愛した人の愛し方
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恋歌が着替えて食堂に行けば、他の4人は既に揃っており、ちゃっかりシリウスもベポの横にいる。
『おはよう』
「「おはよう」」
「おはよ…」
潜水2日目でかなり熱がこもってきているので、ベポが少し元気がない。
机に突っ伏している頭を撫でてやり、ペンギンが冷たい飲み物を用意してくれる。
「あ、そうだ
明日島に着くらしいんだけど、恋歌連れて宝の換金に行ってきていいか?」
「…恋歌は今日不寝番だったろ」
「わかってる
だから昼からでもいいかなとは思ってたんだけど…」
おおよそ最初に決めた順番通りに回っている不寝番の今日の当番は恋歌。
最近はローを不寝番のローテーションに入れなくなったが、たまに気まぐれで代わってくれることがある。
それは不寝番のクルーが寝不足の時や、体調が悪そうにしている時、怪我をしている時等、ローの優しさで代わってくれているということは全員がわかっている。
「…明後日じゃだめなのか」
「んー、まぁそれでもいいんだけど、何があるかわからないし早めに換金しときたいなー…と」
だめか?、とローに聞けば、なにかを考えた後わかったと頷いた。
そして夜。
潜水中の不寝番は基本的には操縦室でソナーに異常がないかを見るだけ。
しかもソナーに反応があれば警報が鳴るので、浮上している時よりは警戒を緩めても問題はない。
操縦室も比較的広いので、不寝番の時に退屈にならないようにとソファや机をペンギンとシャチが準備し、恋歌やベポは勉強をしたり本を読んでおり、ペンギンとシャチは暇つぶしに一人遊びが出来るようにゲームを置いたりと、最初の頃に比べれば賑やかな操縦室になっている。
『(シリウスもベポのところに行っちゃったし、昨日の続きでも読もうかな)』
昨日ローの部屋で途中まで読んでいた本を取り出し、操縦席に膝を抱えて座り、表紙を開いた。
不寝番を開始してから数時間が経ち、本も終盤に差し掛かった頃、がちゃりと音を立てて扉が開いたのでそちらに視線をやれば、ローが湯気の出ているカップを持って操縦室に入ってきていた。
「異常はねぇか」
『うん』
こと、っと目の前に持ってきたカップを置かれ、お礼を言ってからカップに口をつけると、いつも飲んでいるロー特製の飲み物の味がした。
「恋歌」
いつの間にかソファに座っていたローは、恋歌の名前を呼びながら自分の横を叩いた。
3日前の恋歌であれば何の疑いもせず横に行っていただろうが、昨日一昨日の事を思い出してしまい、一瞬躊躇って固まってしまったので、それに気づいたローは小さくため息をついた。
「不寝番の時に何もしねぇよ
恋歌といてぇからここに来ただけだしな」
『…わかった』
たしかに仕事中や勉強中に邪魔をしてくることはないので、操縦席から降りてローの横に腰掛ける。
「変に警戒すんな
恋歌がどうしても嫌だってんなら、何もしねぇから」
『うん…』
ぽん、と頭を撫でられた恋歌は、無意識に緊張で肩に力が入っていたので、息を吐くと同時に力を抜いた。
「…膝、借りていいか」
『膝?
