入れ替わり
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「明日には元に戻るの?」
「…おそらくな」
ふぅ、と息をはきながらリラックスした顔をしているシリウスは、この感覚だけは悪くないなと湯船に肩まで浸かっている。
『でも全然別の魔法を使おうとしてたのに、こんなことになるんだね…』
「恋歌が使う星の魔法は特殊だからな
これも星々の気まぐれだ
気にするな」
元は攻撃用の魔法の練習をしていたはずで、精神の入れ替えなどの魔法ではなかった。
そのことをずっと疑問に思っていたのだが、星々の気まぐれと言われてしまえばどうしようもない事だったのだと諦めるしかない。
「それより恋歌」
『なに?』
桶の中に入れられている恋歌に視線を向け、つん、と頭をつついてやればゆらゆらとベポの方に流れていく。
「お前、今後治癒魔法を使うのは控えた方がいい」
『え、どうして…?』
今までちゃんと覚えさせようとローに勉強を教えてもらえと助言したり、やり方や魔力の事も教えてくれていたと言うのにどういうことかと首を傾げる。
「お前の身体は治癒魔法には向いていない魔力の流れ方をしている」
『流れ方…?』
「ああ
治癒魔法に適性がある魔女は人に魔力を流す為に…まぁ簡単に言うと回路みたいなもんが手にある
恋歌は緑の魔女の血筋だからその回路があるという前提で、治癒魔法を覚えさせようとした…」
『…わたしの手に、それがないって事?』
「いや…すべての魔女にその回路はある
だが、恋歌のこの手は…治癒魔法には向かない
緑の魔法は使えるが…治癒魔法は効率が悪い」
『そっか…』
「…ベポ、もう上がろう」
「えっ、う、うん」
真面目な話をしている2人の間に入り込めなかったベポは、急に話しかけられたことに驚いたが、腕を広げて抱えられるのを待っているシリウスを抱え、恋歌を頭の上に乗せてざばっと湯船から上がった。
抱えたシリウスを脱衣所におろし、用意していたバスタオルでシリウスの身体の水気を取っていく。
『ベポ、ごめんね』
「ううん、仕方ない事なんだから気にしないでくれよ」
甲斐甲斐しく自分の身体の世話をしてくれているベポに罪悪感が生まれるが、ベポは嬉しそうに笑ってただ立っているだけのシリウスの身体を拭いている。
『…シリウス』
「ん?」
『わたし…治癒魔法、使ったことあるよ?』
「ああ…でも、お前使った後頭痛くなってただろ」
『うん…』
「…副作用かと思ってたが、恋歌の身体に入ってわかった
あれは危険信号だ
この身体は人に魔力を流す事に向いていない
自分に治癒魔法を使うのも控えた方がいい」
『…わかった』
ベポの頭の上でしゅん、とした恋歌にどう声をかけていいかわからないが、それよりも恋歌のパジャマの着せ方がわからず、わたわたとしている。
「ど、どう?あってる?」
「…なんか違和感があるな」
「え!?どこ!?」
「この辺が…」
『ちょ、ちょっとシリウス!下着ぐらい自分で履いてよ!』
「難しいんだよ!」
『ダメ!』
下着に違和感があるとぐいぐい引っ張っているシリウスに、はっと意識を取り戻した恋歌は、何から何までベポにやらせようとしているシリウスに恋歌が吠えているが、ベポがあわあわしながらすべてやってくれた。
「…おそらくな」
ふぅ、と息をはきながらリラックスした顔をしているシリウスは、この感覚だけは悪くないなと湯船に肩まで浸かっている。
『でも全然別の魔法を使おうとしてたのに、こんなことになるんだね…』
「恋歌が使う星の魔法は特殊だからな
これも星々の気まぐれだ
気にするな」
元は攻撃用の魔法の練習をしていたはずで、精神の入れ替えなどの魔法ではなかった。
そのことをずっと疑問に思っていたのだが、星々の気まぐれと言われてしまえばどうしようもない事だったのだと諦めるしかない。
「それより恋歌」
『なに?』
桶の中に入れられている恋歌に視線を向け、つん、と頭をつついてやればゆらゆらとベポの方に流れていく。
「お前、今後治癒魔法を使うのは控えた方がいい」
『え、どうして…?』
今までちゃんと覚えさせようとローに勉強を教えてもらえと助言したり、やり方や魔力の事も教えてくれていたと言うのにどういうことかと首を傾げる。
「お前の身体は治癒魔法には向いていない魔力の流れ方をしている」
『流れ方…?』
「ああ
治癒魔法に適性がある魔女は人に魔力を流す為に…まぁ簡単に言うと回路みたいなもんが手にある
恋歌は緑の魔女の血筋だからその回路があるという前提で、治癒魔法を覚えさせようとした…」
『…わたしの手に、それがないって事?』
「いや…すべての魔女にその回路はある
だが、恋歌のこの手は…治癒魔法には向かない
緑の魔法は使えるが…治癒魔法は効率が悪い」
『そっか…』
「…ベポ、もう上がろう」
「えっ、う、うん」
真面目な話をしている2人の間に入り込めなかったベポは、急に話しかけられたことに驚いたが、腕を広げて抱えられるのを待っているシリウスを抱え、恋歌を頭の上に乗せてざばっと湯船から上がった。
抱えたシリウスを脱衣所におろし、用意していたバスタオルでシリウスの身体の水気を取っていく。
『ベポ、ごめんね』
「ううん、仕方ない事なんだから気にしないでくれよ」
甲斐甲斐しく自分の身体の世話をしてくれているベポに罪悪感が生まれるが、ベポは嬉しそうに笑ってただ立っているだけのシリウスの身体を拭いている。
『…シリウス』
「ん?」
『わたし…治癒魔法、使ったことあるよ?』
「ああ…でも、お前使った後頭痛くなってただろ」
『うん…』
「…副作用かと思ってたが、恋歌の身体に入ってわかった
あれは危険信号だ
この身体は人に魔力を流す事に向いていない
自分に治癒魔法を使うのも控えた方がいい」
『…わかった』
ベポの頭の上でしゅん、とした恋歌にどう声をかけていいかわからないが、それよりも恋歌のパジャマの着せ方がわからず、わたわたとしている。
「ど、どう?あってる?」
「…なんか違和感があるな」
「え!?どこ!?」
「この辺が…」
『ちょ、ちょっとシリウス!下着ぐらい自分で履いてよ!』
「難しいんだよ!」
『ダメ!』
下着に違和感があるとぐいぐい引っ張っているシリウスに、はっと意識を取り戻した恋歌は、何から何までベポにやらせようとしているシリウスに恋歌が吠えているが、ベポがあわあわしながらすべてやってくれた。