勉強と喫茶店
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それからしばらく3対1の攻防が続いたが、男の体力が減っているようには見えない。
「よわっちいやつらだ
よくそんなので海賊なんか名乗れるな」
「くっ…」
「これはなかなか…ピンチだな」
『(2人とも汗がすごい…
そろそろ魔法も解除しないと…)』
恋歌の魔法は自分以外の人間の身体能力を上げられるが、本来の自分の身体能力を超えた力を出すため、長時間の使用は使用者の身体の負担になる。
恋歌が魔法をかけてから既に数十分。
シャチとペンギンの身体は体力の限界が近づいていた。
「さっさと”ラン”って女の居場所を吐けば、怪我しなくて済んだのによぉ」
「…言う訳、ねぇだろ!!」
体力の限界は自分が一番わかっている。
早目に決着をつけた方がいいのもわかっている。
「…恋歌、もう一回、かけてくれ」
『で、でも…』
今のままで勝てないのであれば、さらに魔法で強化をしてもらうしか方法はない。
しかし、その分いつもより身体に負担がかかってしまう。
「やっぱそれしかねぇよな」
「ああ…」
シャチとペンギンは何かを決意したように武器を握り締め、恋歌を背に庇うように前に出た。
「あとさ、勝手で悪ぃんだけど、魔法かけてくれたらベポのところに行ってくれ」
『え、ベポのところ…?』
「ああ、あいつ…メアリの悲鳴が聞こえたって、そっちに走っていったんだ」
『メアリちゃんの、悲鳴…?』
「元々こいつもベポと3人で相手してたんだけど、おれたちに任せろって、かっこつけちまったんだよ」
ははっ、と恥ずかしそうに頬をかくシャチとペンギンだが、話を理解した恋歌は頷いて2人の足元に魔方陣を発動させる。
『【牡牛座の加護(タウロスブレス)】』
「「くっ…」」
2度目の魔法をかけられたシャチとペンギンは一瞬苦しそうな顔をしたが、その表情を恋歌に見せる事はせずにやりと笑う。
「今度こそ…おれたちがこいつを倒す」
「はっ、なにしたかしらねぇがそんなぼろぼろの状態でなにができるってんだ」
恋歌が魔女であるという事はわかっているようだが、見た目には何もかわっていない2人を嘲笑うように口元に笑みを浮かべた。
「行ってくれ、恋歌」
「おれたちが…必ず勝つから」
『…信じてるよ
ベポの方は、任せて』
「「ああ!!」」
恋歌の気配がなくなった事を確認し、シャチとペンギンは武器を握る力を強めてもう一度笑った。
「たまにはいいとこ見せねぇとな、相棒」
「ああ、おれたちだってやるときゃやるってのを見せてやろうぜ、相棒」
ゴツン、と拳を合わせ軋む体に鞭を打ち、ぐっと足に力を入れた。
「よわっちいやつらだ
よくそんなので海賊なんか名乗れるな」
「くっ…」
「これはなかなか…ピンチだな」
『(2人とも汗がすごい…
そろそろ魔法も解除しないと…)』
恋歌の魔法は自分以外の人間の身体能力を上げられるが、本来の自分の身体能力を超えた力を出すため、長時間の使用は使用者の身体の負担になる。
恋歌が魔法をかけてから既に数十分。
シャチとペンギンの身体は体力の限界が近づいていた。
「さっさと”ラン”って女の居場所を吐けば、怪我しなくて済んだのによぉ」
「…言う訳、ねぇだろ!!」
体力の限界は自分が一番わかっている。
早目に決着をつけた方がいいのもわかっている。
「…恋歌、もう一回、かけてくれ」
『で、でも…』
今のままで勝てないのであれば、さらに魔法で強化をしてもらうしか方法はない。
しかし、その分いつもより身体に負担がかかってしまう。
「やっぱそれしかねぇよな」
「ああ…」
シャチとペンギンは何かを決意したように武器を握り締め、恋歌を背に庇うように前に出た。
「あとさ、勝手で悪ぃんだけど、魔法かけてくれたらベポのところに行ってくれ」
『え、ベポのところ…?』
「ああ、あいつ…メアリの悲鳴が聞こえたって、そっちに走っていったんだ」
『メアリちゃんの、悲鳴…?』
「元々こいつもベポと3人で相手してたんだけど、おれたちに任せろって、かっこつけちまったんだよ」
ははっ、と恥ずかしそうに頬をかくシャチとペンギンだが、話を理解した恋歌は頷いて2人の足元に魔方陣を発動させる。
『【牡牛座の加護(タウロスブレス)】』
「「くっ…」」
2度目の魔法をかけられたシャチとペンギンは一瞬苦しそうな顔をしたが、その表情を恋歌に見せる事はせずにやりと笑う。
「今度こそ…おれたちがこいつを倒す」
「はっ、なにしたかしらねぇがそんなぼろぼろの状態でなにができるってんだ」
恋歌が魔女であるという事はわかっているようだが、見た目には何もかわっていない2人を嘲笑うように口元に笑みを浮かべた。
「行ってくれ、恋歌」
「おれたちが…必ず勝つから」
『…信じてるよ
ベポの方は、任せて』
「「ああ!!」」
恋歌の気配がなくなった事を確認し、シャチとペンギンは武器を握る力を強めてもう一度笑った。
「たまにはいいとこ見せねぇとな、相棒」
「ああ、おれたちだってやるときゃやるってのを見せてやろうぜ、相棒」
ゴツン、と拳を合わせ軋む体に鞭を打ち、ぐっと足に力を入れた。