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これほどの魔法も、美しい星空も、星葬とは違う幻想的な風景も、何もかもが目も心までも奪い、感動で声が出なくなったことは初めてだった。
「上出来だ」
『ありがとう』
浮かぶ魔法陣の上で自分たちの為だけのような空間。
星の魔女の恋歌だからこそ見せる事の出来る景色。
『日頃の感謝を込めて、星の魔女である、わたしができる、精一杯です』
立っている魔方陣から浮かび上がってくるのは、今日恋歌が作った夕食。
『わたしは…魔女であることを、誇りに思ってる
けど、その所為で、みんなに迷惑を、かけることが、多くなってる、と思う…』
「恋歌、そんなこと…」
「いいから黙って聞いてやれ」
そんなことない、とベポが答えようとしたが、ローがベポの言葉を遮り、恋歌に続きを促した。
『魔法でできることも、まだ少なくて…
船の仕事も、手伝えることが、少ないけど…
みんなと一緒に、いられることが、嬉しい』
少し照れたようにもじもじと手を動かしている恋歌に、全員が口元に笑みを浮かべる。
「おれたちだってそうだよ」
『いつも助けてくれて、ありがとう
星の魔女として、わたしが見せる事の出来る、この景色を、ハートの海賊のみんなに、見てほしくて
ほ、ほんとは…もっとすごい事が、できると、いいんだけど…』
こんな景色を見せる事ができるのは、世界中探してもほとんどいないだろう。
その景色を見せてくれた事に感謝し、まだ不安そうな顔をしている恋歌の頭にローが軽く手を置いた。
「お前が見せてくれる景色は、おれたちだけじゃ絶対に見る事が出来ないものだ
恋歌の気持ち、確かに受け取った」
ローが恋歌の手を引いて魔方陣に腰を下ろすと、他の3人もそれにならうように円になって腰を下ろした。
「さぁさぁ、せっかく恋歌が作ってくれた飯が冷めるから、早く食べようぜ!」
「はいこれ」
ペンギンが全員分の飲み物を準備し手渡すと、ローが前に渡されたジョッキを突き出した。
「この景色と、恋歌の魔法に…」
「「「乾杯!!」」」
ローの言葉に合わせてそれぞれがジョッキを突出し、かつん、と軽い音を立ててジョッキ同士がぶつかり合う。
乾杯の後にいつも以上に盛り上がりながら恋歌が準備した夕食に手を伸ばす。
恋歌の作ってくれた夕食をつまみに、止まることなく降り続ける流れ星を眺め、全員の酒の進みも早い。
「魔力は大丈夫か?」
『うん』
ほろ酔いで良い気分になり、魔方陣の上に寝転んだ状態で星を眺めている3人を視界に入れながら、魔法を使い続けている恋歌の手を握ってやれば、嬉しそうに笑って肩に頭を乗せてくる。
『これね、意外と魔力消費、少ないんだ』
「こんなにすげぇのにか」
自分には到底できないことで、魔力の消費量もわからないが、恋歌は魔力不足の時に出る症状は出ていない。
魔力量を増やす努力をしている事も知っているし、実際に先日の星葬でも倒れる事はなかった。
日々使える魔法が増えている事が努力の証であり、素晴らしい景色を見せながら、一緒に空を見上げる事もできるようになった。
『もっとできる事、増やして、もっと綺麗な空を、みんなに見せられるように、なるからね』
「ああ、期待してる」
今までに恋歌が見せてくれた景色も、素晴らしいものばかりだったが、恋歌の見せてくれる景色に期待を込めて、寝転んでいる3人に見られないように軽く顔を上げさせて触れるだけのキスを落した。
「魔力はいつでもやる」
『…うん』
いきなりキスをされたことに一瞬驚いた恋歌だったが、すぐに笑みを浮かべ今度はローの襟を軽く引いて恋歌からキスをすれば、滅多に見る事の出来ないぽかんとした顔でローが固まっていた。
『また一緒に、星見てね』
「…ああ」
自分のしたことで照れている恋歌を押し倒したくなったが、それをぐっと堪え帽子を脱ぎ、ごろん、と恋歌の膝の上に頭を乗せて流れ星を見上げた。
(((おれたちはいつそっち向いていいんだ…?)))
