愛した人の愛し方
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?島に上陸すれば一番の目的である質屋へ向かうためにペンギンが島の住民に質屋の場所を聞き、その場所に向かって人ごみに流されないようにペンギンが恋歌の手を引いて歩いていく。
「ちょっと遠いなー
ベポから買い物も頼まれてんだよな?」
頷いてペンギンにベポから渡された紙を渡すと、そのリストに一通り目を通してポケットに紙を入れた。
「いろんなとこうろうろするから疲れたらすぐ言えよ」
もう一度ペンギンの言葉に頷けば、ぽん、と頭を撫でられて質屋への道のりを歩く。
「…ここか」
しばらく歩いてたどり着いたのは質屋と書かれた木造の建物。
質屋の中で宝を取り出すわけにもいかないので、質屋の横に隠れられそうな路地があるので、そこに入ってからある程度の宝を取り出して、ペンギンがそれを担いだ。
質屋に入ってカウンターに宝の入った袋をがちゃん、と置くと、質屋の男が驚いたように目を見開いた。
「…あんたら、一般人じゃないな」
「騒ぎにしたいわけじゃないから詮索はやめてくれ
これを換金したい
もしもっと可能ならお願いしたいんだけど」
これだけの宝を持っているなんて一般人とは思えないが、持ってきた男と付添いの女は一般人と言われても違和感はない。
「そうだな…」
ちらっと袋の中の覗きこんで中の宝を確認した男は、一度店の裏に戻り、店頭に戻ってきた。
「予想だが、これの3倍ぐらいまでならいけそうだ」
「そりゃ助かる
じゃあちょっと取ってくるな」
店の中の商品を見ていた恋歌の背中に手を回し、先ほどと同じように宝を準備して店に戻って、男に査定を頼むと言い別の予定を済ませるために一度質屋から出た。
「さて、じゃあ金ができるまでベポの買い物と、食糧と備品の調達から行こうか」
恋歌が頷いたのを確認して、手を引いてやれば黙って後ろをついてくる。
「(こうやって手を繋いで島を回るのも、そろそろ終わりかなぁ…)」
もうローが恋歌に”愛してる”と伝えたとなれば、恋歌とローが付き合うのも時間の問題だろう。
そうなれば今ですら嫉妬深いローが、同じ船のクルーで幼馴染とはいえ、こうやって手を繋ぐ事を許してくれるとは思えない。
それは少し寂しいような、嬉しいような複雑な心情。
いろんな店に立ち寄る度に若い夫婦だね、と言われるが、それでおまけをしてくれる時もあるので否定する事もしない。
「よし、後は……ん?」
次は何を買いに行こうかとリストを見ていると、袖を引かれたので恋歌の方へ視線を向ける。
≪どうかした?≫
「え?なにが?」
≪元気ない、かなって思って≫
「……」
この今の日常がなくなってしまうかもしれないと勝手に考えてしまったなど伝えられるはずもなく、優しい恋歌の頭を大丈夫だと撫でてやればほっとしたような顔をする。
「続き買って、最初の質屋に戻ろう」
また頷いた恋歌と一緒に残りの小さな買い物を済ませ、質屋への道のりを進んだ。
「お、来たな」
「できてる?」
「おう、ちょっと待ってな」
ペンギンが人当たりの良い笑みを浮かべて質屋の男に話しかけると、男は待っていたとすぐに立ち上がり店の裏側から大金の入った袋をカウンターにどん、っと置いた。
その袋の中に手を突っ込んで親指と人差し指で札束を弾く。
「うーん、ちょっと少なくないか?」
「いやいや、それでも結構色つけた方だよ?」
「ふーん…」
ペンギンが滅多に人に見せない瞳を男に向け、じーっと見つめ続けると、男がため息をついてまいったと両手を挙げた。
「見かけによらず目利きみたいだな」
「こんな風に生きてるとさすがに相場ぐらいはね」
すぐににぱっと笑ったペンギンに、男は小さな袋をもう一つカウンターに置いた。
