美しい女
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『あの…後ろ、向いてて…』
「…ああ」
2人で入るには狭い脱衣所に入り、背中合わせで服を脱ぎ始め、僅かに聞こえる衣擦れの音にお互いに鼓動が速くなっていく。
しばらくしてから背中越しの動きがなくなり、腰にタオルを巻いたローが振り返れば身体の正面だけをタオルで隠した恋歌が、ちょうど話しかけようとしたらしく、手を伸ばした状態で止まっていた。
『あ…』
「…行くぞ」
恥ずかしそうに恋歌がぱっと視線を逸らしたが、このままでは寒いだろうと肩を押してシャワールームの扉を開けた。
がちがちに固まっている恋歌の身体が冷える前にお湯を出してやろうと、きゅっと栓を捻れば恋歌の身体にお湯が降り注いでくる。
「目閉じとけ」
『う、うん』
言われた通りに目を閉じれば、頭からお湯を浴びせられ髪を濡らし、後ろから髪をまとめられる。
この状況を望んだのは自分だったが、どうすればいいのかわからない恋歌が黙って目を閉じたまま胸元でタオルを握り締めていると、ふんわりといつもローの髪からする匂いがした直後、痛くない程度に髪を引かれ匂いが強くなる。
「痛くねぇか?」
『うん』
わしわしと優しく髪を洗われ、また頭からお湯を浴びせられ、身体をつたって泡が流れていく。
「お前のも置いとけよ
シャチの奴が選んでんだろ?」
『そう、だね…』
シャチが恋歌の髪質に合わせていろんなものを選んでくれているおかげで、柔らかく指通りのいい美しい髪が保たれている。
それは恋歌本人も仲間たちも気に入っているため、それを損なわないようにしてきた。
恋歌専用と言っても過言ではないそれらをローのシャワールームに置いておくという事は、シャワールームを使う機会が増えるということ。
今までも何回か使った事はあるが、そういう機会が増えると改めて考えると恥ずかしくなり、返事をする声が小さくなる。
『でも、この匂いも、ローと一緒で、嬉しい』
「(おれのを恋歌と一緒にするか…)」
泡を全部流し終え顔に残っている水気をはらい、簡単に髪の毛をまとめて留めてやれば白い項と少し赤く染まった耳が見えた。
『!!』
つつ、っと白い項につたう水を拭うように指先で触れれば、びくっと身体を揺らした恋歌が顔を上げてしまい、ローと視線が合ってしまった。
『ロー…あの…』
「…なんだ」
恋歌がローの顔に手を伸ばせば、その手を掴んで掌に唇を寄せられる。
そのまま手を引いて自分の方に引き寄せて腰に手を回す。
柔らかい身体がタオル越しに密着し、ローの硬い胸板で恋歌の胸が潰れる。
『わたしも、ローの髪、洗っていい?』
「ああ」
腰に手を置いて抱き寄せたまま目を閉じたローのあまり濡れていない髪に手を触れ、ずっとお湯が出続けているシャワーを身体を捻って手に取り、ローの髪を十分に濡らす。
狭いシャワールームとは言え、抱きしめられた状態では動きにくかったが離してくれそうにないため、そのままの体勢でローの髪を洗い終わった。
「ありがとな」
『う、ううん…』
ちゅ、と音をたてて頬にキスをされ、恋歌が目を逸らそうとするが、頬に添えられた手で視線を逸らす事ができない。
『は…う…』
啄むように何度かキスをされ至近距離で見つめられる。
「お前がこんな格好で目の前にいて…おれが何もしないと思うなよ」
タオル1枚で恋歌が目の前にいて何もしないはずがないだろうと、あまり心臓に悪い事はしないように警告の意味も込めて言ったつもりだったが、照れたように笑う恋歌に下腹部に抑えていた熱が一気に集まる感覚がした。
『わかってて…離れたくない、って言ったんだよ』
「…誰に、そういうの教わるんだ」
きゅ、っと背中に手を回してきた恋歌にしてやられたとは思うが、今日だけは何もしないでやろうと思っていた気持ちを崩され、恋歌もそのつもりだったのならと恋歌の身体を隠しているタオルをはぎ取った。
