愛した人の愛し方
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食後の紅茶を飲んだ後、それぞれ仕事をする為に食堂から出て行った。
「浮かねぇ顔だな」
『…どんな顔?』
「眉間に皺が寄ってる」
潜水をしている為甲板で鍛錬はなく、特にする仕事もない恋歌は、自室で勉強をしていたのだが、ベッドに寝そべっていたシリウスに表情を指摘された。
「…クソガキに何かされたか」
『なにか…されたわけじゃ、ないけど…
愛、し…てる、って、言われて…』
「へぇ…恋歌はなんて答えたんだ?」
『答えられ、なかった…』
「…あいつの事が好きなんじゃなかったのか?」
やっと進展したかと思ったのに、またややこしい事になっているのかと、シリウスはつきたくなったため息を飲み込んだ。
『愛してる、って…好きと、一緒、なのかなって、思っちゃって…
わからなく、なった…』
「…おれも長く生きてきて相棒たちがその言葉を言われたり、言ったりしてるのを聞いてきたが、伝える相手は様々だった
家族だったり、仲間だったり、友人だったり…恋人だったり…な
おれも相棒に言ってもらった事あるしな
でもまぁ今回おれは…同じ意味だと思う」
『そう、かな…』
何をそんなに考える事があるのかと思ったが、シリウスは恋歌の味方。
むしろ悩ませているローに対して苛立ちを募らせ始めている。
「恋歌、あんまり難しく考えるな」
ベッドから起き上がって机の上にとん、と乗ったシリウスは、うつむいている恋歌の頬をぷにぷにと押す。
「お前はおれの相棒で、おれがこの世界で一番美しいと思ってる星の魔女だ
あんなクソガキに恋歌が惑わされるのは不本意だが、自分の気持ちに正直に動け」
『正直に…?』
「そうだ
自分の心に正直に行動して、嫌な事は全力で拒否したらいい
愛してるって伝えた相手に嫌がる事をしてくるような男ならおれが噛みついてやる」
あまり歯の生えていない小さな口を開いているシリウスの可愛さに少しもやもやが晴れた恋歌は、慰めてくれた相棒にお菓子でもあげようと食堂に向かう為に部屋から出た。
昨日ローと作ったクッキーを出してやると、嬉しそうにそれにかぶりついている。
食堂には誰もおらず、シリウスがクッキーを食べるさくさくという軽い音しかしないので、勉強の続きをしようと本を開いた。
「あれ、恋歌ここにいたんだな」
しばらくして扉を開けて入ってきたのは、つなぎを上だけ脱ぎ、袖を腰で縛った状態でタンクトップになり、足元も何度か折りたたまれて足首が出ている状態のシャチ。
罰ゲームの風呂掃除をしていたシャチはつなぎが濡れないようにしていたらしい。
疲れたと机に突っ伏したシャチは、シリウスの横からクッキーをひとつ取って口の中に放り込んだ。
「これがあと6日続くのか…」
『これ、飲んでみて』
「お!ありがとな」
罰ゲームの為手伝う事は出来ないが、広すぎる風呂場を1人で掃除するのは大変だろうと、紅茶を出せばにぱっと笑ってカップに手を伸ばす。
『一応、疲労回復の、魔法かけてあるから、ちょっとだけなら、元気になるかも』
「おれこれ好きなんだよなー
ほっとする味がする」
『ありがとう、嬉しい』
少し照れたように笑う恋歌に、シャチの心臓がぎゅんっ、と音を立てた。
「なぁ恋歌…」
『?』
かちゃ、と紅茶のカップを置いたシャチは、言葉の続きを待っている恋歌をじーっと見つめた。
「いや…
紅茶、おかわりしてもいいか?」
『うん』
ローとなにかあったのかと聞こうかと思ったが、昨日の今日で詮索するのも良くないかと、紅茶と一緒に言葉を流し込んだ。
「浮かねぇ顔だな」
『…どんな顔?』
「眉間に皺が寄ってる」
潜水をしている為甲板で鍛錬はなく、特にする仕事もない恋歌は、自室で勉強をしていたのだが、ベッドに寝そべっていたシリウスに表情を指摘された。
「…クソガキに何かされたか」
『なにか…されたわけじゃ、ないけど…
愛、し…てる、って、言われて…』
「へぇ…恋歌はなんて答えたんだ?」
『答えられ、なかった…』
「…あいつの事が好きなんじゃなかったのか?」
やっと進展したかと思ったのに、またややこしい事になっているのかと、シリウスはつきたくなったため息を飲み込んだ。
『愛してる、って…好きと、一緒、なのかなって、思っちゃって…
わからなく、なった…』
「…おれも長く生きてきて相棒たちがその言葉を言われたり、言ったりしてるのを聞いてきたが、伝える相手は様々だった
家族だったり、仲間だったり、友人だったり…恋人だったり…な
おれも相棒に言ってもらった事あるしな
でもまぁ今回おれは…同じ意味だと思う」
『そう、かな…』
何をそんなに考える事があるのかと思ったが、シリウスは恋歌の味方。
むしろ悩ませているローに対して苛立ちを募らせ始めている。
「恋歌、あんまり難しく考えるな」
ベッドから起き上がって机の上にとん、と乗ったシリウスは、うつむいている恋歌の頬をぷにぷにと押す。
「お前はおれの相棒で、おれがこの世界で一番美しいと思ってる星の魔女だ
あんなクソガキに恋歌が惑わされるのは不本意だが、自分の気持ちに正直に動け」
『正直に…?』
「そうだ
自分の心に正直に行動して、嫌な事は全力で拒否したらいい
愛してるって伝えた相手に嫌がる事をしてくるような男ならおれが噛みついてやる」
あまり歯の生えていない小さな口を開いているシリウスの可愛さに少しもやもやが晴れた恋歌は、慰めてくれた相棒にお菓子でもあげようと食堂に向かう為に部屋から出た。
昨日ローと作ったクッキーを出してやると、嬉しそうにそれにかぶりついている。
食堂には誰もおらず、シリウスがクッキーを食べるさくさくという軽い音しかしないので、勉強の続きをしようと本を開いた。
「あれ、恋歌ここにいたんだな」
しばらくして扉を開けて入ってきたのは、つなぎを上だけ脱ぎ、袖を腰で縛った状態でタンクトップになり、足元も何度か折りたたまれて足首が出ている状態のシャチ。
罰ゲームの風呂掃除をしていたシャチはつなぎが濡れないようにしていたらしい。
疲れたと机に突っ伏したシャチは、シリウスの横からクッキーをひとつ取って口の中に放り込んだ。
「これがあと6日続くのか…」
『これ、飲んでみて』
「お!ありがとな」
罰ゲームの為手伝う事は出来ないが、広すぎる風呂場を1人で掃除するのは大変だろうと、紅茶を出せばにぱっと笑ってカップに手を伸ばす。
『一応、疲労回復の、魔法かけてあるから、ちょっとだけなら、元気になるかも』
「おれこれ好きなんだよなー
ほっとする味がする」
『ありがとう、嬉しい』
少し照れたように笑う恋歌に、シャチの心臓がぎゅんっ、と音を立てた。
「なぁ恋歌…」
『?』
かちゃ、と紅茶のカップを置いたシャチは、言葉の続きを待っている恋歌をじーっと見つめた。
「いや…
紅茶、おかわりしてもいいか?」
『うん』
ローとなにかあったのかと聞こうかと思ったが、昨日の今日で詮索するのも良くないかと、紅茶と一緒に言葉を流し込んだ。