勉強と喫茶店
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夕食を食べ終わった後はメアリが眠ってしまったという事もあり、ランの勧めでローゼとメアリも泊まっていく事になった。
今ランがメアリを部屋に寝かせ、ローゼは風呂に行っているところで、それ以外のメンバーが喫茶店の中に残った。
「さっきのローゼが言ってた話っていったいなんなんだ?」
「おれも気になる
あんなに怖がるなんて…」
黙って話は聞いていたが何にあんなに怯えているのかはわからず、気になったシャチが耐え切れなくなり、ここにいる中で唯一理由を知っていそうなウィリアムに聞けば、ふぅ、と小さく息をはいた。
「数年前、この街は海賊に襲われた事がある」
「ああ、この間言ってたやつな」
昨日聞いたランとウィリアムの出会いの話に出てきた海賊と一緒の様で、そうだと頷いたウィリアムはそのまま話を続ける。
「その海賊を招き入れたのは…レヴルの父親なんだ」
「「「!!」」」
「ローゼの旦那は海兵だったんだが、その時は休暇中でいつもの駐屯所から帰ってきてた
だがその休暇中にこの街は海賊に襲われ、みんなを守るためにローゼの旦那は海軍が到着するまで1人で戦い…殉職した」
「そんな…なんで一般人が海賊を呼ぶんだ?」
「理由はおれたちもわからん
前からそれ以外にも怪しい動きはあったらしく証拠集めをしてたらしい
その指揮をとっていたのもローゼの旦那だ
おそらく…証拠を揉み消すためだろうと思ってる
休暇中でこの街にいる時にタイミングよく海賊が現れ、不自然なほどに海軍の到着も遅かった…
あんな偶然、そう重なるもんじゃない」
普段はこの島にいない人間がいるときに海軍が現れ、すぐに来るはずの海軍の到着も遅かったとなれば、計画されたことだったと思わざるを得ない。
「それでも証拠がなかった
当然と言えば当然なんだけどな
当事者の海兵が殉職したんだから」
「でも…それじゃなんでローゼはあんなに怯えてたんだ?
それにどこからそんな話を…」
「ローゼは…悪魔の実の能力者で、本気を出せばおそらくこの街全体の声を聞く事が出来る
だが今は精神が不安定でコントロールがうまくできないらしいがな」
「悪魔の実の能力者…」
まったくそんな風に見えなかったが、ウィリアムが嘘をついているようにも見えない。
「”超聴覚”という能力らしい
おれも詳しくは知らん
だがその所為で聞きたくもない話を聞いてしまった
ローゼの旦那がレヴルの親の任務にあたったのも、ローゼがその怪しい話を能力で聞いてしまったからだ
だからローゼは自分の所為で旦那が死んだと思ってる
自分が聞いた話をしてしまった事で、こんなことになってしまったんじゃないかってな
おれもこの話を聞いたのはカウンセリングを始めてしばらくしてからだ
ずっと1人で抱えてきたんだろうな」
第3者からすれば絶対にローゼの所為ではないと言い切れるが、本人はそうではないのだろう。
怯えていたのもこのことを誰かに話してしまえば、また誰かが犠牲になってしまうのではないかと不安だったから。
「てことは今回の話も…」
「本当だろうな
しかも今回はレヴルが企んでるらしい」
「…海賊にこの街を襲わせるってことか」
「ああ
今度は何を企んでいるのかは知らねぇが、親子2代にわたって救いようのねぇやつらだ」
呆れたように頬杖をつくウィリアムに、同感だと全員が頷く。
「いつ海賊が来るかわかれば海軍を呼ぶとか方法もあるけどな…」
「その場合おれたちもここにいられなくなるな」
「あ…ほんとだ」
海軍を予め呼んでおけば海賊も簡単に近づくことはできないだろうが、その話を信じてもらえるかどうかもわからない上に、ハートの海賊団も逃げなければならない。
今ランがメアリを部屋に寝かせ、ローゼは風呂に行っているところで、それ以外のメンバーが喫茶店の中に残った。
「さっきのローゼが言ってた話っていったいなんなんだ?」
「おれも気になる
あんなに怖がるなんて…」
黙って話は聞いていたが何にあんなに怯えているのかはわからず、気になったシャチが耐え切れなくなり、ここにいる中で唯一理由を知っていそうなウィリアムに聞けば、ふぅ、と小さく息をはいた。
「数年前、この街は海賊に襲われた事がある」
「ああ、この間言ってたやつな」
昨日聞いたランとウィリアムの出会いの話に出てきた海賊と一緒の様で、そうだと頷いたウィリアムはそのまま話を続ける。
「その海賊を招き入れたのは…レヴルの父親なんだ」
「「「!!」」」
「ローゼの旦那は海兵だったんだが、その時は休暇中でいつもの駐屯所から帰ってきてた
だがその休暇中にこの街は海賊に襲われ、みんなを守るためにローゼの旦那は海軍が到着するまで1人で戦い…殉職した」
「そんな…なんで一般人が海賊を呼ぶんだ?」
「理由はおれたちもわからん
前からそれ以外にも怪しい動きはあったらしく証拠集めをしてたらしい
その指揮をとっていたのもローゼの旦那だ
おそらく…証拠を揉み消すためだろうと思ってる
休暇中でこの街にいる時にタイミングよく海賊が現れ、不自然なほどに海軍の到着も遅かった…
あんな偶然、そう重なるもんじゃない」
普段はこの島にいない人間がいるときに海軍が現れ、すぐに来るはずの海軍の到着も遅かったとなれば、計画されたことだったと思わざるを得ない。
「それでも証拠がなかった
当然と言えば当然なんだけどな
当事者の海兵が殉職したんだから」
「でも…それじゃなんでローゼはあんなに怯えてたんだ?
それにどこからそんな話を…」
「ローゼは…悪魔の実の能力者で、本気を出せばおそらくこの街全体の声を聞く事が出来る
だが今は精神が不安定でコントロールがうまくできないらしいがな」
「悪魔の実の能力者…」
まったくそんな風に見えなかったが、ウィリアムが嘘をついているようにも見えない。
「”超聴覚”という能力らしい
おれも詳しくは知らん
だがその所為で聞きたくもない話を聞いてしまった
ローゼの旦那がレヴルの親の任務にあたったのも、ローゼがその怪しい話を能力で聞いてしまったからだ
だからローゼは自分の所為で旦那が死んだと思ってる
自分が聞いた話をしてしまった事で、こんなことになってしまったんじゃないかってな
おれもこの話を聞いたのはカウンセリングを始めてしばらくしてからだ
ずっと1人で抱えてきたんだろうな」
第3者からすれば絶対にローゼの所為ではないと言い切れるが、本人はそうではないのだろう。
怯えていたのもこのことを誰かに話してしまえば、また誰かが犠牲になってしまうのではないかと不安だったから。
「てことは今回の話も…」
「本当だろうな
しかも今回はレヴルが企んでるらしい」
「…海賊にこの街を襲わせるってことか」
「ああ
今度は何を企んでいるのかは知らねぇが、親子2代にわたって救いようのねぇやつらだ」
呆れたように頬杖をつくウィリアムに、同感だと全員が頷く。
「いつ海賊が来るかわかれば海軍を呼ぶとか方法もあるけどな…」
「その場合おれたちもここにいられなくなるな」
「あ…ほんとだ」
海軍を予め呼んでおけば海賊も簡単に近づくことはできないだろうが、その話を信じてもらえるかどうかもわからない上に、ハートの海賊団も逃げなければならない。