勉強と喫茶店
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数量限定にしたがそれらは思ったより早くすべて完売し、いつもより早い時間に閉店作業を行う事ができた。
「はぁー…なんかすげー疲れた…」
「ふふっ、お疲れ様」
閉店作業を終えてぐでーっと机に突っ伏しているペンギン、シャチ、ベポに、疲れた様子を見せないランがクッキーと紅茶を3人の前に置いた。
「2日目にしてはなかなか順調そうだな」
「ええ、ローゼも来てくれたしね」
恋歌とランも夕食作りの前に休憩しようとローとウィリアムがいるソファ席に座れば、積み上げていた医学書を隅の方に寄せてくれた。
「それってランと仲良さそうに話してたあの女の人?」
「そうよ」
ひょこっと顔と口を出してきたシャチに、ランが返事をすると、少し復活した3人がうーん、と何かを考えるように腕を組んだ。
「でもあの人…顔色悪かったし…体温が普通の人間より少し低かったよ…」
「飲んでた紅茶も食欲不振、体温上昇に効く薬草が使われた紅茶だった」
「買って帰ったのもそれと同じ効能がある茶葉だったしな」
『お化粧で、誤魔化してたけど、頬も唇も、血色が悪かった…』
「……小僧、お前のとこのクルーたちは優秀だな」
「はっ、当然だろ」
全員がローゼの事を心配するように言葉を紡ぐと、ウィリアムが僅かに口元に笑みを浮かべた。
『あの人、どうして元気、ないの?』
「…患者の個人情報を話す事はできん」
『(それもそうか…)』
一瞬話してもいいかと思ったが、まだ話すべきではないとウィリアムはそれ以上ローゼについて口を開くことはなかった。
「そうだわ、恋歌ちゃん、あなたに渡したいものがあるの」
『?』
ぱん、と軽く手を叩いたランは話を切り替えて魔方陣の中に手を入れた。
「恋歌以外で魔方陣出してるの初めて見た…」
「わたしだって一応魔女なのよ」
ランが魔女という事はわかっていたつもりだったが、改めて魔法を使っているのを見ると、本当に魔女なんだと今更ながら実感した。
「えー、っと…あ、あったあった」
ランが魔方陣の中から出したのは1冊の本。
それを恋歌に渡すと、横から何の本なのかとローも覗き込んでくる。
「…なんだこれ」
「緑の魔法を勉強してるって聞いたから、わたしが小さい時に使ってた本使うかなって思って」
『いいの…?』
「もちろん」
今まで集めていた本は星の魔法に関する物が多く、スワロー島で得た魔女たちの残した本は恋歌には使えない魔法の本や、他の魔女の知恵がないとわからない内容の本が多い。
ランに渡された本はランが小さいと時に使っていたということもあり、緑の魔女ではない恋歌でも渡された本の内容はわかりやすいものだった。
「お父様とお姉様が緑の魔女って言ってたし、その本はきっと恋歌ちゃんの役に立つはずよ」
『ありがとう、大切に、するね』
「これで船の上でもいつもより美味い飯が食べられるって事だな!?」
「ランほどの腕前に簡単になれると思うなよ」
「恋歌の作るご飯も美味しいよ!!」
「はっ、ランの飯の方が美味い」
「あ、ここから読んだ方がわかりやすいわよ」
「これは薬の効能も高められそうだな」
なぜか言い合いを始めた4人は無視して、恋歌、ロー、ランの3人は本を見ながら魔法について語っているうちに夕食の時間になり、全員で夕食を摂った後明日の準備をして今日の仕事は終了となった。
「はぁー…なんかすげー疲れた…」
「ふふっ、お疲れ様」
閉店作業を終えてぐでーっと机に突っ伏しているペンギン、シャチ、ベポに、疲れた様子を見せないランがクッキーと紅茶を3人の前に置いた。
「2日目にしてはなかなか順調そうだな」
「ええ、ローゼも来てくれたしね」
恋歌とランも夕食作りの前に休憩しようとローとウィリアムがいるソファ席に座れば、積み上げていた医学書を隅の方に寄せてくれた。
「それってランと仲良さそうに話してたあの女の人?」
「そうよ」
ひょこっと顔と口を出してきたシャチに、ランが返事をすると、少し復活した3人がうーん、と何かを考えるように腕を組んだ。
「でもあの人…顔色悪かったし…体温が普通の人間より少し低かったよ…」
「飲んでた紅茶も食欲不振、体温上昇に効く薬草が使われた紅茶だった」
「買って帰ったのもそれと同じ効能がある茶葉だったしな」
『お化粧で、誤魔化してたけど、頬も唇も、血色が悪かった…』
「……小僧、お前のとこのクルーたちは優秀だな」
「はっ、当然だろ」
全員がローゼの事を心配するように言葉を紡ぐと、ウィリアムが僅かに口元に笑みを浮かべた。
『あの人、どうして元気、ないの?』
「…患者の個人情報を話す事はできん」
『(それもそうか…)』
一瞬話してもいいかと思ったが、まだ話すべきではないとウィリアムはそれ以上ローゼについて口を開くことはなかった。
「そうだわ、恋歌ちゃん、あなたに渡したいものがあるの」
『?』
ぱん、と軽く手を叩いたランは話を切り替えて魔方陣の中に手を入れた。
「恋歌以外で魔方陣出してるの初めて見た…」
「わたしだって一応魔女なのよ」
ランが魔女という事はわかっていたつもりだったが、改めて魔法を使っているのを見ると、本当に魔女なんだと今更ながら実感した。
「えー、っと…あ、あったあった」
ランが魔方陣の中から出したのは1冊の本。
それを恋歌に渡すと、横から何の本なのかとローも覗き込んでくる。
「…なんだこれ」
「緑の魔法を勉強してるって聞いたから、わたしが小さい時に使ってた本使うかなって思って」
『いいの…?』
「もちろん」
今まで集めていた本は星の魔法に関する物が多く、スワロー島で得た魔女たちの残した本は恋歌には使えない魔法の本や、他の魔女の知恵がないとわからない内容の本が多い。
ランに渡された本はランが小さいと時に使っていたということもあり、緑の魔女ではない恋歌でも渡された本の内容はわかりやすいものだった。
「お父様とお姉様が緑の魔女って言ってたし、その本はきっと恋歌ちゃんの役に立つはずよ」
『ありがとう、大切に、するね』
「これで船の上でもいつもより美味い飯が食べられるって事だな!?」
「ランほどの腕前に簡単になれると思うなよ」
「恋歌の作るご飯も美味しいよ!!」
「はっ、ランの飯の方が美味い」
「あ、ここから読んだ方がわかりやすいわよ」
「これは薬の効能も高められそうだな」
なぜか言い合いを始めた4人は無視して、恋歌、ロー、ランの3人は本を見ながら魔法について語っているうちに夕食の時間になり、全員で夕食を摂った後明日の準備をして今日の仕事は終了となった。