「上出来だ」
『ありがとう』
浮かぶ魔法陣の上で自分たちの為だけのような空間。
星の魔女の恋歌だからこそ見せる事の出来る景色。
『日頃の感謝を込めて、星の魔女である、わたしができる、精一杯です』
立っている魔方陣から浮かび上がってくるのは、今日恋歌が作った夕食。
『わたしは…魔女であることを、誇りに思ってる
けど、その所為で、みんなに迷惑を、かけることが、多くなってる、と思う…』
「恋歌、そんなこと…」
「いいから黙って聞いてやれ」
そんなことない、とベポが答えようとしたが、ローがベポの言葉を遮り、恋歌に続きを促した。
『魔法でできることも、まだ少なくて…
船の仕事も、手伝えることが、少ないけど…
みんなと一緒に、いられることが、嬉しい』
少し照れたようにもじもじと手を動かしている恋歌に、全員が口元に笑みを浮かべる。
「おれたちだってそうだよ」
『いつも助けてくれて、ありがとう
星の魔女として、わたしが見せる事の出来る、この景色を、ハートの海賊のみんなに、見てほしくて
ほ、ほんとは…もっとすごい事が、できると、いいんだけど…』
こんな景色を見せる事ができるのは、世界中探してもほとんどいないだろう。
その景色を見せてくれた事に感謝し、まだ不安そうな顔をしている恋歌の頭にローが軽く手を置いた。
「お前が見せてくれる景色は、おれたちだけじゃ絶対に見る事が出来ないものだ
恋歌の気持ち、確かに受け取った」
ローが恋歌の手を引いて魔方陣に腰を下ろすと、他の3人もそれにならうように円になって腰を下ろした。
「さぁさぁ、せっかく恋歌が作ってくれた飯が冷めるから、早く食べようぜ!」
「はいこれ」
ペンギンが全員分の飲み物を準備し手渡すと、ローが前に渡されたジョッキを突き出した。
「この景色と、恋歌の魔法に…」
「「「乾杯!!」」」
ローの言葉に合わせてそれぞれがジョッキを突出し、かつん、と軽い音を立ててジョッキ同士がぶつかり合う。
乾杯の後にいつも以上に盛り上がりながら恋歌が準備した夕食に手を伸ばす。
恋歌の作ってくれた夕食をつまみに、止まることなく降り続ける流れ星を眺め、全員の酒の進みも早い。
「魔力は大丈夫か?」
『うん』
ほろ酔いで良い気分になり、魔方陣の上に寝転んだ状態で星を眺めている3人を視界に入れながら、魔法を使い続けている恋歌の手を握ってやれば、嬉しそうに笑って肩に頭を乗せてくる。
『これね、意外と魔力消費、少ないんだ』
「こんなにすげぇのにか」
自分には到底できないことで、魔力の消費量もわからないが、恋歌は魔力不足の時に出る症状は出ていない。
魔力量を増やす努力をしている事も知っているし、実際に先日の星葬でも倒れる事はなかった。
日々使える魔法が増えている事が努力の証であり、素晴らしい景色を見せながら、一緒に空を見上げる事もできるようになった。
『もっとできる事、増やして、もっと綺麗な空を、みんなに見せられるように、なるからね』
「ああ、期待してる」
今までに恋歌が見せてくれた景色も、素晴らしいものばかりだったが、恋歌の見せてくれる景色に期待を込めて、寝転んでいる3人に見られないように軽く顔を上げさせて触れるだけのキスを落した。
「魔力はいつでもやる」
『…うん』
いきなりキスをされたことに一瞬驚いた恋歌だったが、すぐに笑みを浮かべ今度はローの襟を軽く引いて恋歌からキスをすれば、滅多に見る事の出来ないぽかんとした顔でローが固まっていた。
『また一緒に、星見てね』
「…ああ」
自分のしたことで照れている恋歌を押し倒したくなったが、それをぐっと堪え帽子を脱ぎ、ごろん、と恋歌の膝の上に頭を乗せて流れ星を見上げた。
(((おれたちはいつそっち向いていいんだ…?)))