「持ってけ泥棒」
「ははっ、残念だけどおれたちは海賊
泥棒じゃあない」
満足そうにお金の入った袋を担いで、恋歌の手を引いて質屋から出て行った。
「ちょっと遠いなー
ベポから買い物も頼まれてんだよな?」
頷いてペンギンにベポから渡された紙を渡すと、そのリストに一通り目を通してポケットに紙を入れた。
「いろんなとこうろうろするから疲れたらすぐ言えよ」
もう一度ペンギンの言葉に頷けば、ぽん、と頭を撫でられて質屋への道のりを歩く。
「…ここか」
しばらく歩いてたどり着いたのは質屋と書かれた木造の建物。
質屋の中で宝を取り出すわけにもいかないので、質屋の横に隠れられそうな路地があるので、そこに入ってからある程度の宝を取り出して、ペンギンがそれを担いだ。
質屋に入ってカウンターに宝の入った袋をがちゃん、と置くと、質屋の男が驚いたように目を見開いた。
「…あんたら、一般人じゃないな」
「騒ぎにしたいわけじゃないから詮索はやめてくれ
これを換金したい
もしもっと可能ならお願いしたいんだけど」
これだけの宝を持っているなんて一般人とは思えないが、持ってきた男と付添いの女は一般人と言われても違和感はない。
「そうだな…」
ちらっと袋の中の覗きこんで中の宝を確認した男は、一度店の裏に戻り、店頭に戻ってきた。
「予想だが、これの3倍ぐらいまでならいけそうだ」
「そりゃ助かる
じゃあちょっと取ってくるな」
店の中の商品を見ていた恋歌の背中に手を回し、先ほどと同じように宝を準備して店に戻って、男に査定を頼むと言い別の予定を済ませるために一度質屋から出た。
「さて、じゃあ金ができるまでベポの買い物と、食糧と備品の調達から行こうか」
恋歌が頷いたのを確認して、手を引いてやれば黙って後ろをついてくる。
「(こうやって手を繋いで島を回るのも、そろそろ終わりかなぁ…)」
もうローが恋歌に”愛してる”と伝えたとなれば、恋歌とローが付き合うのも時間の問題だろう。
そうなれば今ですら嫉妬深いローが、同じ船のクルーで幼馴染とはいえ、こうやって手を繋ぐ事を許してくれるとは思えない。
それは少し寂しいような、嬉しいような複雑な心情。
いろんな店に立ち寄る度に若い夫婦だね、と言われるが、それでおまけをしてくれる時もあるので否定する事もしない。
「よし、後は……ん?」
次は何を買いに行こうかとリストを見ていると、袖を引かれたので恋歌の方へ視線を向ける。
≪どうかした?≫
「え?なにが?」
≪元気ない、かなって思って≫
「……」
この今の日常がなくなってしまうかもしれないと勝手に考えてしまったなど伝えられるはずもなく、優しい恋歌の頭を大丈夫だと撫でてやればほっとしたような顔をする。
「続き買って、最初の質屋に戻ろう」
また頷いた恋歌と一緒に残りの小さな買い物を済ませ、質屋への道のりを進んだ。
「お、来たな」
「できてる?」
「おう、ちょっと待ってな」
ペンギンが人当たりの良い笑みを浮かべて質屋の男に話しかけると、男は待っていたとすぐに立ち上がり店の裏側から大金の入った袋をカウンターにどん、っと置いた。
その袋の中に手を突っ込んで親指と人差し指で札束を弾く。
「うーん、ちょっと少なくないか?」
「いやいや、それでも結構色つけた方だよ?」
「ふーん…」
ペンギンが滅多に人に見せない瞳を男に向け、じーっと見つめ続けると、男がため息をついてまいったと両手を挙げた。
「見かけによらず目利きみたいだな」
「こんな風に生きてるとさすがに相場ぐらいはね」
すぐににぱっと笑ったペンギンに、男は小さな袋をもう一つカウンターに置いた。
「持ってけ泥棒」
「ははっ、残念だけどおれたちは海賊
泥棒じゃあない」
満足そうにお金の入った袋を担いで、恋歌の手を引いて質屋から出て行った。