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しばらくしてむくりと起き上がった恋歌は、頭をおさえながら近くにあるシリウスを握った。
『【アリエス】』
牡羊座の力をシリウスに纏わせ、仰向けに寝転がっているマルキの腕に刃先を当てた。
僅かに流れる血を見て刃先を離すと、マルキの瞼がどんどんと閉じていく。
「可愛い顔して…なかなか、やるじゃない…」
『わたしは…ハートの海賊団の、クルーだから…』
恋歌の返答に不服そうな顔をしたが、瞼を完全に閉じたマルキはすぅ、っと眠りについた。
眠った事を確認しマルキの横に膝をついて、未だに血が流れている脇腹に手を添えた。
「治してやるのか?」
『まぁ…一応ね』
魔方陣をくぐって子犬に戻ったシリウスは、慣れていない治癒魔法を敵に使っているのを黙って見つめる。
「いやいや、まさかこいつが負けるとは思ってなかったよ」
ふっと影がかかった事に気づいて顔を上げれば、男がにやにやしたままの笑顔で恋歌を見下ろしていた。
「恋歌は強いんだ!!」
「そうだそうだ!」
「お前らなんかに負けるかよ!」
「大丈夫か」
威嚇をするように男の視界から恋歌を見えないように3人が間に入り、ローが横に膝をつけて背中に手を置いてくれる。
『ちょっと、頭痛い…』
「ああ…副作用か」
破れた服から覗く脇腹には傷痕はなく、身体の擦り傷も綺麗に塞がっており、肩の脱臼も治っている。
治癒魔法を使った後は、慣れるまで頭痛がするとシリウスから聞いていたので、マルキに添えている手を掴んで恋歌を抱え上げた。
「もう恋歌の勝ちでいいんだろ」
「…まぁ、諦めたくはないけどね
ねぇ、おれたちの海賊船に乗らないか?」
「「何しれっと勧誘しとんじゃい!!」」
勝負に負けてしまったという事は認めたらしいが、恋歌を諦める事はしたくないと、普通に勧誘したがペンギンとシャチにびしっと突っ込まれてしまった。
恋歌も首を横に振って、ローの首に手を回してぎゅっと抱き着いた。
「やらねぇよ
こいつは…おれのだ」
抱き着いてくる恋歌を抱く力を強め、くるりとポーラータング号に向けて足を向けた。
船に戻れば恋歌は診察の為に船長室に連れて行かれ、他の3人は恋歌の着替えの用意や、風呂の準備をするためにばたばたと船の中を動き回っている。
「怪我は?」
『もう全部、治したと、思うんだけど…』
たしかに見たところ傷は残っておらず、一番重症だった脇腹を軽く撫でてやれば、くすぐったそうに身を捩るだけ。
「じゃあ…」
するっと頬を撫でられ、ローから顔を近づけられると自然に目を閉じた。
軽く触れただけの唇から魔力が流れてくる感覚に、縋るようにローの服を握れば、腰を引き寄せていつものように膝の上に乗せる。
「…治ったか?」
マルキに舐められた頬に一度唇を落し、頭を撫でてやると、少し顔を赤くした恋歌が小さく首を横に振った。
『ま、だ…頭、痛い…かも…』
「…そうか」
少し震えた手で服を握り締めて、恥ずかしさからか潤んだ瞳で見上げてくる恋歌に、緩みそうになる口元を引き締め、もう一度唇を合わせてやれば、今度は魔力を持っていかれる感覚はしない。
ちゅ、ちゅ、と触れるだけのキスを何度も繰り返し、するりと腰を撫でてやればびくっと身体を揺らした。
「まだ…足りねぇか?」
『…うん』
もっと、と強請ってくる恋歌に、かぷっと唇を甘噛みしてやれば、また身体を揺らしてゆっくりと薄く口を開けた。
『【アリエス】』
牡羊座の力をシリウスに纏わせ、仰向けに寝転がっているマルキの腕に刃先を当てた。
僅かに流れる血を見て刃先を離すと、マルキの瞼がどんどんと閉じていく。
「可愛い顔して…なかなか、やるじゃない…」
『わたしは…ハートの海賊団の、クルーだから…』
恋歌の返答に不服そうな顔をしたが、瞼を完全に閉じたマルキはすぅ、っと眠りについた。
眠った事を確認しマルキの横に膝をついて、未だに血が流れている脇腹に手を添えた。
「治してやるのか?」
『まぁ…一応ね』
魔方陣をくぐって子犬に戻ったシリウスは、慣れていない治癒魔法を敵に使っているのを黙って見つめる。
「いやいや、まさかこいつが負けるとは思ってなかったよ」
ふっと影がかかった事に気づいて顔を上げれば、男がにやにやしたままの笑顔で恋歌を見下ろしていた。
「恋歌は強いんだ!!」
「そうだそうだ!」
「お前らなんかに負けるかよ!」
「大丈夫か」
威嚇をするように男の視界から恋歌を見えないように3人が間に入り、ローが横に膝をつけて背中に手を置いてくれる。
『ちょっと、頭痛い…』
「ああ…副作用か」
破れた服から覗く脇腹には傷痕はなく、身体の擦り傷も綺麗に塞がっており、肩の脱臼も治っている。
治癒魔法を使った後は、慣れるまで頭痛がするとシリウスから聞いていたので、マルキに添えている手を掴んで恋歌を抱え上げた。
「もう恋歌の勝ちでいいんだろ」
「…まぁ、諦めたくはないけどね
ねぇ、おれたちの海賊船に乗らないか?」
「「何しれっと勧誘しとんじゃい!!」」
勝負に負けてしまったという事は認めたらしいが、恋歌を諦める事はしたくないと、普通に勧誘したがペンギンとシャチにびしっと突っ込まれてしまった。
恋歌も首を横に振って、ローの首に手を回してぎゅっと抱き着いた。
「やらねぇよ
こいつは…おれのだ」
抱き着いてくる恋歌を抱く力を強め、くるりとポーラータング号に向けて足を向けた。
船に戻れば恋歌は診察の為に船長室に連れて行かれ、他の3人は恋歌の着替えの用意や、風呂の準備をするためにばたばたと船の中を動き回っている。
「怪我は?」
『もう全部、治したと、思うんだけど…』
たしかに見たところ傷は残っておらず、一番重症だった脇腹を軽く撫でてやれば、くすぐったそうに身を捩るだけ。
「じゃあ…」
するっと頬を撫でられ、ローから顔を近づけられると自然に目を閉じた。
軽く触れただけの唇から魔力が流れてくる感覚に、縋るようにローの服を握れば、腰を引き寄せていつものように膝の上に乗せる。
「…治ったか?」
マルキに舐められた頬に一度唇を落し、頭を撫でてやると、少し顔を赤くした恋歌が小さく首を横に振った。
『ま、だ…頭、痛い…かも…』
「…そうか」
少し震えた手で服を握り締めて、恥ずかしさからか潤んだ瞳で見上げてくる恋歌に、緩みそうになる口元を引き締め、もう一度唇を合わせてやれば、今度は魔力を持っていかれる感覚はしない。
ちゅ、ちゅ、と触れるだけのキスを何度も繰り返し、するりと腰を撫でてやればびくっと身体を揺らした。
「まだ…足りねぇか?」
『…うん』
もっと、と強請ってくる恋歌に、かぷっと唇を甘噛みしてやれば、また身体を揺らしてゆっくりと薄く口を開けた。