小さな友情
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5人が夕飯を食べ終わり食後のデザートがあると、ペンギンが冷蔵庫から先ほどとったばかりの果物を使って作ったフルーツタルトを持ってきた。
「おれも…!おれにもくれ!!」
『はい、口開けて』
甘いものに目がないシリウスがおにぎりを振り切り、恋歌の足元で尻尾を振って自分の口にフルーツタルトが運ばれてくるのを待っている。
「…!美味い!」
「ははっ、相変わらず良い顔するよな
でもほんとにここの果物はかなり甘くて菓子作りにはもってこいなんだよ」
きらきらとした表情をして次を急かしているシリウスに、作ったペンギンは嬉しそうに笑っている。
「わん!」
「あ!!
これはおれのだ!!お前はあのクソガキからもらってこい!!」
シリウスに倣うようにおにぎりも恋歌の足元で尻尾を振ってタルトを強請るような視線を向けている。
だが、シリウスの言葉がおにぎりに通じるはずもなく、恋歌の足元から離れる様子はない。
「くーん…」
「う…」
怒られているというのは伝わったらしく、おにぎりが悲しそうな鳴き声を出すとシリウスも言い過ぎてしまったかと少し怯んだ。
『わっ…』
「そこはおれの場所だぞ!!」
「わん!」
慰めてもらおうとしたのか、タルトを貰おうとしたのかはわからないが、よじよじと短い手足を動かして恋歌の膝の上によじ登った。
「…キャプテンも参加したら?」
「…あ?」
恋歌の膝の上の取り合いをしている姿を、あまり果物が乗っていないタルトを食べながら見つめていたローに、シャチがからかうように声をかけるとぎろりと睨まれた。
「恋歌の膝の上、取られちゃうぜ?」
「はっ…”今の”膝ぐらい貸してやるよ」
「…心の広いことで」
2人きりの時間はたくさんあり、その時は膝だけではく恋歌のすべてがローのものと言っても過言ではない。
膝枕もしてほしいと言えばいくらでもしてもらえるという余裕の笑みで返されたシャチは、慰められるようにペンギンに背中を叩かれた。
2匹の子犬に迫られて困ったような笑みを浮かべている恋歌の様子が可愛らしく、しばらくそのまま様子を見守る事にした。
デザートを食べた後はまたシリウスとおにぎりの追いかけっこが始まり、その間に片づけを終わらせた後に風呂に行こうとベポが2匹の追いかけっこを止めた。
「砂だらけだからちゃんと洗わないとね」
「…もうおれは疲れた」
走り回った所為でぐったりとしたシリウスを抱え、風呂場に向かうとまだまだ元気なおにぎりがベポの後ろについて艦に入って行く。
「お前も行って来い」
『うん、後でお部屋、行くね』
「ああ」
いつもの魔力供給の為に恋歌が来るまで医学書の続きでも読もうと、ローは自分の部屋に戻った。
ペンギンとシャチも念のためと最後に周りをぐるりと見渡し、危険がない事を確認してから艦の中に入った。
「おれも…!おれにもくれ!!」
『はい、口開けて』
甘いものに目がないシリウスがおにぎりを振り切り、恋歌の足元で尻尾を振って自分の口にフルーツタルトが運ばれてくるのを待っている。
「…!美味い!」
「ははっ、相変わらず良い顔するよな
でもほんとにここの果物はかなり甘くて菓子作りにはもってこいなんだよ」
きらきらとした表情をして次を急かしているシリウスに、作ったペンギンは嬉しそうに笑っている。
「わん!」
「あ!!
これはおれのだ!!お前はあのクソガキからもらってこい!!」
シリウスに倣うようにおにぎりも恋歌の足元で尻尾を振ってタルトを強請るような視線を向けている。
だが、シリウスの言葉がおにぎりに通じるはずもなく、恋歌の足元から離れる様子はない。
「くーん…」
「う…」
怒られているというのは伝わったらしく、おにぎりが悲しそうな鳴き声を出すとシリウスも言い過ぎてしまったかと少し怯んだ。
『わっ…』
「そこはおれの場所だぞ!!」
「わん!」
慰めてもらおうとしたのか、タルトを貰おうとしたのかはわからないが、よじよじと短い手足を動かして恋歌の膝の上によじ登った。
「…キャプテンも参加したら?」
「…あ?」
恋歌の膝の上の取り合いをしている姿を、あまり果物が乗っていないタルトを食べながら見つめていたローに、シャチがからかうように声をかけるとぎろりと睨まれた。
「恋歌の膝の上、取られちゃうぜ?」
「はっ…”今の”膝ぐらい貸してやるよ」
「…心の広いことで」
2人きりの時間はたくさんあり、その時は膝だけではく恋歌のすべてがローのものと言っても過言ではない。
膝枕もしてほしいと言えばいくらでもしてもらえるという余裕の笑みで返されたシャチは、慰められるようにペンギンに背中を叩かれた。
2匹の子犬に迫られて困ったような笑みを浮かべている恋歌の様子が可愛らしく、しばらくそのまま様子を見守る事にした。
デザートを食べた後はまたシリウスとおにぎりの追いかけっこが始まり、その間に片づけを終わらせた後に風呂に行こうとベポが2匹の追いかけっこを止めた。
「砂だらけだからちゃんと洗わないとね」
「…もうおれは疲れた」
走り回った所為でぐったりとしたシリウスを抱え、風呂場に向かうとまだまだ元気なおにぎりがベポの後ろについて艦に入って行く。
「お前も行って来い」
『うん、後でお部屋、行くね』
「ああ」
いつもの魔力供給の為に恋歌が来るまで医学書の続きでも読もうと、ローは自分の部屋に戻った。
ペンギンとシャチも念のためと最後に周りをぐるりと見渡し、危険がない事を確認してから艦の中に入った。