勉強と喫茶店
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「取り敢えず応急処置はしたが、あまり派手に動けば傷口が開くぞ」
『ありがとう
でも、行かないと』
「おれも」
まだ戦闘音が聞こえており、残してきたペンギンとシャチも心配で、ローの姿はここに来るまでも見つける事ができなかった。
「ここはわたしが守るわ
安心して行ってきて」
『…いいの?』
「…ええ、人に対して攻撃する魔法を使う事に抵抗があったけど…
もう大丈夫よ」
『そっか』
もう魔法を使う決意はできたらしく、いつものように優しい笑みを浮かべている。
「…お姉ちゃんも…ベポも…怪我してるのに、どこ行くの…?」
だが、状況についていけていないメアリがどこかに向かおうとする恋歌とベポの服を掴んで行かせまいと引っ張っている。
『まだみんなが、戦ってるから、行かないと』
「メアリはここにいたらいいよ
みんなが守ってくれるからね」
笑顔で頭を撫でてくれる2人にそうじゃないと目に涙を溜めながら首を大きく横に振る。
「怪我したら無理しちゃ駄目って…!ローお兄ちゃんが言ってたの!!
だから2人も…ここにいてよ…」
海賊に捕らえられた恐怖と、目の前で恋歌たちが傷つき、血を流し、倒れてしまった姿を見て、今またこの2人を見送ってしまえば、もう一度傷ついてしまう事が本能的にわかってしまったのだ。
「メアリ
心配してくれてありがとうね
でも…おれたちは海賊で、まだ仲間が戦ってるなら、おれたちは行かなきゃいけない」
「嫌!行かないで!!」
『絶対に、戻って来るから…
戻ってきたら、ローに教えてもらってた、治療してほしい』
メアリはローにこの数日間包帯の巻き方や、怪我に使う薬草の見分け方について教えてもらっていたことは全員が知っている。
「…だめ
それじゃ、怪我していいってことになっちゃう…
だから…手当てしてあげない」
『残念』
もう引き止めても無駄だとわかったメアリは、涙を拭う事はしないまま、無理やり作った笑顔を浮かべる。
「戻ってきたら…お姉ちゃんのその声、もっと聞きたい」
『うん…たくさん、お話ししよう』
「ベポ…肩車してね」
「うん!」
恋歌が話せることを深く聞かず、まだわずかに震える身体でローゼに抱き着き、ぐすぐすと涙をすすっている音が聞こえる。
『ローゼ』
「え…」
笑顔で話していた恋歌が表情を引き締めてローゼの名前を呼ぶと、その声に驚いたローゼの背筋が自然と伸びた。
『ローの声が、どこから聞こえるか、わかる?』
「あ、えっと…ちょっと待って」
「あとペンギンとシャチの声も!」
「え、っと…」
耳を澄ませる為に目を閉じたローゼの言葉を待っている間、何度か爆発音が聞こえてきていた。
『ありがとう
でも、行かないと』
「おれも」
まだ戦闘音が聞こえており、残してきたペンギンとシャチも心配で、ローの姿はここに来るまでも見つける事ができなかった。
「ここはわたしが守るわ
安心して行ってきて」
『…いいの?』
「…ええ、人に対して攻撃する魔法を使う事に抵抗があったけど…
もう大丈夫よ」
『そっか』
もう魔法を使う決意はできたらしく、いつものように優しい笑みを浮かべている。
「…お姉ちゃんも…ベポも…怪我してるのに、どこ行くの…?」
だが、状況についていけていないメアリがどこかに向かおうとする恋歌とベポの服を掴んで行かせまいと引っ張っている。
『まだみんなが、戦ってるから、行かないと』
「メアリはここにいたらいいよ
みんなが守ってくれるからね」
笑顔で頭を撫でてくれる2人にそうじゃないと目に涙を溜めながら首を大きく横に振る。
「怪我したら無理しちゃ駄目って…!ローお兄ちゃんが言ってたの!!
だから2人も…ここにいてよ…」
海賊に捕らえられた恐怖と、目の前で恋歌たちが傷つき、血を流し、倒れてしまった姿を見て、今またこの2人を見送ってしまえば、もう一度傷ついてしまう事が本能的にわかってしまったのだ。
「メアリ
心配してくれてありがとうね
でも…おれたちは海賊で、まだ仲間が戦ってるなら、おれたちは行かなきゃいけない」
「嫌!行かないで!!」
『絶対に、戻って来るから…
戻ってきたら、ローに教えてもらってた、治療してほしい』
メアリはローにこの数日間包帯の巻き方や、怪我に使う薬草の見分け方について教えてもらっていたことは全員が知っている。
「…だめ
それじゃ、怪我していいってことになっちゃう…
だから…手当てしてあげない」
『残念』
もう引き止めても無駄だとわかったメアリは、涙を拭う事はしないまま、無理やり作った笑顔を浮かべる。
「戻ってきたら…お姉ちゃんのその声、もっと聞きたい」
『うん…たくさん、お話ししよう』
「ベポ…肩車してね」
「うん!」
恋歌が話せることを深く聞かず、まだわずかに震える身体でローゼに抱き着き、ぐすぐすと涙をすすっている音が聞こえる。
『ローゼ』
「え…」
笑顔で話していた恋歌が表情を引き締めてローゼの名前を呼ぶと、その声に驚いたローゼの背筋が自然と伸びた。
『ローの声が、どこから聞こえるか、わかる?』
「あ、えっと…ちょっと待って」
「あとペンギンとシャチの声も!」
「え、っと…」
耳を澄ませる為に目を閉じたローゼの言葉を待っている間、何度か爆発音が聞こえてきていた。