「…ああ」
2人で入るには狭い脱衣所に入り、背中合わせで服を脱ぎ始め、僅かに聞こえる衣擦れの音にお互いに鼓動が速くなっていく。
しばらくしてから背中越しの動きがなくなり、腰にタオルを巻いたローが振り返れば身体の正面だけをタオルで隠した恋歌が、ちょうど話しかけようとしたらしく、手を伸ばした状態で止まっていた。
『あ…』
「…行くぞ」
恥ずかしそうに恋歌がぱっと視線を逸らしたが、このままでは寒いだろうと肩を押してシャワールームの扉を開けた。
がちがちに固まっている恋歌の身体が冷える前にお湯を出してやろうと、きゅっと栓を捻れば恋歌の身体にお湯が降り注いでくる。
「目閉じとけ」
『う、うん』
言われた通りに目を閉じれば、頭からお湯を浴びせられ髪を濡らし、後ろから髪をまとめられる。
この状況を望んだのは自分だったが、どうすればいいのかわからない恋歌が黙って目を閉じたまま胸元でタオルを握り締めていると、ふんわりといつもローの髪からする匂いがした直後、痛くない程度に髪を引かれ匂いが強くなる。
「痛くねぇか?」
『うん』
わしわしと優しく髪を洗われ、また頭からお湯を浴びせられ、身体をつたって泡が流れていく。
「お前のも置いとけよ
シャチの奴が選んでんだろ?」
『そう、だね…』
シャチが恋歌の髪質に合わせていろんなものを選んでくれているおかげで、柔らかく指通りのいい美しい髪が保たれている。
それは恋歌本人も仲間たちも気に入っているため、それを損なわないようにしてきた。
恋歌専用と言っても過言ではないそれらをローのシャワールームに置いておくという事は、シャワールームを使う機会が増えるということ。
今までも何回か使った事はあるが、そういう機会が増えると改めて考えると恥ずかしくなり、返事をする声が小さくなる。
『でも、この匂いも、ローと一緒で、嬉しい』
「(おれのを恋歌と一緒にするか…)」
泡を全部流し終え顔に残っている水気をはらい、簡単に髪の毛をまとめて留めてやれば白い項と少し赤く染まった耳が見えた。
『!!』
つつ、っと白い項につたう水を拭うように指先で触れれば、びくっと身体を揺らした恋歌が顔を上げてしまい、ローと視線が合ってしまった。
『ロー…あの…』
「…なんだ」
恋歌がローの顔に手を伸ばせば、その手を掴んで掌に唇を寄せられる。
そのまま手を引いて自分の方に引き寄せて腰に手を回す。
柔らかい身体がタオル越しに密着し、ローの硬い胸板で恋歌の胸が潰れる。
『わたしも、ローの髪、洗っていい?』
「ああ」
腰に手を置いて抱き寄せたまま目を閉じたローのあまり濡れていない髪に手を触れ、ずっとお湯が出続けているシャワーを身体を捻って手に取り、ローの髪を十分に濡らす。
狭いシャワールームとは言え、抱きしめられた状態では動きにくかったが離してくれそうにないため、そのままの体勢でローの髪を洗い終わった。
「ありがとな」
『う、ううん…』
ちゅ、と音をたてて頬にキスをされ、恋歌が目を逸らそうとするが、頬に添えられた手で視線を逸らす事ができない。
『は…う…』
啄むように何度かキスをされ至近距離で見つめられる。
「お前がこんな格好で目の前にいて…おれが何もしないと思うなよ」
タオル1枚で恋歌が目の前にいて何もしないはずがないだろうと、あまり心臓に悪い事はしないように警告の意味も込めて言ったつもりだったが、照れたように笑う恋歌に下腹部に抑えていた熱が一気に集まる感覚がした。
『わかってて…離れたくない、って言ったんだよ』
「…誰に、そういうの教わるんだ」
きゅ、っと背中に手を回してきた恋歌にしてやられたとは思うが、今日だけは何もしないでやろうと思っていた気持ちを崩され、恋歌もそのつもりだったのならと恋歌の身体を隠しているタオルをはぎ取った。