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『(大丈夫…我慢、できる…)』
痛みで冷や汗が背中を伝っていくが、唇を噛み締め拳を握りしめて痛みに耐える。
「悲鳴を上げてくれなきゃ…
あの綺麗な声で、叫んで頂戴」
『(声は出せない、けど…一瞬だけでも出せたら…)』
マルキは既に魔方陣を警戒している。
シリウスに言われた発動から武器を出現させるまでの時間や、魔法発動までのタイムラグを縮めなければと、これからハートの海賊団で海賊をやっていくには、この程度の相手は1人で倒さなければいけないなと少し現実逃避をした。
「じゃあこれはどう?」
『…ご、ほ…っ!』
「「「!!」」」
どす、という音の後に脇腹が熱が持ち、視線を下げてみれば白いリボンが脇腹に刺さっており、じわじわと赤く染まっていく。
「恋歌…!恋歌!!」
「ベポ!!ダメだ!!」
口から少し血を流して咳き込んでいる恋歌を見て、ベポが駆け出そうとしたが、慌ててペンギンとシャチが止める。
「お前が行けば恋歌の負けが確定するんだ!!」
「でもっ…!」
「…ベポ、じっとしてろ」
「キャプテン…」
騒いでいるクルーたちに視線を向けることはせず、ローの視線は血を流している恋歌に注がれている。
「早く諦めさせた方がいいよ
あいつ、しつこいからさ」
「てめぇも黙ってろ」
横にいる男に早く降参しろと言われたが、それにも視線を向けることなく恋歌を見つめる。
「…あいつが諦めねぇなら、おれもあいつを信じる
それに…」
かっ、と目を開けていられないほどの光に全員が目を閉じ、瞼を閉じても感じる光がおさまったのを感じ、目を開ければシリウスに光が集約されているところだった。
「なに…今の…」
至近距離で強い光を見てしまったマルキは、目をおさえてふらついている。
リボンが緩んで首が楽になり、急に酸素が入ってきたことに一瞬咳き込みそうになったが、ぐっと耐えて足元に魔方陣を発動させる。
「恋歌は…頑固で…往生際も悪い」
もう一度星空に囲まれた事ににやりと笑ったローは、目の光が衰えていない恋歌の勝利を確信した。
『【ライブラ】』
音もなくせり上がってきた天秤に、始めて見る魔法に、いつもと変わらない星空に、ハートの海賊団も視線を奪われる。
「なによ…これ…」
目が慣れてきた頃に天秤の皿に乗せられているとわかり、皿の上から飛び降りようとするが、みしっと身体が音を立て、肩にいきなり走った痛みに思わず膝をついた。
「ごほっ…」
身体中に小さな切り傷が現れ、脇腹から血が溢れだす。
「(この傷…)」
じんわりと口の中に血の味が広がり、マルキが皿の上に倒れ込むと天秤と星空が消えた。
「恋歌…起き上って…」
恋歌もマルキも砂浜に倒れ込んでいるが、どちらも気を失ってはおらず苦しそうな呼吸を繰り返している。
ベポが祈るように手を組んでいるのを見て、ペンギンとシャチも手を組む。
ゆっくりと恋歌が腕を動かし、脇腹の傷の上に手を置いて魔方陣を発動させた。
「大丈夫だ」
祈っているクルーたちを見て、ローは安心させるようにベポの背中に手を置いた。
「もう…恋歌の勝ちだ」
痛みで冷や汗が背中を伝っていくが、唇を噛み締め拳を握りしめて痛みに耐える。
「悲鳴を上げてくれなきゃ…
あの綺麗な声で、叫んで頂戴」
『(声は出せない、けど…一瞬だけでも出せたら…)』
マルキは既に魔方陣を警戒している。
シリウスに言われた発動から武器を出現させるまでの時間や、魔法発動までのタイムラグを縮めなければと、これからハートの海賊団で海賊をやっていくには、この程度の相手は1人で倒さなければいけないなと少し現実逃避をした。
「じゃあこれはどう?」
『…ご、ほ…っ!』
「「「!!」」」
どす、という音の後に脇腹が熱が持ち、視線を下げてみれば白いリボンが脇腹に刺さっており、じわじわと赤く染まっていく。
「恋歌…!恋歌!!」
「ベポ!!ダメだ!!」
口から少し血を流して咳き込んでいる恋歌を見て、ベポが駆け出そうとしたが、慌ててペンギンとシャチが止める。
「お前が行けば恋歌の負けが確定するんだ!!」
「でもっ…!」
「…ベポ、じっとしてろ」
「キャプテン…」
騒いでいるクルーたちに視線を向けることはせず、ローの視線は血を流している恋歌に注がれている。
「早く諦めさせた方がいいよ
あいつ、しつこいからさ」
「てめぇも黙ってろ」
横にいる男に早く降参しろと言われたが、それにも視線を向けることなく恋歌を見つめる。
「…あいつが諦めねぇなら、おれもあいつを信じる
それに…」
かっ、と目を開けていられないほどの光に全員が目を閉じ、瞼を閉じても感じる光がおさまったのを感じ、目を開ければシリウスに光が集約されているところだった。
「なに…今の…」
至近距離で強い光を見てしまったマルキは、目をおさえてふらついている。
リボンが緩んで首が楽になり、急に酸素が入ってきたことに一瞬咳き込みそうになったが、ぐっと耐えて足元に魔方陣を発動させる。
「恋歌は…頑固で…往生際も悪い」
もう一度星空に囲まれた事ににやりと笑ったローは、目の光が衰えていない恋歌の勝利を確信した。
『【ライブラ】』
音もなくせり上がってきた天秤に、始めて見る魔法に、いつもと変わらない星空に、ハートの海賊団も視線を奪われる。
「なによ…これ…」
目が慣れてきた頃に天秤の皿に乗せられているとわかり、皿の上から飛び降りようとするが、みしっと身体が音を立て、肩にいきなり走った痛みに思わず膝をついた。
「ごほっ…」
身体中に小さな切り傷が現れ、脇腹から血が溢れだす。
「(この傷…)」
じんわりと口の中に血の味が広がり、マルキが皿の上に倒れ込むと天秤と星空が消えた。
「恋歌…起き上って…」
恋歌もマルキも砂浜に倒れ込んでいるが、どちらも気を失ってはおらず苦しそうな呼吸を繰り返している。
ベポが祈るように手を組んでいるのを見て、ペンギンとシャチも手を組む。
ゆっくりと恋歌が腕を動かし、脇腹の傷の上に手を置いて魔方陣を発動させた。
「大丈夫だ」
祈っているクルーたちを見て、ローは安心させるようにベポの背中に手を置いた。
「もう…恋歌の勝ちだ」