愛した人の愛し方
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適当にシャワーを終わらせ脱衣所から出ると、まだベッドにいる恋歌の方に足を向ける。
「…なにしてんだ」
タオルでまだ乾ききっていない髪をがしがしと乱暴に乾かしながら、白クマのぬいぐるみを顔に押し当てて寝転んでいる恋歌の横に座ると、ぬいぐるみの隙間から視線を向けてくる。
『なんでもない
いい手触り、だなって、思ってただけ』
「…そうだな」
むくりと身体を起こした恋歌にもふもふとしたぬいぐるみの腕を唇に当てられ、ぬいぐるみを手元に返された。
『まだ、濡れてるよ』
手渡されたぬいぐるみの感触を確認しているローの肩にかけられたタオルを取り、深い藍色の柔らかい髪に真っ白い清潔感のあるタオルを当てる。
頭を少し下げて拭いてくれと無言で訴えてくるローの髪を乾かしている間、ローは手元のぬいぐるみを弄って遊んでいた。
『できたよ』
「ん」
今使ったタオルや昨日の服を持つと、後で洗濯しようとぽいっと収納魔法の中に放り込んだ。
途中でベッドの近くに自分の下着を見つけて手遅れだとは思いながらも、慌てて魔方陣に投げると、小さく笑い声が聞こえた。
『…なに』
「別に」
緩んでいる口元を隠すことなく、赤い顔をしている恋歌の頭を撫でてやり、ベッドから立ち上がって扉を開いた。
「行くぞ」
そう言われて扉の向こうから味噌汁のいい匂いがしていることに気づいた。
朝食後、洗濯室に来ると数日間の洗濯物が溜まっていた。
『(ついでだしみんなの分も洗濯しておこう)』
真水を桶に入れて洗濯室に戻り、魔法を使って水を操り全員分の洗濯物をその水の中に放り込んでいく。
『(今日はボイラー室に干さないと)』
潜水中は基本的に船内で一番暑いボイラー室に干す事が多い。
ペンギンが室内干しでも臭わない洗剤を選んでくれているおかげで、船内に干しても全く問題はない。
だが、やはりたまには陽にあてて干したいと思ってしまうが、今は仕方ないと洗い終えた洗濯物を持ってボイラー室に向かう。
ボイラー室内に邪魔にならないように張り巡らされた紐に、洗剤のいい匂いがする服を並べていく。
ヴォルフの家にいたときから全員の洗濯物を干しているが、誰が洗濯当番だったとしても下着だけはいつも自分で洗うようにしている。
『(そういえば…下着を買った時、お店の人が”いざという時”に備えて持ってた方がいいって言われて買った下着、買ってから一度も使ってないな…)』
”いざという時”というのがいつなのかわからず、今まで使う機会もなかったので部屋に置いておくと恥ずかしいからと、収納魔法の中にずっと入れっぱなし。
『(もしかして”いざという時”って…)』
自分の下着を干している時に、ふと”いざという時”の心当たりが浮かび上がり、顔に熱が集まっていくのがわかる。
『(で、でも…ローがああいうの好きかどうかわからないし…わたしの下着なんか気にしてないかも…
というかわたしもなにか準備がいるの…?)』
ミーシャに貰った本は内容がかなり刺激的な物なので、必要そうなところは軽く読んだが、熟読はしていない。
後の知識はミーシャから直接言葉で教えてもらった。
『(わたしの”武器”を使ってできること…)』
ボイラー室内に中が見えないように目隠しを作ってくれた場所に下着を干し、自分好みの淡い色であまり飾り気のない下着をじっと見つめる。
『(そういえばお店にはもっと可愛いのとかあったな…
ああいうのも買っておけばよかった…)』
次の島でまた下着を買いに行こうかと思ったが、乗り越えるべきは今日の夜。
『(よし…
恥ずかしいって言ってる場合じゃない、ちゃんと全部読もう)』
「…なにしてんだ」
タオルでまだ乾ききっていない髪をがしがしと乱暴に乾かしながら、白クマのぬいぐるみを顔に押し当てて寝転んでいる恋歌の横に座ると、ぬいぐるみの隙間から視線を向けてくる。
『なんでもない
いい手触り、だなって、思ってただけ』
「…そうだな」
むくりと身体を起こした恋歌にもふもふとしたぬいぐるみの腕を唇に当てられ、ぬいぐるみを手元に返された。
『まだ、濡れてるよ』
手渡されたぬいぐるみの感触を確認しているローの肩にかけられたタオルを取り、深い藍色の柔らかい髪に真っ白い清潔感のあるタオルを当てる。
頭を少し下げて拭いてくれと無言で訴えてくるローの髪を乾かしている間、ローは手元のぬいぐるみを弄って遊んでいた。
『できたよ』
「ん」
今使ったタオルや昨日の服を持つと、後で洗濯しようとぽいっと収納魔法の中に放り込んだ。
途中でベッドの近くに自分の下着を見つけて手遅れだとは思いながらも、慌てて魔方陣に投げると、小さく笑い声が聞こえた。
『…なに』
「別に」
緩んでいる口元を隠すことなく、赤い顔をしている恋歌の頭を撫でてやり、ベッドから立ち上がって扉を開いた。
「行くぞ」
そう言われて扉の向こうから味噌汁のいい匂いがしていることに気づいた。
朝食後、洗濯室に来ると数日間の洗濯物が溜まっていた。
『(ついでだしみんなの分も洗濯しておこう)』
真水を桶に入れて洗濯室に戻り、魔法を使って水を操り全員分の洗濯物をその水の中に放り込んでいく。
『(今日はボイラー室に干さないと)』
潜水中は基本的に船内で一番暑いボイラー室に干す事が多い。
ペンギンが室内干しでも臭わない洗剤を選んでくれているおかげで、船内に干しても全く問題はない。
だが、やはりたまには陽にあてて干したいと思ってしまうが、今は仕方ないと洗い終えた洗濯物を持ってボイラー室に向かう。
ボイラー室内に邪魔にならないように張り巡らされた紐に、洗剤のいい匂いがする服を並べていく。
ヴォルフの家にいたときから全員の洗濯物を干しているが、誰が洗濯当番だったとしても下着だけはいつも自分で洗うようにしている。
『(そういえば…下着を買った時、お店の人が”いざという時”に備えて持ってた方がいいって言われて買った下着、買ってから一度も使ってないな…)』
”いざという時”というのがいつなのかわからず、今まで使う機会もなかったので部屋に置いておくと恥ずかしいからと、収納魔法の中にずっと入れっぱなし。
『(もしかして”いざという時”って…)』
自分の下着を干している時に、ふと”いざという時”の心当たりが浮かび上がり、顔に熱が集まっていくのがわかる。
『(で、でも…ローがああいうの好きかどうかわからないし…わたしの下着なんか気にしてないかも…
というかわたしもなにか準備がいるの…?)』
ミーシャに貰った本は内容がかなり刺激的な物なので、必要そうなところは軽く読んだが、熟読はしていない。
後の知識はミーシャから直接言葉で教えてもらった。
『(わたしの”武器”を使ってできること…)』
ボイラー室内に中が見えないように目隠しを作ってくれた場所に下着を干し、自分好みの淡い色であまり飾り気のない下着をじっと見つめる。
『(そういえばお店にはもっと可愛いのとかあったな…
ああいうのも買っておけばよかった…)』
次の島でまた下着を買いに行こうかと思ったが、乗り越えるべきは今日の夜。
『(よし…
恥ずかしいって言ってる場合じゃない、ちゃんと全部読もう)』