入れ替わり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そしていつもより時間をかけて風呂から出て恋歌の部屋まで送ってくれ、今はベッドの上で寝転んでいるシリウスの頭の近くで恋歌がくるんと丸まっている。
「…おれが言った事気にしてんのか」
『…ちょっとね』
なにかを考えているような雰囲気を出している恋歌に声をかけると、顔を上げてくりっとした瞳を向けられる。
「魔法ってのは向き不向きがある
中でも星の魔法は特殊で適性がない魔女は使えない魔法だ
それが使える事を誇りに思え」
『…うん』
ぽん、と頭を撫でられ、もう寝るぞと布団を引っ張るという作業だけできたシリウスが目を閉じたため、恋歌もすっと目を閉じた。
『ん…』
「よう」
朝目を覚ますと、どアップで可愛らしい顔が飛び込んできた。
『元に、戻ってる』
「ああ、やっぱり一日だけだったな」
むくりと身体を起こせば、ぴょん、とシリウスが恋歌の上から退いた。
『ねぇ、シリウス』
「んあ?」
ぐいーっと伸びていたシリウスに声をかけると、気の抜けた声が返ってくる。
『…昨日の話の、続きなんだけど…
わたしが、治癒魔法を、使い続けると…どうなるの?』
「…治癒魔法を使い過ぎると、反動で恋歌自身に何かしらの不調が出る
今は大した怪我を治してないから頭痛だけで済んでるが、最悪頭痛だけじゃ済まなくなる」
『…それは、』
「命の危険もある
だからおれはお前が治癒魔法を使う事を勧めない」
今までシリウスの言った事に間違いはなく、魔法についての知識についてはシリウスには到底及ばない。
自分自身を大事に想ってくれていることを知っている恋歌は、シリウスの言葉に嘘がないという事はわかっている。
「…はぁ
そう落ち込むな
ほんとはもっとお前の魔力が増えてから教えようかと思ってたが、星の魔法にも治癒する魔法はある」
『え…』
明らかに落ち込んでいる恋歌に、仕方がないといった声音でシリウスが伝えれば、期待を込めた視線が向けられた。
「ただし、いくら星の魔法とはいえかなり魔力が必要になる
いくら適性があっても、まだ恋歌の魔力じゃ使えない魔法だ」
『魔力を、増やさないと、いけないんだね』
「ああ
スパルタでいいなら、魔力を増やす荒療治をしてやる
幸いなことにここには魔力を供給するクソガキもいることだしな」
『…うん、スパルタでいい
お願いします』
「いいだろう
じゃあまず…」
シリウスが口を開いた直後、こんこん、と扉がノックされる音がしてはっと時間を見れば、朝食の時間はとうに過ぎていた。
慌ててベッドから出て扉を開ければ、ローが驚いた顔をして立っていた。
「…元に戻ったのか」
しっかりと自分の足で立って歩いている恋歌を見て、元に戻っていると判断したローはまだパジャマ姿の恋歌の頭の上にぽん、と手を乗せた。
『ごめん、ぼーっと、してた』
「いや、別にいい
あいつらが心配してたから呼びに来ただけだ」
あわあわとしながら部屋の中に戻っていく恋歌と入れ替わりに、とことことシリウスがローの足元から出ていく。
「おいクソガキ、話がある」
「…恋歌、準備できたら出て来い」
着替えようとしている恋歌に声をかけ扉を閉めると、シリウスが足元にちょこんと座って昨日の夜と今日の朝に恋歌に伝えた事をローに伝えた。
「…おれが言った事気にしてんのか」
『…ちょっとね』
なにかを考えているような雰囲気を出している恋歌に声をかけると、顔を上げてくりっとした瞳を向けられる。
「魔法ってのは向き不向きがある
中でも星の魔法は特殊で適性がない魔女は使えない魔法だ
それが使える事を誇りに思え」
『…うん』
ぽん、と頭を撫でられ、もう寝るぞと布団を引っ張るという作業だけできたシリウスが目を閉じたため、恋歌もすっと目を閉じた。
『ん…』
「よう」
朝目を覚ますと、どアップで可愛らしい顔が飛び込んできた。
『元に、戻ってる』
「ああ、やっぱり一日だけだったな」
むくりと身体を起こせば、ぴょん、とシリウスが恋歌の上から退いた。
『ねぇ、シリウス』
「んあ?」
ぐいーっと伸びていたシリウスに声をかけると、気の抜けた声が返ってくる。
『…昨日の話の、続きなんだけど…
わたしが、治癒魔法を、使い続けると…どうなるの?』
「…治癒魔法を使い過ぎると、反動で恋歌自身に何かしらの不調が出る
今は大した怪我を治してないから頭痛だけで済んでるが、最悪頭痛だけじゃ済まなくなる」
『…それは、』
「命の危険もある
だからおれはお前が治癒魔法を使う事を勧めない」
今までシリウスの言った事に間違いはなく、魔法についての知識についてはシリウスには到底及ばない。
自分自身を大事に想ってくれていることを知っている恋歌は、シリウスの言葉に嘘がないという事はわかっている。
「…はぁ
そう落ち込むな
ほんとはもっとお前の魔力が増えてから教えようかと思ってたが、星の魔法にも治癒する魔法はある」
『え…』
明らかに落ち込んでいる恋歌に、仕方がないといった声音でシリウスが伝えれば、期待を込めた視線が向けられた。
「ただし、いくら星の魔法とはいえかなり魔力が必要になる
いくら適性があっても、まだ恋歌の魔力じゃ使えない魔法だ」
『魔力を、増やさないと、いけないんだね』
「ああ
スパルタでいいなら、魔力を増やす荒療治をしてやる
幸いなことにここには魔力を供給するクソガキもいることだしな」
『…うん、スパルタでいい
お願いします』
「いいだろう
じゃあまず…」
シリウスが口を開いた直後、こんこん、と扉がノックされる音がしてはっと時間を見れば、朝食の時間はとうに過ぎていた。
慌ててベッドから出て扉を開ければ、ローが驚いた顔をして立っていた。
「…元に戻ったのか」
しっかりと自分の足で立って歩いている恋歌を見て、元に戻っていると判断したローはまだパジャマ姿の恋歌の頭の上にぽん、と手を乗せた。
『ごめん、ぼーっと、してた』
「いや、別にいい
あいつらが心配してたから呼びに来ただけだ」
あわあわとしながら部屋の中に戻っていく恋歌と入れ替わりに、とことことシリウスがローの足元から出ていく。
「おいクソガキ、話がある」
「…恋歌、準備できたら出て来い」
着替えようとしている恋歌に声をかけ扉を閉めると、シリウスが足元にちょこんと座って昨日の夜と今日の朝に恋歌に伝えた事をローに伝えた。