美しい女
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わん、と一鳴きしたシリウスは、首だけを 恋歌の方に向けて、目線を合わせた。
「なっ…!!
なんですのこれは…!!」
「女王様!!」
ふぅ、と恋歌が目を閉じて息をはき、一瞬の静寂の後恋歌が目を開いたと同時に死体の積み上がった血生臭い浴室が星空に変わり、宇宙空間の中に立っているかのような現象に、女騎士たちは女王の周りに集まろうと動きだそうとした。
『【動くな】』
「「「!!」」」
だが、恋歌の声を聞いた直後、女騎士たちは足が動かなくなり、ぎろっと恋歌を睨みつける。
少女たちと女王のいる魔方陣が光を発し始め、その眩しさにほぼ全員が目を閉じる。
「(なんですの…この声…!!)」
『【我は星々の支配者
我が声を聞いたならば姿を見せよ】』
恋歌の声に反応するように星が瞬き、自分が出現させた星空を見上げる。
『【ジェミニ・メテオ】』
「「「!!!」」」
普通に話すのと変わらない声量で技名を口にすると、星空が消えた後に天井が崩れ、崩れた天井からは本物の星空が見える。
「ど、どうなってますの…?」
天井が崩れた瞬間に潰れる事を覚悟して目を閉じていたが、いつまで経ってもこない衝撃に、おそるおそる目を開けると、先ほどの急に現れた星空にも驚いたが、現状も理解が追い付かず目を見開くことしかできない。
「瓦礫が…」
「浮いて…る…?」
恋歌が壊した天井は誰も傷つけることなく、ふわふわと浮きながらゆっくりと落ちてくる。
「お、おい…」
リンが魔法という見た事のない現象を起こしている恋歌におそるおそる手を伸ばそうとすると、それが恋歌に届く前にがしっと手首を掴まれた。
「き、貴様は…」
「…随分とまぁ、趣味の悪い部屋だ」
ぎりっと折れそうなほど強い力で手首を掴んでいる男は数日前に出会った男であり、恋歌の伝言を伝えた相手。
『ロー、来て、くれたんだね』
「当たり前だろ」
「……」
恋歌が所属する船の船長であり、その船長の後ろにいる者たちも一緒にいた恋歌の仲間だったはず。
少しでも動けば殺されてしまうかもしれないという殺気を放っているにもかかわらず、恋歌に向けている視線と声は優しさがにじみ出ている。
「うっげぇ!!なにここ!!」
「趣味悪いとかの話じゃねぇな…」
「血の臭いが気持ち悪い…」
ローと一緒に現れた他の3人も、浴室内に転がる死体の山、血の溜まった浴槽、充満した血の臭いに眉間に皺を寄せている。
「な、なんなんですの!!あなたたち!!
不敬ですわよ!
お前たち何をぼーっとしているのです!早く捕らえなさい!!」
「し、しかし、女王…足が…」
「わたしも…!」
「役に立ちませんわね…!」
恋歌の魔法でほとんどの女騎士が動けず、女王はぎりっと唇を噛む。
「リン!あなたは動けるのでしょう!!
わたくしを守りなさい!!」
「え…あ…」
女王も動けるらしく、じりじりとローたちから距離をとり、女騎士たちを怒鳴りつけるが誰も動かない。
「リン!!命令ですわよ!!
あなたはわたくしの騎士でしょう!!!」
「で、ですが…」
「うるせぇ…
おれたちはお前に興味はねぇ」
顔を青くしているリンの手を離すと、ローは魔法を発動し続けている恋歌に近寄った。
足首につけられた足枷を鬼哭で壊してやり、ぐるりと室内を見渡す。
「この女たちを外に出せばいいんだな」
『うん
あ、あの子も』
「ペンギン」
「アイアイ!」
ぶぅん、とローの能力が発動し、魔方陣の中にいる少女たちを能力内に入れたが、まだフィーリが女騎士に捕まったままだったのを、ペンギンが救い出し優しく背中を押してローの能力の中に入れた。
「街まではおれの能力は届かねぇ
取り敢えず地上までは送ってやる
そこからは自分たちで何とかしろ」
「え…」
「あ、大丈夫だよ
地上には事情を知ってる人がいるから、助けてって言えば助けてくれるよ」
言葉足らずなローの言葉をベポが付け足すと、白クマの可愛らしい見た目と笑顔に信じてもいいと思ったのか、こくりと頷いた。
”シャンブルズ”というローの呟きの直後、捕らえられていた少女たちは浴室内から消えた。
「なっ…!!
