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恋歌が紙を広げ終わり、紙に描かれているモノをまじまじと見るとそれは魔方陣だった。
だが、いつも魔法を使っている時の魔法陣とは少し違い、星の魔方陣ではない。
「(胸の紋章の魔法陣とも違う…
なんだこれは…)」
見た事のない魔方陣にローの好奇心も刺激され、黙って恋歌のやる事を見守る。
『みんな、この紙の上から、出ないでね』
全員が頷いた事を確認し、膝をついて魔方陣に両手で触れた。
その直後魔方陣が光りはじめ、魔方陣が描かれている範囲に薄い膜が張られ、紙が消えた後魔方陣だけがその場に残った。
「あ、あれ?」
「あったかい…?」
紙が消え薄い膜の正体は何かと考えていたが、先ほどまでの寒さがなくなってきている事に気づいた。
「火の魔法の応用だ
この魔方陣の範囲だけ一定の温度を保っている」
「へぇ…これも星の魔法?」
集中して魔法を発動して言える恋歌の代わりに、いつも通りベポの頭の上にいたシリウスが魔法について解説をしてくれる。
「いや、これは星の魔法ではない
今の恋歌は魔方陣を媒介にして発動する事のが限界だな」
「…魔方陣の役割ってのはなんだ」
ものすごく不服そうな顔をしながらローがシリウスに質問をすると、シリウスも嫌そうな顔をしたが小さくため息をついて口を開いた。
「…簡単に言えば魔方陣は適性の無い魔法でも使えるように手助けをしてくれるものだ
恋歌は純粋な星の魔女で星の魔法以外であれば、血筋的に緑の魔法が比較的使いやすい」
「でもいつも髪を乾かしてくれる時に別の魔法使ってるよな?」
「あれは出力も小さい上に微調整の練習と、魔力の総量を増やす訓練だ
適性のある魔女のように大がかりな魔法を使う事はできない
それを実現させることができるのが魔方陣だ」
「…そういうことか」
つまり紙に描いた魔方陣を使えば、適性のない魔法も使いやすくなるということだと理解した。
「まぁ実践じゃ使えない事がほとんどだけどな
複雑な魔方陣を描いている時間はない上に、今みたいに紙に描いた魔方陣を使う事も適性のある魔法より発動時間がかかる
1秒を争う戦闘で使うのは現実的じゃない」
シリウスの言葉に耳を傾けていると、魔方陣の発動を終えた恋歌が近寄ってきた。
『みんな、動かないでね』
「「「!!」」」
今度は恋歌の足元からいつもの魔方陣が浮かび、足元の違和感に全員が息を飲んだ。
『【我は星々の支配者】』
「こ、これって…」
「う、浮いてる!?」
最初の魔方陣と、恋歌の星の魔方陣が重なり合った状態で魔方陣が浮かび上がり、船から少しずつ離れていく。
『【我に天への道を示せ】』
その言葉の直後に天(そら)への道が現れたが、その道もまるで天の川のようで、星の上を渡っているかのような現象に、最初は唖然としていた4人も、興奮したように目をきらきらとさせて魔方陣から落ちないように動き回り始めた。
「やべー!!すげー!!」
「おれたち星の海を渡ってるみたいだ!」
星の川の中にいるような景色の中、ある一定の高度まで浮上した後、ぴたりと浮上が止まり、ざぁっと一瞬にして輝きが消えた。
『【星々の支配者たる我に星の美しさと安らぎを与えよ】』
一瞬の暗闇の後、今度は視界のすべてを埋め尽くすほどの星空が現れ、流星群でも比べ物にならないほどの流れ星が流れ始める。
だが、いつも魔法を使っている時の魔法陣とは少し違い、星の魔方陣ではない。
「(胸の紋章の魔法陣とも違う…
なんだこれは…)」
見た事のない魔方陣にローの好奇心も刺激され、黙って恋歌のやる事を見守る。
『みんな、この紙の上から、出ないでね』
全員が頷いた事を確認し、膝をついて魔方陣に両手で触れた。
その直後魔方陣が光りはじめ、魔方陣が描かれている範囲に薄い膜が張られ、紙が消えた後魔方陣だけがその場に残った。
「あ、あれ?」
「あったかい…?」
紙が消え薄い膜の正体は何かと考えていたが、先ほどまでの寒さがなくなってきている事に気づいた。
「火の魔法の応用だ
この魔方陣の範囲だけ一定の温度を保っている」
「へぇ…これも星の魔法?」
集中して魔法を発動して言える恋歌の代わりに、いつも通りベポの頭の上にいたシリウスが魔法について解説をしてくれる。
「いや、これは星の魔法ではない
今の恋歌は魔方陣を媒介にして発動する事のが限界だな」
「…魔方陣の役割ってのはなんだ」
ものすごく不服そうな顔をしながらローがシリウスに質問をすると、シリウスも嫌そうな顔をしたが小さくため息をついて口を開いた。
「…簡単に言えば魔方陣は適性の無い魔法でも使えるように手助けをしてくれるものだ
恋歌は純粋な星の魔女で星の魔法以外であれば、血筋的に緑の魔法が比較的使いやすい」
「でもいつも髪を乾かしてくれる時に別の魔法使ってるよな?」
「あれは出力も小さい上に微調整の練習と、魔力の総量を増やす訓練だ
適性のある魔女のように大がかりな魔法を使う事はできない
それを実現させることができるのが魔方陣だ」
「…そういうことか」
つまり紙に描いた魔方陣を使えば、適性のない魔法も使いやすくなるということだと理解した。
「まぁ実践じゃ使えない事がほとんどだけどな
複雑な魔方陣を描いている時間はない上に、今みたいに紙に描いた魔方陣を使う事も適性のある魔法より発動時間がかかる
1秒を争う戦闘で使うのは現実的じゃない」
シリウスの言葉に耳を傾けていると、魔方陣の発動を終えた恋歌が近寄ってきた。
『みんな、動かないでね』
「「「!!」」」
今度は恋歌の足元からいつもの魔方陣が浮かび、足元の違和感に全員が息を飲んだ。
『【我は星々の支配者】』
「こ、これって…」
「う、浮いてる!?」
最初の魔方陣と、恋歌の星の魔方陣が重なり合った状態で魔方陣が浮かび上がり、船から少しずつ離れていく。
『【我に天への道を示せ】』
その言葉の直後に天(そら)への道が現れたが、その道もまるで天の川のようで、星の上を渡っているかのような現象に、最初は唖然としていた4人も、興奮したように目をきらきらとさせて魔方陣から落ちないように動き回り始めた。
「やべー!!すげー!!」
「おれたち星の海を渡ってるみたいだ!」
星の川の中にいるような景色の中、ある一定の高度まで浮上した後、ぴたりと浮上が止まり、ざぁっと一瞬にして輝きが消えた。
『【星々の支配者たる我に星の美しさと安らぎを与えよ】』
一瞬の暗闇の後、今度は視界のすべてを埋め尽くすほどの星空が現れ、流星群でも比べ物にならないほどの流れ星が流れ始める。