いいけど…』
恋歌から承諾を得、ごろんと太腿の上に頭を乗せるが、ローの長い足が少しソファからはみ出ている。
『体勢、辛くないの?』
「…ああ」
胸の所為で顔が少し見えにくいので腰を曲げれば、眉間に皺を寄せたローと目が合った。
「(柔らけぇし、恋歌のいい匂いもする…
あいつらに先越されたってのが腹立つな)」
『眠い?』
「……ああ」
ペンギンとシャチが先に恋歌に膝枕をしてもらった事に嫉妬したローは、その気持ちを誤魔化すように恋歌のお腹に手を回して抱き着いた。
『朝、起こしてあげるよ』
「頼む」
頭を撫でられている感覚が気持ちよく、眠気はなかったはずだが、いつのまにか目を閉じていた。
『おはよう』
「「おはよう」」
「おはよ…」
潜水2日目でかなり熱がこもってきているので、ベポが少し元気がない。
机に突っ伏している頭を撫でてやり、ペンギンが冷たい飲み物を用意してくれる。
「あ、そうだ
明日島に着くらしいんだけど、恋歌連れて宝の換金に行ってきていいか?」
「…恋歌は今日不寝番だったろ」
「わかってる
だから昼からでもいいかなとは思ってたんだけど…」
おおよそ最初に決めた順番通りに回っている不寝番の今日の当番は恋歌。
最近はローを不寝番のローテーションに入れなくなったが、たまに気まぐれで代わってくれることがある。
それは不寝番のクルーが寝不足の時や、体調が悪そうにしている時、怪我をしている時等、ローの優しさで代わってくれているということは全員がわかっている。
「…明後日じゃだめなのか」
「んー、まぁそれでもいいんだけど、何があるかわからないし早めに換金しときたいなー…と」
だめか?、とローに聞けば、なにかを考えた後わかったと頷いた。
そして夜。
潜水中の不寝番は基本的には操縦室でソナーに異常がないかを見るだけ。
しかもソナーに反応があれば警報が鳴るので、浮上している時よりは警戒を緩めても問題はない。
操縦室も比較的広いので、不寝番の時に退屈にならないようにとソファや机をペンギンとシャチが準備し、恋歌やベポは勉強をしたり本を読んでおり、ペンギンとシャチは暇つぶしに一人遊びが出来るようにゲームを置いたりと、最初の頃に比べれば賑やかな操縦室になっている。
『(シリウスもベポのところに行っちゃったし、昨日の続きでも読もうかな)』
昨日ローの部屋で途中まで読んでいた本を取り出し、操縦席に膝を抱えて座り、表紙を開いた。
不寝番を開始してから数時間が経ち、本も終盤に差し掛かった頃、がちゃりと音を立てて扉が開いたのでそちらに視線をやれば、ローが湯気の出ているカップを持って操縦室に入ってきていた。
「異常はねぇか」
『うん』
こと、っと目の前に持ってきたカップを置かれ、お礼を言ってからカップに口をつけると、いつも飲んでいるロー特製の飲み物の味がした。
「恋歌」
いつの間にかソファに座っていたローは、恋歌の名前を呼びながら自分の横を叩いた。
3日前の恋歌であれば何の疑いもせず横に行っていただろうが、昨日一昨日の事を思い出してしまい、一瞬躊躇って固まってしまったので、それに気づいたローは小さくため息をついた。
「不寝番の時に何もしねぇよ
恋歌といてぇからここに来ただけだしな」
『…わかった』
たしかに仕事中や勉強中に邪魔をしてくることはないので、操縦席から降りてローの横に腰掛ける。
「変に警戒すんな
恋歌がどうしても嫌だってんなら、何もしねぇから」
『うん…』
ぽん、と頭を撫でられた恋歌は、無意識に緊張で肩に力が入っていたので、息を吐くと同時に力を抜いた。
「…膝、借りていいか」
『膝?
いいけど…』
恋歌から承諾を得、ごろんと太腿の上に頭を乗せるが、ローの長い足が少しソファからはみ出ている。
『体勢、辛くないの?』
「…ああ」
胸の所為で顔が少し見えにくいので腰を曲げれば、眉間に皺を寄せたローと目が合った。
「(柔らけぇし、恋歌のいい匂いもする…
あいつらに先越されたってのが腹立つな)」
『眠い?』
「……ああ」
ペンギンとシャチが先に恋歌に膝枕をしてもらった事に嫉妬したローは、その気持ちを誤魔化すように恋歌のお腹に手を回して抱き着いた。
『朝、起こしてあげるよ』
「頼む」
頭を撫でられている感覚が気持ちよく、眠気はなかったはずだが、いつのまにか目を閉じていた。