美しい女
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女騎士が扉を開けると、今までより強い血の臭いと気持ちの悪い魔力に、胃液が逆流したが口元を押さえる事も女騎士の所為で崩れ落ちる事も出来ず、扉の前で僅かに胃液を吐いた。
「貴様…!女王様の前で!!」
女騎士は怒り狂った顔で恋歌を突き飛ばし、剣に手をかけた。
「おやめなさい」
「!!
はっ、しかし女王様の前で失礼を…」
「二度、同じことを言わせるのですか?」
「も、申し訳ございません!!」
ぎろ、と女王に睨まれた女騎士は片膝をつき、頭を下げた。
「その子を近くに」
「はっ」
ふんわりと優しい声で女騎士に指示を出すと、また恋歌の腕を掴んぐいっと女王の前に無理やり恋歌を突き出した。
「ふふ…本当に綺麗な子…」
うっとりするような顔で恋歌の頬をなぞってくる。
その時に恋歌の頬にべっとりとこの部屋の臭いの原因であるものが頬を染めた。
「震えてる
可愛らしいのね」
『(な、なんなの…ここ…
この人が、この気持ち悪い魔力を出してる…
でも…この人は…)』
恋歌の目の前には金髪碧眼の美女がバスタブに浸かり、優しそうな笑顔で恋歌を見つめている。
入浴中なのか侍女が数人控えており、恋歌を連れてきた女騎士以外にも、鎧を着た女騎士が控えている。
その様子は一国の女王であれば普通なのだろうかとは思うが、それ以外がすべて異常でしかない。
なぜかバスタブの下には赤い文字で魔方陣が描かれているが、その文字は魔女にしか読めないとされている文字。
女王が入っているバスタブの中は赤黒く濁って何かが浮いており、周りにいる裸の女たちは内臓を引きずり出され近くに転がされている。
自分もあのようにされるのだろうかと、さっと顔から血の気が引き、頬に触れている女王の手を振り払うように首を振った。
「この美貌…あと数年すれば男が放っておかないでしょうね」
恋歌が手を振り払った事を咎める事はせず、ざばっと音を立ててバスタブから立ち上がった。
その直後に侍女たちがバスタオルで身体の血をふき取り、バスローブを着せて豪華な椅子を用意した。
そこに腰掛けて恋歌を見下ろすように微笑みながら頬杖をつき、侍女が用意した赤い飲み物を口に含む。
『(きっとあれも血…
わたしも…あの牢に入れられていた女の子たちも…
逃げないと…!)』
自分の中の危険信号がずっと逃げろと告げているが、女騎士が見張っており、現在地も逃げ道もわからず、後手を縛られた状態ではうまく走れない上に、魔法を使えるようにならなければここから逃げる事はできないということはわかっている。
『(でも…わたし1人で、逃げるなんて…)』
殺されるとわかっているのにみすみす少女たちを置いて逃げることなどできないと、恐怖で震える身体を誤魔化すようにぎゅっと強く手を握り締めた。
「こんなにも美しい子の血なら期待できそうね」
『!!』
うっとりした顔で恋歌を見つめ、その視線に女騎士と侍女が反応し、女騎士が恋歌を押さえつけ、侍女が注射器を取り出した。
中は何も入っていないがそれで何をされるかわかった恋歌は、暴れようとしたが頭を床に押し付けられ身動きを取れなくされた。
ちくりと腕に注射器が刺さり、しばらくして乱暴に注射器が抜かれ女騎士から解放される。
恋歌の血を何かの液体に溶かし薄桃色の液体ができあがり、侍女がその液体を女王の顔に塗っていく。
『(い、いやだ…気持ち悪い…!!)』
自分の血が入ったものを顔に塗られている女王の姿に恋歌の背筋にぞわっと鳥肌が立った。
「王女様、こちらを」
侍女が王女に鏡を渡すと、頬に手を当ててまたうっとりとした表情を浮かべた。
「これよ!!この子の血こそわたくしが求めていたもの!!
透き通るような肌に、シミも皺も薄くなった気がしますわ!!
少量の血でここまで効果があるとは…素晴らしいです!!」
がたん、と勢いよく立ち上がった女王はつかつかと恋歌の傍に近寄って、ぐいっと髪を掴んで視線を合わせた。
髪を引っ張られたことで苦痛に顔を歪めた恋歌の表情に、女王はなぜかぺろりと恋歌の頬を舐めた。
「それにあなたはわたくしが探し求めていた本物の魔女…」
『!!
