小さな友情
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「お、あれは島じゃないか?」
船から数分離れた場所にぽつんと小さな島が視界に映った。
先に気づいたのはシリウスで、前足で示す方角に恋歌が方向転換し、砂浜に足をつける。
『静かだね』
「そうだな」
砂浜に足をつけてゆっくりと歩いてみるが、目の前には手入れのされていない森があり、生き物の声もせず風の音と波の音が聞こえるだけ。
「まぁでも食糧はありそうだ」
『そうだね』
だが、目の前の木には木の実や果物が生っており、食糧を調達するにはちょうど良さそうだとあたりをぐるりと見渡す。
「じゃあおれがここに残るから、クソガキ共呼んできてくれ」
『わかった』
恋歌の肩からぴょん、と飛び降りたシリウスは、柔らかい砂浜の上にちょこんと座った。
シリウスの居場所は主である恋歌であればすぐにわかるようになっている。
ここにシリウスが残ってくれれば、仲間たちを連れて恋歌が迷うことなく戻って来ることができる。
『なにかあったら、すぐに呼んでね』
「わかってる」
まだどんな島かわからないためシリウスだけを残していく事は不安だったが、シリウスが助けを求めれば恋歌には届く。
すぐに呼んで戻ってこようと箒に座った恋歌は、来た道をそのまま戻って行った。
「へぇー…ここって無人島か何か?」
「わからないけど、地図には載ってない島だよ」
無事にポーラータング号に戻った恋歌は、シリウスの気配を頼りに道案内をし、ハートの海賊団を見つけた島に誘導する事ができた。
ベポによると地図に載っていない島らしく、こんなに近くに島がある事は知らなかった様子。
「でも果物とか木の実はあるから、食糧調達はできそうだ」
「そうだな
魚も釣れれば…って、恋歌?どうした?」
果物や木の実だけでは夕飯にはならないだろうと、釣りも継続しようと提案しようとしたが、恋歌がきょろきょろと何かを探している事に気づいた。
『シリウスが、いないの』
「え?この島にはいるんだろ?」
『うん…』
別れた場所にいないシリウスを心配して探していたらしく、シリウスのものと思われる小さな足跡を追っているところだった。
「シリウスは呼べば恋歌のところに戻って来るんだろ?」
『うん
じゃあ…』
「「「!!」」」
恋歌の武器であるシリウスは恋歌の呼び掛けには必ず応える。
シリウスを呼び寄せようと恋歌が魔法を使う為に息を吸い込んだ直後、かなり近い距離でかなり大きな音が銛に響き渡り木々がなぎ倒されはじめた。
「え!?こっちに近づいてきてないか!?」
木の方が背が高く、何合が近づいてきているのかはわからないが、確実に自分たちのいる方へ近づいてきている。
焦ったように全員が武器を構え、じっと相手が正体を現すのを待った。
「…ん?
あれって…」
刀を構えていたシャチが何かを確かめるように目を細めた。
「追いかけられてんの、シリウスじゃね?」
『え?』
船から数分離れた場所にぽつんと小さな島が視界に映った。
先に気づいたのはシリウスで、前足で示す方角に恋歌が方向転換し、砂浜に足をつける。
『静かだね』
「そうだな」
砂浜に足をつけてゆっくりと歩いてみるが、目の前には手入れのされていない森があり、生き物の声もせず風の音と波の音が聞こえるだけ。
「まぁでも食糧はありそうだ」
『そうだね』
だが、目の前の木には木の実や果物が生っており、食糧を調達するにはちょうど良さそうだとあたりをぐるりと見渡す。
「じゃあおれがここに残るから、クソガキ共呼んできてくれ」
『わかった』
恋歌の肩からぴょん、と飛び降りたシリウスは、柔らかい砂浜の上にちょこんと座った。
シリウスの居場所は主である恋歌であればすぐにわかるようになっている。
ここにシリウスが残ってくれれば、仲間たちを連れて恋歌が迷うことなく戻って来ることができる。
『なにかあったら、すぐに呼んでね』
「わかってる」
まだどんな島かわからないためシリウスだけを残していく事は不安だったが、シリウスが助けを求めれば恋歌には届く。
すぐに呼んで戻ってこようと箒に座った恋歌は、来た道をそのまま戻って行った。
「へぇー…ここって無人島か何か?」
「わからないけど、地図には載ってない島だよ」
無事にポーラータング号に戻った恋歌は、シリウスの気配を頼りに道案内をし、ハートの海賊団を見つけた島に誘導する事ができた。
ベポによると地図に載っていない島らしく、こんなに近くに島がある事は知らなかった様子。
「でも果物とか木の実はあるから、食糧調達はできそうだ」
「そうだな
魚も釣れれば…って、恋歌?どうした?」
果物や木の実だけでは夕飯にはならないだろうと、釣りも継続しようと提案しようとしたが、恋歌がきょろきょろと何かを探している事に気づいた。
『シリウスが、いないの』
「え?この島にはいるんだろ?」
『うん…』
別れた場所にいないシリウスを心配して探していたらしく、シリウスのものと思われる小さな足跡を追っているところだった。
「シリウスは呼べば恋歌のところに戻って来るんだろ?」
『うん
じゃあ…』
「「「!!」」」
恋歌の武器であるシリウスは恋歌の呼び掛けには必ず応える。
シリウスを呼び寄せようと恋歌が魔法を使う為に息を吸い込んだ直後、かなり近い距離でかなり大きな音が銛に響き渡り木々がなぎ倒されはじめた。
「え!?こっちに近づいてきてないか!?」
木の方が背が高く、何合が近づいてきているのかはわからないが、確実に自分たちのいる方へ近づいてきている。
焦ったように全員が武器を構え、じっと相手が正体を現すのを待った。
「…ん?
あれって…」
刀を構えていたシャチが何かを確かめるように目を細めた。
「追いかけられてんの、シリウスじゃね?」
『え?』