愛した人の愛し方
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しばらくして昼食の準備をするためにペンギンも食堂に現れ、それを手伝う為に恋歌もキッチンに立つ。
「じゃあこれ、キャプテンに持っていってくれ」
『…うん』
基本的に昼食時に食堂に現れる事のないローの為に、ペンギンがおにぎりを握り、お盆に乗せてそれを恋歌に渡した。
「…嫌か?」
『ううん、行ってくる』
「頼む」
いつもより返事に間があった事に気づいたペンギンだったが、首を横に振りお盆を持って食堂から出て行った。
「なぁ…何があったと思う?」
「んー、おれもわかんね」
ローから借りている医学書を読んでいたシャチに声をかけるが、シャチもわからないと首を振る。
「あれ、恋歌は?」
がちゃりと食堂に入ってきたベポは、2人しかいないことに首を傾げるが、ローのところに昼食を持っていったと聞くと、納得して席に着いた。
「シリウスはなにか恋歌から聞いた?」
気になってしょうがないという風なシャチは、恋歌がいなくなったことで一度飲み込んだ言葉が戻ってきてしまい、クッキーを食べ終えて満足そうに寝転んでいるシリウスに声をかけた。
「…クソガキに、愛してる、って言われたらしい」
「「「は…はぁああああああああ!?」」」
一瞬言おうか悩んだシリウスだったが、この程度なら問題ないだろうと恋歌から聞いた事を簡潔に伝えれば、3人が大きな声を出してシリウスにぐいっと顔を近づけた。
「え、な、あ、愛!?」
「…ああ」
まさかそんなに騒がれると思っていなかったシリウスは、若干引き気味に返事をしたが、3人は興奮気味になぜか頬を染めている。
「じゃあ、朝のは付き合ったばっかで緊張してたってことかー」
「可愛いもんだな」
「いや、付き合ってないぞ」
「「「……ん?」」」
やっとくっついたかと、ほわほわとした雰囲気が流れそうになっていたが、またシリウスの言葉に全員が固まった。
「な、なんて…?」
「だから、付き合ってねぇって…」
「な、なんで!?」
「…恋歌が、返事をしてねぇからな」
「なんで!!?」
なんで、ばかりを連呼してくる3人に、シリウスは言わなければよかったと小さくため息をついた。
「”愛してる”と”好き”の違いがわからなかったんだと」
「な、なんだその哲学みたいな話…」
「頭いいのは知ってたけど、変なトコで悩んでんな…」
「好きなのは好きでいいのにね…」
3人ともその2つの違いは何かと聞かれても、きちんとした返事ができるとは思えないが、ベポの言葉が一番シンプルで一番わかりやすい。
「てか…告白に愛してるって…
キャプテン、イケメン…」
「普通出てこないよな…」
そんな言葉を使った事のないペンギンとシャチは、ローの告白の言葉にもほんのりと頬を染めていた。
「でも、それじゃおれたちはどうしたら…」
「まぁあまり口出ししてやるな
悩みたいだけ悩めばいい
これは本人たちの問題で、おれたちは第3者
助けを求められたら手を差し伸べてやるぐらいで十分だ」
「シリウスって…たまに大人だよな」
「たまにとはなんだ!!
おれはお前たちより長い時を生きてるんだぞ!!」
くあ、っとあくびをしたシリウスに意外そうな視線を向けると、不機嫌そうに吠えられたが、確かにその通りだと、しばらくは今まで通り過ごそうと意見が一致した。
「じゃあこれ、キャプテンに持っていってくれ」
『…うん』
基本的に昼食時に食堂に現れる事のないローの為に、ペンギンがおにぎりを握り、お盆に乗せてそれを恋歌に渡した。
「…嫌か?」
『ううん、行ってくる』
「頼む」
いつもより返事に間があった事に気づいたペンギンだったが、首を横に振りお盆を持って食堂から出て行った。
「なぁ…何があったと思う?」
「んー、おれもわかんね」
ローから借りている医学書を読んでいたシャチに声をかけるが、シャチもわからないと首を振る。
「あれ、恋歌は?」
がちゃりと食堂に入ってきたベポは、2人しかいないことに首を傾げるが、ローのところに昼食を持っていったと聞くと、納得して席に着いた。
「シリウスはなにか恋歌から聞いた?」
気になってしょうがないという風なシャチは、恋歌がいなくなったことで一度飲み込んだ言葉が戻ってきてしまい、クッキーを食べ終えて満足そうに寝転んでいるシリウスに声をかけた。
「…クソガキに、愛してる、って言われたらしい」
「「「は…はぁああああああああ!?」」」
一瞬言おうか悩んだシリウスだったが、この程度なら問題ないだろうと恋歌から聞いた事を簡潔に伝えれば、3人が大きな声を出してシリウスにぐいっと顔を近づけた。
「え、な、あ、愛!?」
「…ああ」
まさかそんなに騒がれると思っていなかったシリウスは、若干引き気味に返事をしたが、3人は興奮気味になぜか頬を染めている。
「じゃあ、朝のは付き合ったばっかで緊張してたってことかー」
「可愛いもんだな」
「いや、付き合ってないぞ」
「「「……ん?」」」
やっとくっついたかと、ほわほわとした雰囲気が流れそうになっていたが、またシリウスの言葉に全員が固まった。
「な、なんて…?」
「だから、付き合ってねぇって…」
「な、なんで!?」
「…恋歌が、返事をしてねぇからな」
「なんで!!?」
なんで、ばかりを連呼してくる3人に、シリウスは言わなければよかったと小さくため息をついた。
「”愛してる”と”好き”の違いがわからなかったんだと」
「な、なんだその哲学みたいな話…」
「頭いいのは知ってたけど、変なトコで悩んでんな…」
「好きなのは好きでいいのにね…」
3人ともその2つの違いは何かと聞かれても、きちんとした返事ができるとは思えないが、ベポの言葉が一番シンプルで一番わかりやすい。
「てか…告白に愛してるって…
キャプテン、イケメン…」
「普通出てこないよな…」
そんな言葉を使った事のないペンギンとシャチは、ローの告白の言葉にもほんのりと頬を染めていた。
「でも、それじゃおれたちはどうしたら…」
「まぁあまり口出ししてやるな
悩みたいだけ悩めばいい
これは本人たちの問題で、おれたちは第3者
助けを求められたら手を差し伸べてやるぐらいで十分だ」
「シリウスって…たまに大人だよな」
「たまにとはなんだ!!
おれはお前たちより長い時を生きてるんだぞ!!」
くあ、っとあくびをしたシリウスに意外そうな視線を向けると、不機嫌そうに吠えられたが、確かにその通りだと、しばらくは今まで通り過ごそうと意見が一致した。