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そして次の日の朝、朝食を食べ終わるとローが部屋に戻るために立ち上がったのを見て、恋歌が慌てて立ち上がってローの手を握った。
「…なんだ」
『あの…わたしも、島に、行きたくて…』
「…理由は」
恋歌が島に行きたいと言った瞬間、食堂の空気が一気に重たくなった。
眉間に皺を寄せじっと恋歌を見つめると、視線を逸らしながら口を開いた。
『…欲しいものが、あるの』
「…あいつらに買ってきてもらえばいいだろ」
『自分で選びたいの…』
「……」
身長差の所為で無意識に上目遣いになっている恋歌の少し潤んだ瞳にローが勝てるはずもなく、しばらく見つめ合った後に大きなため息をついた。
「絶対にペンギンとシャチから離れるな
いいな?」
『うん、わかった』
ここで本気でだめだと言えば恋歌は引き下がるだろう。
だが、恋歌の自由を制限はしたくないローは、町に行きたいというささやかな願いぐらいは制限したくないと思っている。
仲間の事も信頼しており、恋歌の魔法も剣術への努力も信じている。
「シャチ、変装させろ」
「アイアイ、キャプテン」
できれば一緒に島に上陸をして傍にいてやりたいが、あまり過保護になり過ぎるのも恋歌を、仲間を信じていないということになる。
「買い物が終わればすぐに戻って来い」
「「アイアイ、キャプテン」」
最終的に折れる事になるのはローだとわかっていたペンギンとシャチは、にやついた表情がバレないようにびしっとポーズをした。
数時間後に島から戻ってきた3人は、恋歌にローへの帰艦報告を頼み、ペンギンとシャチはそれぞれの仕事に戻った。
『ロー、ただいま』
「ああ」
船長室の扉をノックしてひょこっと顔を覗かせれば、医学書を読んでいたローが顔を上げて返事をした。
「何もなかったか?」
『うん、平和そうな、島だったよ』
顔を覗かせているだけの状態だったが入って来いと指で呼ばれ、ちょこんとソファに座ると、ローも医学書を閉じて横に腰掛けた。
「目当てのものも買えたのか?」
『うん』
「そうか」
今回は本当に何事もなく目的が果たせたことが確認でき、横に座る恋歌の頭を撫でてやる。
『ごめんね、無茶言って』
「いい
お前の自由を縛るつもりはねぇからな」
ローが心配をしてくれているのもわかっている。
それでも無理に船から出るなと言わないのは、ロー自身も自由を求めているから。
恋歌にとって生きにくい世界だからこそ、縛り付けるようなことはしない。
『ありがとう
ロー、もう一つ、お願いがあるの』
「言ってみろ」
恋歌がしたいことをざっくりとローに伝えると、一瞬眉間に皺が寄ったが、最終的にはため息をついて恋歌の”お願い”を聞いてくれる事になった。
「…なんだ」
『あの…わたしも、島に、行きたくて…』
「…理由は」
恋歌が島に行きたいと言った瞬間、食堂の空気が一気に重たくなった。
眉間に皺を寄せじっと恋歌を見つめると、視線を逸らしながら口を開いた。
『…欲しいものが、あるの』
「…あいつらに買ってきてもらえばいいだろ」
『自分で選びたいの…』
「……」
身長差の所為で無意識に上目遣いになっている恋歌の少し潤んだ瞳にローが勝てるはずもなく、しばらく見つめ合った後に大きなため息をついた。
「絶対にペンギンとシャチから離れるな
いいな?」
『うん、わかった』
ここで本気でだめだと言えば恋歌は引き下がるだろう。
だが、恋歌の自由を制限はしたくないローは、町に行きたいというささやかな願いぐらいは制限したくないと思っている。
仲間の事も信頼しており、恋歌の魔法も剣術への努力も信じている。
「シャチ、変装させろ」
「アイアイ、キャプテン」
できれば一緒に島に上陸をして傍にいてやりたいが、あまり過保護になり過ぎるのも恋歌を、仲間を信じていないということになる。
「買い物が終わればすぐに戻って来い」
「「アイアイ、キャプテン」」
最終的に折れる事になるのはローだとわかっていたペンギンとシャチは、にやついた表情がバレないようにびしっとポーズをした。
数時間後に島から戻ってきた3人は、恋歌にローへの帰艦報告を頼み、ペンギンとシャチはそれぞれの仕事に戻った。
『ロー、ただいま』
「ああ」
船長室の扉をノックしてひょこっと顔を覗かせれば、医学書を読んでいたローが顔を上げて返事をした。
「何もなかったか?」
『うん、平和そうな、島だったよ』
顔を覗かせているだけの状態だったが入って来いと指で呼ばれ、ちょこんとソファに座ると、ローも医学書を閉じて横に腰掛けた。
「目当てのものも買えたのか?」
『うん』
「そうか」
今回は本当に何事もなく目的が果たせたことが確認でき、横に座る恋歌の頭を撫でてやる。
『ごめんね、無茶言って』
「いい
お前の自由を縛るつもりはねぇからな」
ローが心配をしてくれているのもわかっている。
それでも無理に船から出るなと言わないのは、ロー自身も自由を求めているから。
恋歌にとって生きにくい世界だからこそ、縛り付けるようなことはしない。
『ありがとう
ロー、もう一つ、お願いがあるの』
「言ってみろ」
恋歌がしたいことをざっくりとローに伝えると、一瞬眉間に皺が寄ったが、最終的にはため息をついて恋歌の”お願い”を聞いてくれる事になった。