小さな友情
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艦に戻ってきた3人は少し早い時間だったが艦の前の砂浜でシャチとペンギンが夕飯の準備をしていたため、そのまま砂浜で夕飯を食べようと椅子などを準備した。
「よし、これはおにぎりの分な」
「わん!」
シリウスのように菓子だけではだめだろうと、ペンギンが簡単に子犬でも食べられそうな工夫をして皿に入れて出してやると、嬉しそうに尻尾を振ってもぐもぐと食べ始めた。
「あ!こら!
これはおれのだ!」
おにぎりの横でシリウスが黙々と皿に乗ったクッキーを食べていたが、その美味しそうな表情にシリウスが食べているものが気になったのか、自分の皿にまだ残っているにも関わらずシリウスのクッキーを狙ってずりずりと近づいていく。
だが、シリウスより大きなおにぎりの方が力は強いらしく、身体同士での押し合いにシリウスがあっさりと負け、ころん、と砂浜に転がった。
「あ、シリウスが負けてる」
『だめだよ
あなたのは、こっち』
可愛らしい子犬同士のじゃれ合いに海賊らしからぬほんわかとした雰囲気が流れたが、シリウスとは違い普通の子犬であるおにぎりが夕飯としてお菓子を食べる事を黙って見ている事はできず、恋歌がおにぎりを抱き上げシリウスを起こしてあげた。
「くーん…」
『そんな顔しても、だめ
ペンギンのご飯は、美味しいよ』
寂しそうな表情をされたが恋歌がおにぎりを皿の前に戻すと、渋々といった感じに残りのご飯に口を付け始めた。
『いい子だね』
「わん!」
ちゃんという事を聞いたおにぎりの頭を撫でてやると嬉しそうに吠えて勢いよくご飯を食べ始め、あっという間に皿は空になった。
「ほい、おれたち人間はこっちな」
『ありがとう』
ペンギンがよそってくれた器の中には温かいスープが入っており、それを持ってローの横に座った。
「ん」
『ありがとう』
ローに飲み物を渡され、それに一口口をつけてから恋歌も夕飯に手を付け始める。
円になるように5人で鍋のかかっている火を囲み、少し冷えた身体を温める。
「この島は比較的あったかいな」
「ああ、でもこんなに食糧が豊富で誰も住んでなさそうなのも変だよな」
動物も沢山生息し、果物や木の実も沢山なっており、北の海にしては暖かい気候。
これだけの好条件がそろっていれば村のひとつやふたつあってもおかしくないが、念のため恋歌に上空から島を見渡してもらったが村らしきものは見えなかった。
「おにぎりがこの島で1人で生きてきたって感じでもないしな…」
動物の世界も弱肉強食だろうが、子犬であるおにぎりが孤独に生きているというイメージもできない。
「人懐っこいし、人間には慣れてそうだけど…」
「…動物にも人を見る目ぐらいはある
それにあの駄犬の見た目は犬
自分と同じ子犬が心を許し、なおかつ怪我の手当てまでされたとなりゃ、あいつが心を許すのは必然だ」
自分より小さなシリウスが大事にされ、そのシリウスも自分の事を助けてくれた。
「おい!やめろ!!」
しかも子犬には海賊がどんな存在かなどわかるはずもなく、ご飯を食べ終わったおにぎりはシリウスを追いかけまわしている。
「おれたち、海賊だよな…?」
子犬同士のじゃれあいをほっこりした表情で見ていると、自分たちが海賊であるということを忘れそうになっていると、ローに呆れたようにため息をつかれた。
「よし、これはおにぎりの分な」
「わん!」
シリウスのように菓子だけではだめだろうと、ペンギンが簡単に子犬でも食べられそうな工夫をして皿に入れて出してやると、嬉しそうに尻尾を振ってもぐもぐと食べ始めた。
「あ!こら!
これはおれのだ!」
おにぎりの横でシリウスが黙々と皿に乗ったクッキーを食べていたが、その美味しそうな表情にシリウスが食べているものが気になったのか、自分の皿にまだ残っているにも関わらずシリウスのクッキーを狙ってずりずりと近づいていく。
だが、シリウスより大きなおにぎりの方が力は強いらしく、身体同士での押し合いにシリウスがあっさりと負け、ころん、と砂浜に転がった。
「あ、シリウスが負けてる」
『だめだよ
あなたのは、こっち』
可愛らしい子犬同士のじゃれ合いに海賊らしからぬほんわかとした雰囲気が流れたが、シリウスとは違い普通の子犬であるおにぎりが夕飯としてお菓子を食べる事を黙って見ている事はできず、恋歌がおにぎりを抱き上げシリウスを起こしてあげた。
「くーん…」
『そんな顔しても、だめ
ペンギンのご飯は、美味しいよ』
寂しそうな表情をされたが恋歌がおにぎりを皿の前に戻すと、渋々といった感じに残りのご飯に口を付け始めた。
『いい子だね』
「わん!」
ちゃんという事を聞いたおにぎりの頭を撫でてやると嬉しそうに吠えて勢いよくご飯を食べ始め、あっという間に皿は空になった。
「ほい、おれたち人間はこっちな」
『ありがとう』
ペンギンがよそってくれた器の中には温かいスープが入っており、それを持ってローの横に座った。
「ん」
『ありがとう』
ローに飲み物を渡され、それに一口口をつけてから恋歌も夕飯に手を付け始める。
円になるように5人で鍋のかかっている火を囲み、少し冷えた身体を温める。
「この島は比較的あったかいな」
「ああ、でもこんなに食糧が豊富で誰も住んでなさそうなのも変だよな」
動物も沢山生息し、果物や木の実も沢山なっており、北の海にしては暖かい気候。
これだけの好条件がそろっていれば村のひとつやふたつあってもおかしくないが、念のため恋歌に上空から島を見渡してもらったが村らしきものは見えなかった。
「おにぎりがこの島で1人で生きてきたって感じでもないしな…」
動物の世界も弱肉強食だろうが、子犬であるおにぎりが孤独に生きているというイメージもできない。
「人懐っこいし、人間には慣れてそうだけど…」
「…動物にも人を見る目ぐらいはある
それにあの駄犬の見た目は犬
自分と同じ子犬が心を許し、なおかつ怪我の手当てまでされたとなりゃ、あいつが心を許すのは必然だ」
自分より小さなシリウスが大事にされ、そのシリウスも自分の事を助けてくれた。
「おい!やめろ!!」
しかも子犬には海賊がどんな存在かなどわかるはずもなく、ご飯を食べ終わったおにぎりはシリウスを追いかけまわしている。
「おれたち、海賊だよな…?」
子犬同士のじゃれあいをほっこりした表情で見ていると、自分たちが海賊であるということを忘れそうになっていると、ローに呆れたようにため息をつかれた。