをローの能力やベポの拳法で潜り抜け、ぶるぶると震えているおにぎりを安心させる為に恋歌が頭を撫でてやる。
シリウスが魔法を発動し自分の体温を高熱に変えると、その熱さに驚いた獣がシリウスの上から足を退かした。
「これでもくらえ!」
他の獣に見つかる可能性もあったが、獣の目の前に飛びあがって目がくらむほどの光を発した。
奇声を発しながら後退りおにぎりの上からも足を退けたのを見て、おにぎりの近くに着地をした後お尻を頭で押して立ち上がらせる。
「隠れられる場所まで走るぞ!」
既にぼろぼろではあるが、今の光でこちらの居場所を他の獣にも知らせてしまった。
ここから離れる事が先決だと、揃って走り出した。
「(どこか…どこか…隠れられる場所…)
ん?」
横を走るおにぎりの息が限界を知らせているが、復活した獣の足音がうろまで迫ってきており、一刻も早く隠れられる場所を見つけなければとあたりを見渡した瞬間、聞きなれた音が僅かに聞こえた。
「【シャンブルズ】!!
ベポ!!」
「アイアイ、キャプテン!!」
『シリウス!おにぎり!』
ローの能力の範囲内に入った直後、ぽふん、と嗅ぎ慣れた恋歌の匂いと手に包まれ、ほっとしたように身体から力が抜けた。
「アイー!」
『大丈夫?』
「ああ…」
「くーん、くーん…」
後ろでローとベポが戦っている音を聞きながら、抱いてくれている恋歌に擦り寄ると心配そうに抱きしめ返してくれる。
おにぎりも安心したようでぐりぐりと恋歌の胸に擦り寄っている。
『無事で、よかった』
「恋歌!一先ず船に戻るぞ!」
『はい!』
獣を倒し終えたローが遠くから声をかけ、恋歌も返事を返して駆け出す。
暗闇の中を走り回ったからか、正確な船の位置はわからないが同じ方角に走り続けていれば海に出るはずだと、3人が全力で森を走り抜ける。
「さっきの虎みたいなのも、普通の虎とは違ったね…」
「ああ…この島は何かおかしい…
さっさとこの島から離れるぞ…!!
恋歌!!」
『!!』
先を走りながらローとベポが会話をしていると、上からの気配に気づいてローが能力は間に合わないと判断し恋歌に手を伸ばした。
「恋歌!!」
「ちっ…そう簡単に逃がさねぇってか…
【ROOM】」
『わ…』
だが、ローの手が届く前にぎゃあぎゃあと鳴きながら突進してくる鳥たちが、恋歌の抱えているシリウスとおにぎりを狙って襲い掛かってきている。
渡すわけにはいかないとシリウスとおにぎりを抱えたまましゃがんでいる恋歌を救うためにローが能力を発動し、近くの葉っぱと恋歌を入れ替え、恋歌を横抱きにしてもう一度走り出す。
「恋歌、そいつらしっかり抱えてろ
あいつらはおれたちが何とかする」
『う、うん』
襲い掛かってくる鳥たちをローの能力やベポの拳法で潜り抜け、ぶるぶると震えているおにぎりを安心させる為に恋歌が頭を撫でてやる。