愛した人の愛し方
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「(意外と痛くねぇもんだな)」
かなり時間をかけて耳に穴を4つ開けてもらったが、痛みはほとんどなく血も出ていない。
『い、痛くない?』
「ああ」
少し涙目になりながらローの耳を見ている恋歌に、大丈夫だと頭を撫でてやれば、落ち着いたのか恋歌の手からニードルを離させ、それをことり、と机に置いた。
「恋歌ならすぐに穴を安定させることもできるんじゃねぇか?」
『どうすれば、いいの?』
「そうだな…」
恋歌の治癒魔法で通常は数週間かかる工程もすぐに終わるのではと、一度やってみてくれともう一度耳を恋歌に向けた。
『い、いくよ』
「ああ」
一瞬ぱっと光ったかと思うと、一瞬で光はおさまった。
『…どう?』
「…つけてみるか」
『え…』
元々痛みも何もなく見た目にも安定したかどうかはわからない。
試しに一度恋歌にもらったピアスをつけてみようと、箱からピアスを取り出して穴にピアスを通した。
「…大丈夫そうだ」
『ほんと?』
「ああ、残り3つつけてくれ」
『えっ…』
1つピアスを渡され戸惑う恋歌を他所に、ローが早くしろととん、と恋歌の背中を叩くと、おそるおそるローの耳たぶに触れてきた。
真剣な顔で少し震えながら一生懸命にピアスをつけようとしている姿に口元が緩んでしまったが、ローの耳しか見ていない恋歌に気づかれることはなかった。
『痛くない?大丈夫?』
「ああ、ありがとう」
4つのピアスを無事につけ終えたローは、鏡で確認して満足そうに笑う。
「似合うか?」
『うん』
どんなものがローに似合うかを試行錯誤した甲斐もあり、ローの耳に輝く4つの金のフープピアスはとてもよく似合っているように見える。
「これの礼をしねぇとな
なにがいい」
『…お礼とかは、いいよ』
「…またなにか考えとけ」
素直に何かを欲しがったりするとは思っていなかったので、いろいろと考えてピアスを作ってくれた恋歌に何を返せるだろうかと、今度しっかり考えようと今は恋歌を抱き締めた。
『今日の夜、部屋に来ていい?』
「ああ、待ってる」
思った以上に喜んでくれた事にほっとし、今日の夜に伝えたいことを伝えようと、それまでに気持ちと言葉を整理するために、割り振られた仕事をしてくるとローの胸を押して離れた。
だが、身体を離した瞬間にくいっと顎を掬われ、唇を塞がれた。
「取り敢えず、礼はこれで勘弁してくれ」
『あ、え…うん…』
すぐに唇は離れたが近すぎる距離と撫でられた頬に顔に熱が集まるのを感じた恋歌は、その顔を見られないようにぽふん、とローの肩に額を乗せた。
「じゃあまた、夜にな」
『…うん』
恋歌が落ち着いた頃にぽんぽん、と背中を叩いて身体を起こしてやれば、すとん、と床に足をつけた。
『じゃあね』
「ああ、ありがとな」
扉が閉まった後、ちゃり、とピアスに触れ、緩む口元を隠す事はせずに医学書に視線を落とした。
かなり時間をかけて耳に穴を4つ開けてもらったが、痛みはほとんどなく血も出ていない。
『い、痛くない?』
「ああ」
少し涙目になりながらローの耳を見ている恋歌に、大丈夫だと頭を撫でてやれば、落ち着いたのか恋歌の手からニードルを離させ、それをことり、と机に置いた。
「恋歌ならすぐに穴を安定させることもできるんじゃねぇか?」
『どうすれば、いいの?』
「そうだな…」
恋歌の治癒魔法で通常は数週間かかる工程もすぐに終わるのではと、一度やってみてくれともう一度耳を恋歌に向けた。
『い、いくよ』
「ああ」
一瞬ぱっと光ったかと思うと、一瞬で光はおさまった。
『…どう?』
「…つけてみるか」
『え…』
元々痛みも何もなく見た目にも安定したかどうかはわからない。
試しに一度恋歌にもらったピアスをつけてみようと、箱からピアスを取り出して穴にピアスを通した。
「…大丈夫そうだ」
『ほんと?』
「ああ、残り3つつけてくれ」
『えっ…』
1つピアスを渡され戸惑う恋歌を他所に、ローが早くしろととん、と恋歌の背中を叩くと、おそるおそるローの耳たぶに触れてきた。
真剣な顔で少し震えながら一生懸命にピアスをつけようとしている姿に口元が緩んでしまったが、ローの耳しか見ていない恋歌に気づかれることはなかった。
『痛くない?大丈夫?』
「ああ、ありがとう」
4つのピアスを無事につけ終えたローは、鏡で確認して満足そうに笑う。
「似合うか?」
『うん』
どんなものがローに似合うかを試行錯誤した甲斐もあり、ローの耳に輝く4つの金のフープピアスはとてもよく似合っているように見える。
「これの礼をしねぇとな
なにがいい」
『…お礼とかは、いいよ』
「…またなにか考えとけ」
素直に何かを欲しがったりするとは思っていなかったので、いろいろと考えてピアスを作ってくれた恋歌に何を返せるだろうかと、今度しっかり考えようと今は恋歌を抱き締めた。
『今日の夜、部屋に来ていい?』
「ああ、待ってる」
思った以上に喜んでくれた事にほっとし、今日の夜に伝えたいことを伝えようと、それまでに気持ちと言葉を整理するために、割り振られた仕事をしてくるとローの胸を押して離れた。
だが、身体を離した瞬間にくいっと顎を掬われ、唇を塞がれた。
「取り敢えず、礼はこれで勘弁してくれ」
『あ、え…うん…』
すぐに唇は離れたが近すぎる距離と撫でられた頬に顔に熱が集まるのを感じた恋歌は、その顔を見られないようにぽふん、とローの肩に額を乗せた。
「じゃあまた、夜にな」
『…うん』
恋歌が落ち着いた頃にぽんぽん、と背中を叩いて身体を起こしてやれば、すとん、と床に足をつけた。
『じゃあね』
「ああ、ありがとな」
扉が閉まった後、ちゃり、とピアスに触れ、緩む口元を隠す事はせずに医学書に視線を落とした。