(この人…わたしが魔女って気づいてたの…?)』
「ああ…今すぐにでもあなたを殺して食べちゃいたい…
あなたの血だけを溜めたお風呂に入りたいわ…」
また身体が恐怖で震えはじめると、不気味な笑みを浮かべた女王は顔を近づけたまま話を続ける。
「貴様…!女王様の前で!!」
女騎士は怒り狂った顔で恋歌を突き飛ばし、剣に手をかけた。
「おやめなさい」
「!!
はっ、しかし女王様の前で失礼を…」
「二度、同じことを言わせるのですか?」
「も、申し訳ございません!!」
ぎろ、と女王に睨まれた女騎士は片膝をつき、頭を下げた。
「その子を近くに」
「はっ」
ふんわりと優しい声で女騎士に指示を出すと、また恋歌の腕を掴んぐいっと女王の前に無理やり恋歌を突き出した。
「ふふ…本当に綺麗な子…」
うっとりするような顔で恋歌の頬をなぞってくる。
その時に恋歌の頬にべっとりとこの部屋の臭いの原因であるものが頬を染めた。
「震えてる
可愛らしいのね」
『(な、なんなの…ここ…
この人が、この気持ち悪い魔力を出してる…
でも…この人は…)』
恋歌の目の前には金髪碧眼の美女がバスタブに浸かり、優しそうな笑顔で恋歌を見つめている。
入浴中なのか侍女が数人控えており、恋歌を連れてきた女騎士以外にも、鎧を着た女騎士が控えている。
その様子は一国の女王であれば普通なのだろうかとは思うが、それ以外がすべて異常でしかない。
なぜかバスタブの下には赤い文字で魔方陣が描かれているが、その文字は魔女にしか読めないとされている文字。
女王が入っているバスタブの中は赤黒く濁って何かが浮いており、周りにいる裸の女たちは内臓を引きずり出され近くに転がされている。
自分もあのようにされるのだろうかと、さっと顔から血の気が引き、頬に触れている女王の手を振り払うように首を振った。
「この美貌…あと数年すれば男が放っておかないでしょうね」
恋歌が手を振り払った事を咎める事はせず、ざばっと音を立ててバスタブから立ち上がった。
その直後に侍女たちがバスタオルで身体の血をふき取り、バスローブを着せて豪華な椅子を用意した。
そこに腰掛けて恋歌を見下ろすように微笑みながら頬杖をつき、侍女が用意した赤い飲み物を口に含む。
『(きっとあれも血…
わたしも…あの牢に入れられていた女の子たちも…
逃げないと…!)』
自分の中の危険信号がずっと逃げろと告げているが、女騎士が見張っており、現在地も逃げ道もわからず、後手を縛られた状態ではうまく走れない上に、魔法を使えるようにならなければここから逃げる事はできないということはわかっている。
『(でも…わたし1人で、逃げるなんて…)』
殺されるとわかっているのにみすみす少女たちを置いて逃げることなどできないと、恐怖で震える身体を誤魔化すようにぎゅっと強く手を握り締めた。
「こんなにも美しい子の血なら期待できそうね」
『!!』
うっとりした顔で恋歌を見つめ、その視線に女騎士と侍女が反応し、女騎士が恋歌を押さえつけ、侍女が注射器を取り出した。
中は何も入っていないがそれで何をされるかわかった恋歌は、暴れようとしたが頭を床に押し付けられ身動きを取れなくされた。
ちくりと腕に注射器が刺さり、しばらくして乱暴に注射器が抜かれ女騎士から解放される。
恋歌の血を何かの液体に溶かし薄桃色の液体ができあがり、侍女がその液体を女王の顔に塗っていく。
『(い、いやだ…気持ち悪い…!!)』
自分の血が入ったものを顔に塗られている女王の姿に恋歌の背筋にぞわっと鳥肌が立った。
「王女様、こちらを」
侍女が王女に鏡を渡すと、頬に手を当ててまたうっとりとした表情を浮かべた。
「これよ!!この子の血こそわたくしが求めていたもの!!
透き通るような肌に、シミも皺も薄くなった気がしますわ!!
少量の血でここまで効果があるとは…素晴らしいです!!」
がたん、と勢いよく立ち上がった女王はつかつかと恋歌の傍に近寄って、ぐいっと髪を掴んで視線を合わせた。
髪を引っ張られたことで苦痛に顔を歪めた恋歌の表情に、女王はなぜかぺろりと恋歌の頬を舐めた。
「それにあなたはわたくしが探し求めていた本物の魔女…」
『!!
(この人…わたしが魔女って気づいてたの…?)』
「ああ…今すぐにでもあなたを殺して食べちゃいたい…
あなたの血だけを溜めたお風呂に入りたいわ…」
また身体が恐怖で震えはじめると、不気味な笑みを浮かべた女王は顔を近づけたまま話を続ける。