なんですのこれは…!!」
「女王様!!」
ふぅ、と恋歌が目を閉じて息をはき、一瞬の静寂の後恋歌が目を開いたと同時に死体の積み上がった血生臭い浴室が星空に変わり、宇宙空間の中に立っているかのような現象に、女騎士たちは女王の周りに集まろうと動きだそうとした。
『【動くな】』
「「「!!」」」
だが、恋歌の声を聞いた直後、女騎士たちは足が動かなくなり、ぎろっと恋歌を睨みつける。
少女たちと女王のいる魔方陣が光を発し始め、その眩しさにほぼ全員が目を閉じる。
「(なんですの…この声…!!)」
『【我は星々の支配者
我が声を聞いたならば姿を見せよ】』
恋歌の声に反応するように星が瞬き、自分が出現させた星空を見上げる。
『【ジェミニ・メテオ】』
「「「!!!」」」
普通に話すのと変わらない声量で技名を口にすると、星空が消えた後に天井が崩れ、崩れた天井からは本物の星空が見える。
「ど、どうなってますの…?」
天井が崩れた瞬間に潰れる事を覚悟して目を閉じていたが、いつまで経ってもこない衝撃に、おそるおそる目を開けると、先ほどの急に現れた星空にも驚いたが、現状も理解が追い付かず目を見開くことしかできない。
「瓦礫が…」
「浮いて…る…?」
恋歌が壊した天井は誰も傷つけることなく、ふわふわと浮きながらゆっくりと落ちてくる。
「お、おい…」
リンが魔法という見た事のない現象を起こしている恋歌におそるおそる手を伸ばそうとすると、それが恋歌に届く前にがしっと手首を掴まれた。
「き、貴様は…」
「…随分とまぁ、趣味の悪い部屋だ」
ぎりっと折れそうなほど強い力で手首を掴んでいる男は数日前に出会った男であり、恋歌の伝言を伝えた相手。
『ロー、来て、くれたんだね』
「当たり前だろ」
「……」
恋歌が所属する船の船長であり、その船長の後ろにいる者たちも一緒にいた恋歌の仲間だったはず。
少しでも動けば殺されてしまうかもしれないという殺気を放っているにもかかわらず、恋歌に向けている視線と声は優しさがにじみ出ている。
「うっげぇ!!なにここ!!」
「趣味悪いとかの話じゃねぇな…」
「血の臭いが気持ち悪い…」
ローと一緒に現れた他の3人も、浴室内に転がる死体の山、血の溜まった浴槽、充満した血の臭いに眉間に皺を寄せている。
「な、なんなんですの!!あなたたち!!
不敬ですわよ!
お前たち何をぼーっとしているのです!早く捕らえなさい!!」
「し、しかし、女王…足が…」
「わたしも…!」
「役に立ちませんわね…!」
恋歌の魔法でほとんどの女騎士が動けず、女王はぎりっと唇を噛む。
「リン!あなたは動けるのでしょう!!
わたくしを守りなさい!!」
「え…あ…」
女王も動けるらしく、じりじりとローたちから距離をとり、女騎士たちを怒鳴りつけるが誰も動かない。
「リン!!命令ですわよ!!
あなたはわたくしの騎士でしょう!!!」
「で、ですが…」
「うるせぇ…
おれたちはお前に興味はねぇ」
顔を青くしているリンの手を離すと、ローは魔法を発動し続けている恋歌に近寄った。
足首につけられた足枷を鬼哭で壊してやり、ぐるりと室内を見渡す。
「この女たちを外に出せばいいんだな」
『うん
あ、あの子も』
「ペンギン」
「アイアイ!」
ぶぅん、とローの能力が発動し、魔方陣の中にいる少女たちを能力内に入れたが、まだフィーリが女騎士に捕まったままだったのを、ペンギンが救い出し優しく背中を押してローの能力の中に入れた。
「街まではおれの能力は届かねぇ
取り敢えず地上までは送ってやる
そこからは自分たちで何とかしろ」
「え…」
「あ、大丈夫だよ
地上には事情を知ってる人がいるから、助けてって言えば助けてくれるよ」
言葉足らずなローの言葉をベポが付け足すと、白クマの可愛らしい見た目と笑顔に信じてもいいと思ったのか、こくりと頷いた。
”シャンブルズ”というローの呟きの直後、捕らえられていた少女たちは浴室内から消えた。